レブロン・ジェームズ

レブロン・ジェームズの初優勝までの道のり【マイアミヒート時代】

NBAに存在するほとんどの栄誉を総なめにしてきたレブロン・ジェームズも、初優勝を経験するまでには少し時間がかかりました。

入団からキャリア7年目まで在籍したキャバリアーズ時代で、既にスーパースターとしての地位は不動にしたものの、優勝回数はゼロで、NBAファイナルに進出したのも一度だけ。

そんなレブロンはチャンピオンシップ獲得を求め、マイアミ・ヒートでスーパースターチームを結成しました。

2010-11シーズンからマイアミ・ヒートでプレーしたレブロン

2010年オフシーズンにFAとなったレブロンはヒートへ移籍し、レブロン・ウェイド・ボッシュというKING3が爆誕

移籍当時の世間からのレブロンへのバッシング具合を覚えている人はどれくらいいるでしょうか?

デュラントがウォリアーズに移籍した時にも凄まじいものがありましたが。

2010年にはまだ、世間がスーパースター選手が一つのチームに集まることに免疫がなかったんですよね。

2016年のデュラントへの批判が主に「恥ずかしいとは思わないのか!」だっだとすれば、当時のレブロンたちには「こんな反則が許されるものか!」というような、より根本的なバッシングが浴びせられていたように思えます。

完全に嫌われものとなったレブロン

スーパースターが集まったことで、レブロンの個人成績低下も懸念されていましたが、レブロンはここでもレブロン。

新天地でもさすがのスタッツを記録しています。

26.7得点 7.5リバウンド 7.0アシスト 1.6スティール FG51.0% 3P33.0% FT75.9%

2年連続で受賞していたMVPをこの年はデリック・ローズに譲りましたが、投票では3位につけました。

この年のヒートは58勝24敗というまずまずの成績を残し、イースタン2位でプレーオフに進出。

ちなみにレギュラーシーズンの、レブロンのヒート移籍後初のキャブズホームゲームは、以下の動画タイトルにもある通り “Most DANGEROUS Game(もっとも危険なゲーム)”となりました。

空調機器の故障かな?と勘違いしてしまうような、地響きのごときレブロンへのブーイング

当時ここまでの嫌われものになってしまったレブロンは、もう優勝をする以外に至福の瞬間を味わうことができないのではないかと思わされました。

 

それまでコービーがリーグNo.1選手として定着していたNBA界では、「憎っくきコービーを倒せるのはレブロンしかしない!」というような風潮がありました。

しかしこのヒート移籍によって、レブロンはコービー以上のダークヒーローへとイメージチェンジした印象ですね。

今この当時のレブロンを見返してみると、優勝に飢えてギラギラしている感じがかっこいいです。

優勝を逃してさらに炎上

KING3結成1年目のヒートは、NBAファイナル敗退という結果でシーズンエンドになりました。

これだけのチームを結成して優勝できなかった時点で優勝できなかった時点で批判は見えてますが、さらにこのシリーズではレブロンの出来も最悪。

平均17.8得点の低パフォーマンスに加えて、素行の悪さもバッシングの対象となりました。

対戦相手のダラスのエースであるノビツキーが第4戦で高熱を抱えて出場していたことを受けて、練習後にウェイドと共にわざとらしく咳をしながら笑いあう様子の映像が放映されてしまい、案の定炎上。

今では人格者のイメージが強い二人の若気の至りです。

 

パフォーマンス面でも、当時のレブロンは勝負所での消極的な姿勢が問題視されていました。

とにかく、このシーズン終了後にはあらゆる面をこき下ろされていましたね。

 

しかし、ここで終わらずに奮起してくるのがレブロン。

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初優勝を成し遂げた2011-12シーズン

失意の2010-11シーズンを乗り越えて、レブロンはヒート2年目に突入。

レギュラーシーズンでは、安定の高スタッツを記録。

27.1得点 7.9リバウンド 6.2アシスト 1.9スティール FG53.1% 3P36.2% FT77.1%

通算3度目のシーズンMVPも受賞しました。

ヒートは前年に続き、イースト2位のシーズン成績でプレーオフに出場。

カンファレンスファイナルでの圧倒的パフォーマンス

順当に1stラウンドとセミファイナルを勝ち上がったキャブズは、カンファレンスファイナルでセルティックスと激突しました。

ヒートの2連勝で始まったこのシリーズですが、その後セルティックスの3連勝でヒートは後のない状況に。

崖っぷちで挑んだ第6戦のレブロンは、レブロン史上最高のパフォーマンスの一つとも評される大活躍を見せます。

画面越しにも伝わってくるレブロンの気迫がすごい。

45得点15リバウンド5アシストの大活躍。

シリーズ平均でも33.6得点を記録したレブロンが、フルセットの末にヒートをNBAファイナルに導きました。

サンダーを圧倒したレブロン・ジェームズ

レブロンにとってはこれが2006-07シーズン以来のNBAファイナル出場に。

相手はオクラホマシティ・サンダー。

後にお互いにチームを変えてやり合うことになるケビン・デュラントとレブロンは、NBAファイナルの舞台ではこれが初顔合わせ。

このシリーズでは、若手揃いのサンダー相手にレブロンが貫禄を見せつけました。

ヒートが4勝1敗で念願のNBAチャンピオンに。

レブロンはシリーズ平均28.6得点 10.2リバウンド 7.4アシストを記録し、ファイナルMVPを獲得しました。

キャリア9年目にして、レブロンはめでたく初のチャンピオンシップを手にしたと。

3度のNBA優勝を経験したレブロン・ジェームズ

これが、レブロンが3度優勝したうちの一つのエピソードでした。

現在34歳のレブロンは、チャンピオンリングの数をこれ以上増やすことができるでしょうか。

レイカーズ推しとしては、増やしてもらわないと困るというのが正直な心境なんですけれどもね。

ヒートとキャブズに優勝をもたらしたレブロンには、ぜひ3チーム目でも頑張ってもらいたいところです。