マイケル・ジョーダン

マイケル・ジョーダン伝説の”Shrug Game”【おなじみのあのポーズ】

6月2日は、マイケル・ジョーダンの“Shrug game”記念日です。

“Shurug”とは、肩をすくめるジェスチャーのこと。

NBAを少しでもかじったことのある人であれば誰もが知っているであろう、有名すぎるあのシーン。

1992年NBAファイナルで爆発したマイケル・ジョーダン

1990-91シーズンにNBA初優勝を成し遂げたマイケル・ジョーダン。

翌91-92シーズンでも、シカゴ・ブルズを67勝15敗という圧倒的なレギュラーシーズン成績へと導き、順当にNBAファイナルまで駒を進めました。

28から29歳の年齢で過ごしたシーズン、ジョーダンの個人スタッツがこちら。

38.8分出場 30.1得点 6.4リバウンド 6.1アシスト 2.3スティール FG51.9% 3P27.0% FT83.2%

運動能力もエンジン全開で、ジョーダンが全てを手にしている頃でした。

このシーズンで、3度目のシーズンMVPを受賞しています。

 

そんなジョーダン率いるマイケル・ジョーダンと対峙したのは、レギュラーシーズンを57勝25敗の成績で終えた、ポートランド・トレイルブレイザーズ。

ちなみに、1984年のNBAドラフト3位指名でブルズに入団したジョーダンは、同年2位指名権を持っていたブレイザーズに「見過ごされた」過去があります。

ある意味で、ジョーダンにとっては因縁の相手。

 

また、このNBAファイナルでは、マイケル・ジョーダンvsクライド・ドレクスラーというリーグ屈指のSG対決にも注目が集まっていました。

優れた身体能力から繰り出すダンクが持ち味の一つであったドレクスラーは、ファンから「クライド・ザ・グライド」の愛称で呼ばれていた選手。

ジョーダンにも劣らない滞空時間の長いダンクでファンを沸かせていました。

そんな『クライド・ザ・グライド』『エア・ジョーダン』が繰り広げる至高の対決が実現。

当時の3Pファイナル記録に並んだマイケル・ジョーダン

NBAファイナル第1戦で、ジョーダンは格の違いを見せつけるパフォーマンスを披露。

ここで、歴史に残るジョーダンの”Shrugポーズ”がお披露目になりました。

SGにしては3P試投数が少ないジョーダンですが、この日は前半だけで6本の成功

この3P6本成功は、当時のプレーオフ記録タイでした。

早々に勝負を決めたジョーダン。

前半ではブレイザーズスターター全員の総得点を一人で上回る圧倒的パフォーマンス。

これぞG.O.A.T。

ブルズが大幅にリードしていたため後半の出場時間は控えめになったものの、ジョーダンはトータルで39得点を挙げる大活躍でした。

スポンサーリンク


マイケル・ジョーダンは3Pが得意?

マイケル・ジョーダンのドキュメンタリーでは、ほぼ確実にこの”Shrug Game”の模様が盛り込まれています。

おそらくこれだけを目にした視聴者は、「ジョーダンは3Pを得意としていた」と刻まれるでしょう。

ジョーダンの栄華を伝える番組で、わざわざ現役時代のジョーダンの3P失敗場面を取り上げる必要もないですし。

 

ただはっきりと言って、ジョーダンは3Pを長所としていた選手ではありませんでした

ジョーダンのキャリア3P成功率は、32.7%というもの。

これは一番コメントが出てきにくい数字というか、良くもないし、大きく悪くもない数字。

ちなみに、91-92シーズンのリーグ平均3P成功率は33.1%です。

 

加えて、ジョーダンは試投数自体もかなり少なめ。

度々ジョーダンと比較されてきたコービー・ブライアントのキャリア平均3P成功率32.9%で、面白いほどジョーダンの確率と似通っています。

ただし、コービーの3P1試合平均試投数4.1本に対し、ジョーダンはわずか1.7本でした。これは結構な差でしょう。

ジョーダン全盛期にはまだリーグ全体で3Pが多用されていたかったこともありますが、それを考えても少なめ。

極め付けには、3Pコンテストに出場した歳のエピソードもあります。

マイケル・ジョーダン唯一の黒歴史「3Pコンテスト」 バスケの神と謳われる方の黒歴史を語るのは少し勇気がいるんですが。 しかしこれは、黒歴史認定をいただきたい。 よくジョーダ...

 

あえて3Pにフォーカスしてみれば、ジョーダンが王道のSG像を持った選手でないことがわかりますけど、

こういう話題をも圧倒的得点力で掻き消してきたジョーダンはすごい。

ジョーダンの一つのシグネチャー

ジョーダン数多の名場面の中でも、この”Shrug Game”は特に好き。

人間離れパフォーマンスを見せながらも、当の本人が信じられずに人間じみたポーズを見せるギャップがなんとも。

これからも長らく語り継がれる名シーンですね。