2シーズン連続で、思うような個人成績を残すことができなかったロンゾ・ボール。
レイカーズ各選手の移籍噂は年中無休で吹き出てくるものですが、現時点ではこのロンゾの去就が話題です。
18-19レギュラーシーズン終わりから迷走が目立つレイカーズは、どんな決断を下すのか。
シュートが安定しないロンゾ・ボール
2017年ドラフトにて、1巡目2位指名でレイカーズに入団したロンゾ・ボール。
2シーズン前に同じく2位指名されたディアンジェロと交代する形で正規PGの位置につけたロンゾは、当然のごとく活躍を期待される存在。
しかし、なかなか持ち前のパフォーマンスを披露することが出来ずにいますね。
NBA2年目のシーズンを終えたロンゾの個人スタッツを載せておきます。
2017-18シーズン | 10.2得点 6.9リバウンド 7.2アシスト 1.7スティール FG36.0% 3P30.5% FT45.1% |
2018-19シーズン | 9.9得点 5.3リバウンド 5.4アシスト 1.5スティール FG40.6% 3P32.9% FT41.7% |
すでに複数回のトリプルダブルを記録していたり、マルチな活躍ができる選手であることはわかりますが、いかんせんシュート力が不安定。
フリースリーに至っては失笑レベルのパーセンテージですが、2シーズンの平均試投数が僅か1.2本なので、ここはひとまず多めに見ておこう。
2年目の18-19シーズンにもシュート成功率に大幅な改善は見られず、平均得点は2ケタを切ることになりました。
お世辞にも、ドラフト2位指名に見合ったパフォーマンスを見せてくれているとは言えない状況です。
プレーを少し見るだけでバスケセンスに溢れるプレイヤーとわかるだけに、数字が全く伴わないところが惜しすぎる。
学生時代のシュート力を失ったロンゾ・ボール
次期NBAスターとして入団前にロンゾのことが話題になっていた頃は、シュート力に定評のある選手だと聞いていました。
UCLA時代のロンゾのスタッツを振り返ってみましょう。
2016-17シーズン(UCLA) | 14.6得点 6.0リバウンド 7.6アシスト 1.8スティール FG55.1% 3P41.2% FT67.3% |
これくらいのスタッツを、NBA2年目で残して欲しかった。
注目すべきは、シュート確率ですね。
FG50%・3P40%以上、これこそが当初聞いていたロンゾ・ボールの姿です。
一流だったシュート力は、NBAに舞台を移してからは影を潜めてしまっています。
大学からNBAヘの移行が、単にプレーする場所が変わっただけの変化ではないことはわかっていますが、どうにか早く順応してほしいところ。
今は、「シュートの入らないポイントガード」という印象がかなり強いですね。
健康体の維持もポイント
ロンゾが本調子でない理由として、「まだ1シーズンを通して健康体でいられてないから」というのもあると思います。
NBAデビューからは故障に苦しみ、1年目は52試合・2年目は47試合のみの出場に留まっています。
故障しないことも実力のうちとはいえ、まだ経験の浅い若手選手からすれば、これで自分のペースをつかむのは難しいかも。
ロンゾが持ち前のプレーを貫くためにも、1シーズン健康体を維持するフィジカルを手に入れることも課題の一つですね。
ロンゾ・ボールにトレードの噂
驚異の引き運で2019ドラフトの4位指名権を手に入れたレイカーズ。
獲得する選手を戦力として迎え入れるのか、それともトレードの駒として使用するのか。
これはドラフト上位指名権を持つ各球団が抱える選択肢になりますね。
そして、7位指名権を持つシカゴブルズが、これと引き換えにロンゾボール獲得を狙っていると報じられています。
The Chicago Bulls plan to trade their 7th overall pick in the 2019 NBA Draft for Lonzo Ball 👀 pic.twitter.com/l9btveUChT
— Greater Sports™️ // 📱 (@GreaterSportsTV) 2019年5月20日
7位指名権とクリス・ダンをセットにして、ロンゾを獲得を望んでいるとの話も。
逆に、レイカーズはロンゾと4位指名権をセットにして、グリズリーズの2位指名権を取りに行ったほうがいい、とも。
ざっくりレイカーズファン側の意見を目にしていると、「何が何でもロンゾはレイカーズに残留してほしい」という人はそれほど多くないのかな、と思えます。
回顧すべきディアンジェロ・ラッセルの放出
もし2019-20シーズン開幕前にロンゾの退団が決定するなら、ロンゾがレイカーズで過ごした期間は2シーズンということに。
これは、ネッツへと放出されたディアンジェロ・ラッセルと同じ期間になります。
レイカーズは、ロンゾと同じく2位指名選手としては物足りないパフォーマンスが続いたディアンジェロを見限る決断をしていました。
ディアンジェロのネッツ1年目は怪我もあり我慢のシーズンとなりましたが、
ご存知の通り2018-19シーズンには21.1得点 7.0アシストを記録し、MIP賞の最有力候補となっています。
薬物問題がありましたけど、とりあえず選手としての身分は大丈夫そうですね。
ディアンジェロのブレークから学ぶべきは、若手選手の成長はある程度の期間見守る価値があるということです。
低迷が続くレイカーズとしては、ドラフト上位指名選手がすぐに結果を残せてないと焦ってしまうものでしょうが、才能の開花がちょっと遅いパターンもあるぞと。
若手の育成よりも、ビッグネームを獲得して最短経路での優勝を狙っている気があるレイカーズが、ロンゾの今後の成長に賭けられるかどうかがポイントですね。
僕はロンゾにものすごく愛着があるわけではないですが、今ロンゾを見限ってしまうことは、シンプルにレイカーズにとっての損失だと思っています。
間違いなくポテンシャルを秘めているロンゾと、これまた未知数の状態からスタートする新人選手をトレードするのは、リスクが大きい気がする。
シュート力は来季以降改善されると信じて、レブロンとの関係も良好であるロンゾをスタメンPGとして置いておきたい。
レイカーズはオフシーズンにどう動く
レイカーズの挙動をあれこれ予測したところで、いきなり球団社長が辞任するようなチームの予知は不可能です。
ただこっちの希望をガンガン言いまくるだけにはなりますけど、レイカーズに関して論じたいことは底をつきませんね。
ロンゾ・ボールの去就含め、大方のレイカーズファンが納得するようなチーム状態で、レイカーズが2019-20シーズンを迎えることを願います。