※5/9加筆あり
大方の予想通り、2018-19シーズン後、レイカーズはルーク・ウォルトンHCを解任しました。
来季にはプレーオフ不進出などという失態を繰り返さないためにも、ここは采配に定評のある良きヘッドコーチが就任してほしいところ。
しかしここに来て、レイカーズの新HCがあのティロン・ルーで決定しかけているというニュースが。
候補に上がる時点で驚きだったティロン・ルー
ルーク・ウォルトン解任後、レイカーズのフロント陣は、次期ヘッドコーチ候補たちと面会を行っていきました。
その面会者の中に、ティロン・ルーの名前があったことに、まず驚きましたね。
この時点では、ルーがレイカーズHCの最有力になるとも思っていなかったけど、まず候補にあがる時点でビックリ。
ルーと並ぶ候補だったモンティ・ウィリアムズがサンズの新HCとして決定したため、ルーのレイカーズ入りはほぼ確定となっています。
キャバリアーズHC時代のティロン・ルー
ルーがレイカーズのHC候補となっていることに驚いた理由はシンプル。
レイカーズにはレブロンがいるからです。
レブロンがHCと化す状態を改善するため、レブロンをもしっかりとコーチングできる威厳のある人物が新ヘッドコーチになるのが理想だと思っていたので。
ルーといえばむしろ、「レブロン実質HC状態」を促進させる存在のイメージ。
ティロン・ルーのキャブズでの経歴
2009年からコーチ業を始めていたルーは、2014-15シーズンからキャブズのアシスタントコーチに就任していました。
ちなみにこの当時のルーは、NBAで一番高い給料をもらうアシスタントコーチだったと。
このシーズンからキャブズにはレブロンがカムバックし、HCはデイビット・ブラットが務めていました。
そして15-16シーズンに、選手とそりが合っていないことを噂されていたブラットが解雇され、ACのルーがHCに昇格した、という流れです。
ACの頃からルーはブラットを差し置いてチームに指示を出していたとも言われており、チーム内でルーの指揮能力には定評があったとのこと。
ティロン・ルーとレブロン・ジェームズ
結果だけを見ると、途中から就任した15-16シーズンでいきなり優勝を経験し、その後はチャンピオンこそ逃すもののファイナルに2年連続で進出という、これ以上ないほどに素晴らしい経歴です。
ACまでしか経験してこなかったにもかかわらず、いきなりトップクラスチームの指揮をする重圧も半端じゃなかっただろうし。
しかしこの結果と苦労を考えたとしても、キャブズ時代のルーには、どうしても置物感が漂ってしまっていました。
圧倒的支配力を持つレブロンがチームにいることが、そう見えてしまう所以だろうと思いますが、どの戦術においても、最終決定権はレブロンにあるかのような。
ベンチのレブロンが、ルーにタイムアウトをとるように指示する場面も。
キャブズ時代には、こういうような、レブロンが主導になる場面が印象的でした。
基本、レブロンがHCに代わって他選手たちに指示を出す場面は、HCの不甲斐なさではなく、レブロンの優れたバスケIQに着目すべきだとは思っていますが。
シーズン序盤でキャブズから解雇されたティロン・ルー
レブロンがキャバリアーズを去ったあとも、ルーはHCを続投。
かなりの苦戦が予想された18-19シーズンのキャブズを率いることに。
前評判通りの戦力だったキャブズは開幕から6連敗を喫し、この時点でルーは解任されてしまいました。
レブロン並みの絶対的エースがいないチームで、ルーがチームを勝利に導く手腕を身につけているのかは、まだ不透明なところです。
フィル・ジャクソンがティロン・ルーを推薦?
レイカーズ史上最高の指導者といえばフィル・ジャクソン、というのが定説なはず。
そんな偉大な元レイカーズHCがオーナーのジニー・バスに、ティロン・ルーのHC就任を薦めたとのこと。
Former Lakers great championship coach Phil Jackson also suggested to owner Jeanie Buss that Ty Lue would be a really good coach for the Lakers, per sources.
— Brad Turner (@BA_Turner) 2019年5月3日
少し前の話になりますが、フィルがニューヨーク・ニックスのGMを務めていた頃、チームのHCにデレック・フィッシャーを招いたことがありましたね。
かつて師弟関係にあり信頼を寄せ合っていたであろう二人でしたが、指導者としてのフィッシャーは結果を残すことができず、1シーズン半で解任されてしまっていました。
今回ルーを推薦したとされるフィルの審美眼には、狂いがないと信じたいけど…
頼んだよティロン・ルー
ティロン・ルーのレイカーズHC就任間近のニュースは、woj砲からも伝えられているし、おそらく事実なのでしょう。
The expectation is the Lakers will move toward Ty Lue as head coach, but there’s been no offer made to him yet, league sources tell ESPN.
— Adrian Wojnarowski (@wojespn) 2019年5月3日
すぐにでも、公式から発表されることになるかもしれません。
正直ルーのレイカーズ入りには解せない部分が大きいですが、本当に現実になるのだとしたら、もう「頑張ってくれ」としか言いようが。
レイカーズのレブロン体制1年目は完全にスベった結果に終わり、19-20シーズンは何としても周囲を納得させる成果を残さなくてはいけません。
「ルーはHCとして成長したのかな〜?」みたいな、お手並み拝見テンションではいられないんですよね。
18-19シーズンは終始何がしたいのかよくわからなかったレイカーズを、明確な戦術を持って指揮してもらいたいと思います。
(※5/9加筆↓)
結局、ルーのレイカーズ入りは白紙となったようです。
5年の契約を望んだルーに対し、レイカーズ側は3年間のみの提示だったため、交渉が決裂したとのこと。
ルー42歳の誕生日では、レイカーズのロゴとセットのバースデーケーキでお祝いされる様子がビデオで上げられていて、HC就任は確定的だと思ったんですが…
VIDEO: Tyronn Lue received a Lakers-themed cake for 42nd birthday. 🤔 https://t.co/7h3dlJe0e0 pic.twitter.com/LUCY4jCR60
— theScore (@theScore) 2019年5月6日
さあ、どうなるレイカーズ。