2015-16シーズンのウエスタンカンファレンス「ウォリアーズ対サンダー」は、今でも定期的にハイライト動画をみたくなる伝説のシリーズです。
黄金期が続く現在のウォリアーズを将来振り返る時にも、このシリーズは総集編の中に含まれるべき。
ウォリアーズとサンダーにとって大きな意味のあるものとなった伝説のシリーズを回想していきましょう。
73勝9敗を記録した15-16シーズンのウォリアーズ
15-16レギュラーシーズンは、とにかくウォリアーズの話題づくめ。
開幕から24戦負けなし
レギュラーシーズン歴代最高の73勝9敗
カリーが3P成功400本超え
カリーが史上初の満場一致のシーズンMVP
など。
10年後のNBAファンには、デュラントが来る前からウォリアーズはめちゃくちゃ強かったということを強調して伝えたい。
レギュラーシーズンでのウォリアーズとサンダーの対決は、ウォリアーズが3勝0敗としていました。
82試合やって9回しか負けていないチームなので、サンダーとの試合を全勝していることには特に驚きがありません。
これら3戦の中でも、現地2016年2月27日に行われた試合は特に記憶に残るものです。
何度離されても断固追従を続けたウォリアーズが奇跡的な勝利。
僕がステフィン・カリーのベストゲームを決めるとしたら、迷わずこの試合を選びますね。
46得点、当時NBA記録タイの3P12本成功、そして12本目のスリーはウィニングショット。
もう10回以上はこのハイライトを見てるかな。
激戦を繰り広げた2チームは、ウエスタンカンファレンスの舞台で再び対戦。
ちなみにこの記事は完全ウォリアーズ主観でお送りします。
15-16ウエスタンカンファレンスファイナル「ウォリアーズvsサンダー」
歴代最高勝率でレギュラーシーズンを終えたウォリアーズに対し、サンダーは55勝27敗でウエスタンカンファレンス3位という成績でした。
同じくウエスタンカンファレンスで歴代屈指の67勝15敗という戦績を残したスパーズが、ウォリアーズ最大の対抗馬だと思われていましたね。
しかし、セミファイナルでスパーズを4勝2敗で破ったサンダーが、ウエスタンカンファレンスでのウォリアーズへの挑戦権を手にしました。
まさかのサンダー3勝1敗の展開
正直サンダーには負ける気が全くしていませんでした。
しかし、スパーズ相手に1勝2敗から3連勝してカンファレンスファイナルにたどり着いたサンダーはノリノリ。
ウォリアーズ対サンダーのシリーズは、第1戦をサンダーが勝利する予想外の展開で幕開けとなりました。
その後ウォリアーズは1勝を返すも、サンダーは追撃の2連勝。
ウォリアーズが1勝3敗という窮地に立たされることになったゲーム4での絶望感は、今でも覚えていますね。
接戦でもなく、ウォリアーズの惨敗。シリーズ最終結果がわかっててもこのゲームはツラい。
応援していた現地サンダーファンはこれでもう決まったと思ったでしょうね。
ウォリアーズは、「歴史上ウエスタンカンファレンスファイナルを1勝3敗から逆転したチームはいない」という現実を叩きつけられました。
…しかし考えてみれば、レギュラーシーズンで73勝を叩き出したチームも、歴史上いなかったわけです(フラグ)
ウォリアーズ奇跡の逆転劇
ウォリアーズの勝利を信じたかったけど…
1勝3敗からの逆転はさすがにキツすぎるだろうと。
暴雨風の中で綱渡りをしているような気分でした。
試合はリアルタイムで観ていましたけど、敗北が濃厚なら、絶対に試合終了のブザーがなる前に視聴をやめようと思っていましたね。
しかしウォリアーズはやってくれました。
まずはホームで1勝を返し、シリーズ全敗中のアウェイで迎えた第6戦。
一瞬も気を抜けない緊迫した試合。
サンダーのリードが続き、ウォリアーズファンは終始スタミタを削られる展開でした。
第4Q残り3分弱、カリーの3Pで99-99のスコアになったところで、ようやく一度深い呼吸ができた感じ。
クレイが41得点、カリーが31得点の活躍をみせ、ウォリアーズは見事この試合に勝利。
カリーが難しいフローターを決めて勝利を決定付けた場面では、一人で観ていながら声をあげちゃいましたね。
運命の第7戦
両チームにとって“WIN or GO HOME”となった運命の第7戦。
最後にカリーが3Pを沈め、勝利が決定的になった時の感情は今でも覚えていますね。
NBAを観ていて最も高揚した瞬間の一つです。
カリーはこの試合で36得点を記録し、満場一致のMVPらしいパフォーマンスを見せてくれました。
当初はウォリアーズの楽勝で終わるとすら思っていたこのシリーズは、誰も想像できないドラマチックなものに。最高でした。
これは、伝説に残るシリーズと言えるはずです。
この後のウォリアーズがどうなったかは忘れました
優勝した翌年のレギュラーシーズンを歴代最高勝率で終了。
楽々勝ち進んでいくかと思われたプレーオフでは、カンファレンスファイナルでまさかの敗退危機に。
しかしこれを史上稀に見る大逆転劇で制し、NBAファイナルへ。
何という完璧なシナリオ…
ただ、僕が覚えている15-16シーズンのウォリアーズはここまでです。
この後のNBAファイナルで、まさかウォリアーズが1勝3敗から逆転されたサンダーの気持ちを味わうことになるはずがないし、
ウォリアーズを極限まで追い詰めたサンダーの大エースが、翌年ウォリアーズに加入するなんてことも冗談でもありえない。