ゴールデンステイト・ウォリアーズ

久々に懐かしのウォリアーズの姿が見れて、大満足なわけですけどもね

ロケッツとのカンファレンスセミファイナル残り試合を、ケビン・デュラントなしで戦うことになっていたウォリアーズ。

シリーズが第7戦までもつれてもデュラントが出場できないことが確定し、それ以降の復帰時期もまだ未定という状況。

誰がどう見ても、3連覇を狙うウォリアーズが窮地に立たされたことは明らかです。

しかしこの危機的状況によって、久々にときめくウォリアーズのゲームを見れることになりました。

昨季のロケッツと同じ状況を経験したウォリアーズ

シリーズ第5戦の途中でデュラントが故障退場。

しかしウォリアーズはこの試合をモノにして、戦績を3勝2敗のリードとしました。

シリーズ勝ち抜けに王手をかけながらも、キープレイヤーが離脱。

これが、昨季のロケッツとそっくりそのまま同じ状況だと話題になりました。

昨季カンファレンスファイナルでは、ロケッツが先に3勝2敗で王手をかけていましたが、CP3離脱のダメージはデカく、その後2連敗。

レギュラーシーズン最高勝率を記録し、勢いも完成度も抜群だったロケッツは、CP3の離脱さえなければ、NBAファイナルに駒を進めていただろうと思いますね。

 

今回は、ウォリアーズが昨季のロケッツの状況を体験することに。

KD離脱を受けて、ウォリアーズ優勝予想のオッズも急落したとのことです。

これぞかつてのウォリアーズ

ウォリアーズの第6戦でのスタメンがこちら。

PG:ステフィン・カリー
SG:クレイ・トンプソン
SF:アンドレ・イグダーラ
PF:ドレイモンド・グリーン
C:アンドリュー・ボガット

お気づきでしょうが、このスタメンはカリー初優勝時のウォリアーズメンバーで全員埋め尽くされている、たまらんラインナップです。

現ウォリアーズのファイナルMVP担当となっているKDの代役は、初代ファイナルMVPのイグダーラが務めることに。

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Steph gonna Steph

まずは試合全体のハイライト動画を。

デュラント不在の今、得点ゲッターとしての役割を求められていたステフィン・カリー。

まさかの前半0得点。

しかし、特にプレーオフでは自身のパフォーマンスに波をつけることで(?)ドラマを演出することの多いカリー。

後半からは完璧なシナリオでしたね。

後半だけで33得点の、凄まじいパフォーマンス。

一度ノったら、もう誰もこの童顔の暗殺者を止められない。

これぞカリー!というような残り1分半での3Pには、別室で観戦していたデュラントもこのリアクション。

 

ちなみに、この数字を深堀するつもりはないですが…

過去28戦、カリーが出場してデュラントが欠場した試合で、ウォリアーズは27勝1敗を記録しているそう。

安定感はないけど、主人公感に溢れたかつてのウォリアーズ

カリー以外にも、3Pを5/8の高確率で決めて見事KDの代役を果たしたイグダーラや、勝利をほぼ決定づけるクラッチ3Pを沈め、計27得点をあげたクレイなど、各主要選手が躍動したゲームになりました。

 

抜群の安定感を誇るスコアリングマシーン・KDがいないウォリアーズには、確かにどこか危なっかしさが漂います。

そんな危険なレースを、各選手の粘り強さで勝ち取ってこそのウォリアーズだったと思いますね。

実際、73勝9敗を記録したレギュラーシーズンでも、終始余裕な試合運びを見せていたのかと言われれば、そうではなく。

一歩でも間違えれば黒星がもう10個くらい増えてたようにも思える綱渡り感があり、だからこそ見ていて面白いチームでした。

もうちょっとハラハラ系ウォリアーズを楽しんでもいいかも

近日再検査を受けることになる、デュラントの肉離れの具合については、まだ不透明なところです。

スティーブ・カーは、「いいニュースになるはず」とコメントしていますね。

 

デュラントのいるウォリアーズの方が強いのは間違いないと思っているけど、今回のロケッツ戦があまりにも楽しすぎて、もうちょっと今のロスターのままでいいかも、という邪念が湧いてしまいました。

スーパースター軍団としてしか捉えられなくなっている今の風潮も、このメンバーであれば、かつてのガムシャラに勝利を追い求めるチームイメージに書き換えられる気がしますね。