ティロン・ルーとの交渉が決裂し、振り出しに戻ったレイカーズの新HC人選でしたが、意外と早くまとまることとなりました。
レイカーズ19-20シーズンからのヘッドコーチは、フランク・ボーゲルに決定。
ヘッドコーチ暦8年で、そこそこな実績もあるボーゲルの就任は、割と良い着地点と言えるんじゃないでしょうか。
アシスタントコーチにはジェイソン・キッドが就任という朗報もあり、来季から生まれ変わるはずのレイカーズが楽しみになってきます。
レイカーズ新コーチとなった、二人の情報をまとめます。
フランク・ボーゲルのコーチ経歴
フランク・ボーゲルは、2001年にセルティックスのアシスタントコーチとしてNBAでのコーチ業をスタートしました。
そこからシクサーズ、ペイザーズをACとして渡り、2010-11シーズン途中からはペイサーズのHCに昇格。
このシーズンは、ポール・ジョージがペイサーズに入団した年でもありますね。
ペイサーズHC時代は、2年連続でカンファレンスファイナルに出場したり、13-14レギュラーシーズンにはイースタン最高勝率を記録してオールスターのHCを務めた経験も。
当時KING3率いるマイアミ・ヒートさえいなければ、一度くらいはNBAファイナルにも進出していただろうと思いますね。
16-17&17-18シーズンにはマジックのHCを務めましたが、ここではうまくいかず。
1シーズンのブランクを経て、19-20シーズンからレイカーズHCとして就任することになります。
Breaking: Frank Vogel has agreed to become the next head coach of the Lakers, per @wojespn pic.twitter.com/91kvcAPvjZ
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2019年5月11日
ディフェンスに定評のあるボーゲル
強かったころのボーゲル率いるペイサーズは、ディフェンスに強みを持つチームでした。
ディフェンス担当のアシスタントコーチが優秀だっただけ、みたいな声も出てるようですが…これは期待しておいていいんじゃないですかね。
18-19シーズンのレイカーズはディフェンスが完全に崩壊していたので、ここは重点的に改善して欲しいポイントです。
苦しめられてきたレブロン・ジェームズを指導することに
先ほども言ったように、ペイサーズHC時代には、レブロン率いるマイアミ・ヒートに苦しめられ続けてきたボーゲル。
確かに、全盛期と呼び声高いヒート時代のレブロンのハイライト動画には、ペイサーズ選手が主に被害者として共演していることも多い気がしますね。
ボーゲルは、過去3回レブロンにプレーオフ敗退へと追い込まれた経験があり、これは歴代のヘッドコーチの中で最多タイの回数だそうです。
ボーゲルにとって最悪の選手だった帝王が、今度は自分の駒として指揮することに。
今のレイカーズのHCになる上では、レブロンと良き関係を構築することが重大事項になります。
レブロンがリスペクトを寄せるような、威厳ある指揮者であって欲しいところ。
アシスタントコーチはジェイソン・キッドに
もしかしたら、ボーゲルがHCに決まったことよりも、ジェイソン・キッドのAC就任の方が喜びの声が上がっているかもしれませんね。
Jason Kidd has joined the Lakers as an assistant coach on Frank Vogel’s staff, per @taniaganguli pic.twitter.com/LRVfs5i4Ud
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2019年5月11日
殿堂入りPGのキッドは、レイカーズの若手選手たちに良い影響を与えてくれるのではないかと期待できます。
特に、キッドレベルの偉大なPGへと成長して欲しいロンゾが、直々に指導を受けられると思うとワクワクしちゃう。
ジェイソン・キッドのHC経歴
過去5シーズンをHCとして指揮した経験のあるキッド。
デビューとなった2013-14シーズンにネッツを指揮した年では、このシーンが話題に。
水を持った状態で「Hit me」と選手に呼びかけ、アクシデントを装ってコートに水を落とし、その隙に選手に戦術を伝えようと試みる、斬新な方法。
1年目から、ネッツをカンファレンスセミファイナルにまで導きました。
若きヤニス・アデトクンボを指導したキッド
若きヤニス・アデトクンボ、とか言って今でもヤニスは若いんですけどね。
ヤニスのデビュー2年目から4年目途中まで、バックスのHCを務めました。
今では全世界認定の化け物へと進化したヤニスの、初期の指導に携わっていたのはキッドです。
Giannis called Jason Kidd 15 minutes before he was fired and offered to help save his job, per @ramonashelburne pic.twitter.com/NIJU20cpfR
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年1月23日
キッドは、ヤニスをPGに抜擢したりと、ヤニスのいろいろな可能性を引き出していたと思います。
今オールラウンドに活躍するヤニスの形成には、少なからずキッドが関わっていたのではないですかね。
17-18シーズン途中にキッドの解雇が発表された際には、ヤニスがキッドに電話し、「(解雇を食い止めるために)自分に何かできることはないか」と尋ねたと。
二人の間には相当な絆があったようです。
こういう関係を、キッドがレイカーズ選手たちとも築いてくれると嬉しいな。
ようやくコーチ陣が固まったレイカーズ
僕としてはルーがHCになるよりも、今回決定したボーゲル&キッドのコーチ布陣の方が満足なんですが、どうでしょう。
意見は分かれるようですが、来季に向けて悪くない進展をしたと思っています。
新コーチ陣と選手たちが、上手くマッチしますように。