NBAのレジェンド・シャックことシャキール・オニールは、1992年に超大物ルーキーとしてNBA入りしました。
歴代最高のセンターとして名前を挙げられることも多いシャックは、1年目から圧倒的な支配力を発揮。
個人的なイメージとして、NBA史上最高の選手はマイケル・ジョーダン、最強はレブロン・ジェームズ、そして最恐はシャキール・オニールです。
NBA史に残る怪物選手の、ルーキーイヤーでの暴れっぷりを振り返ってみましょう。
1992年に衝撃のデビューを果たしたシャキール・オニール
大学時代から規格外の怪物として名を馳せていたシャキール・オニールは、1992年のドラフト1位でオーランド・マジックに入団します。
同期には、後にシャックとチームメイトにもなる、アロンゾ・モーニングやロバート・オーリーなど。
この年のルーキーの中で、シャックはぶっちぎりの選手でした。
1年目から、この怪物の話題性は十二分。
圧倒的パワーで2度のゴール破壊
シャックが2度に渡ってゴールを破壊したエピソードを知っている人は多いと思いますが、これは両方ともルーキーイヤーでの出来事だったんですよね。
学生時代の破壊映像と合わせてどうぞ。
これはまあ、とんでもない新人が入ってきたという感じですよね。
当時はまだ体の線が細いですけど、底知れないパワーをすでに秘めていました。
シャックが、リングを壊すために必要な力の入れ具合について、不敵に語っているのを見たことがあります。
ちょっと何を言ってるのかわからないインタビューでしたね。
この後には、NBAで使用されるゴールが過重をうまく吸収するものへと変更されたというのも有名な話です。
いくつかの面において、シャック以前・シャック以後でNBAの文化は変わっています。
1年目からオールスターのスターターに
人気が出ないはずのないシャキール・オニールは、1年目にしてオールスターのスターターに選出されました。
マイケル・ジョーダンをはじめ、この年のオールスターにも錚々たるレジェンドが揃っています。
この年を含め、シャックは計15回のオールスター出場を果たしました。
これは、歴代3位タイの記録です。
その中で、オールスターMVPは3回獲得。
特に初受賞の2000年には、
- シーズンMVP
- オールスターMVP
- ファイナルMVP
の3冠を達成し、スーパースターとしての栄誉を欲しいままにしていました。
ぶっちぎりで新人王に
ルーキーイヤーの1992-93シーズン、シャックは凄まじいスタッツを記録。
23.4得点 13.9リバウンド 1.9アシスト 3.5ブロック FG56.2% |
1年目にして、13.9リバウンドというのはシャックのキャリアハイの数字です。
3.5ブロックってのも強烈すぎる。
この数字で新人王を逃すはずがなく、シャックは98票中96票の1位票を集め、ぶっちぎりで新人王に輝きました。
Shaquille O’Neal, as a rookie, averaged 23.4 points (8th in the NBA), 13.9 rebounds (2nd), and 3.53 blocks per game (2nd) and led the #Magic to a 20-win improvement from the previous season. #NBA #NBATwitter pic.twitter.com/1p9WLMaCtk
— ClutchPoints (@ClutchPointsApp) 2019年5月6日
スーパースターにふさわしい幕開けのシーズンでした。
シャックはこのシーズン以降、平均ダブルダブルを2004-05シーズンまで13季連続で達成しています。
その後のシャキール・オニールのキャリア
その後のシャックの成功ぶりは、ご存知の通りです。
デビューから引退までに、シャックが成し遂げてきた主な栄誉をまとめてみます。
NBAチャンピオン4回 |
シーズンMVP |
ファイナルMVP3回 |
新人王 |
得点王2回 |
オールスター出場15回 |
オールNBA1stチーム8回 |
オールNBA2ndチーム2回 |
オールNBA3rdチーム4回 |
オールディフェンシブ2ndチーム3回 |
オールルーキー1stチーム |
FIFAワールドカップMVP |
ロサンゼルス・レイカーズでは「34番」、マイアミ・ヒートでは「32番」がそれぞれ永久欠番となっています。
2チームからの永久欠番は誰もが成し遂げられることじゃない。
露骨に衰えが見え始めた30代後半になっても、シャックが移籍したときには、そのチームの大幅な戦力増加を期待されることが多かったですね。
プレーに加えて、ユーモアなキャラクターでコート内外を盛り上げてくれる選手でした。
二度と現れない破壊神 シャキール・オニール
現代のNBAでは、センターにもアウトサイドシュートやアシストなどの技巧的なプレーが求められるようになりました。
シャキール・オニールという選手は、そんな今時のNBAプレイヤーとは数直線上の真反対にいる人物です。
今だからこそ、元祖パワーセンター・シャックの良さを再確認することができますね。
デビュー当時から圧倒的だった、シャキール・オニールを回顧してみました。