ヴィンス・カーター

ヴィンス・カーターが4世代をプレーする史上初の選手に【現役続行】

18-19シーズンには、ドウェイン・ウェイドとダーク・ノビツキーという2大レジェンドがコートを去りました。

そして公式の発表はなかったものの、この2人と肩を並べる経歴を持つ、ヴィンス・カーターも現役最後の1年になるのではないかと。

しかし嬉しいニュースとして、カーターがもう1年現役を続行する意向を表明しました。

史上最長・22年目のシーズンへ

全世界のヴィンス・カーターファン大歓喜。

1998年のドラフトでNBA入りしたヴィンス・カーターは、18-19シーズンでNBA史上最長タイの21シーズン目を迎えていました。

カーターの他には、ケビン・ガーネットやダーク・ノビツキーらが最長プレー選手として名を連ねています。

カーターが来季も現役を続行することで、NBA史上初、22シーズン目をプレーする選手の誕生です。

90s・00s・10s・20sの4世代をプレーする史上初の選手に

22シーズンのプレーに加えて、もう一つすごいことが。

1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

カーターは、この4つの期間全てでプレーする史上初の選手に。

これも、42歳のヴィンス・カーターが未だに現役を続けていることの凄さを示す数字の一つですね。

デビューからしばらくは、人間離れした身体能力を生かしたアスレチックプレイヤーとして名を馳せていた選手だっただけに、カーターがこれだけ息の長い選手になることを予想できた人は少なかったんじゃないでしょうか。

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ヴィンス・カーターのこれまでのキャリア

トロント・ラプターズでデビューし、2009年にネッツに在籍していることまでは、主にチームのオフェンスのファーストオプションとして活躍していたカーター。

32歳でマジックに移籍してからは、頼れるロールプレイヤーとしての役割が増えてきました。

カーターの在籍チームごとの個人スタッツをまとめておきます。

在籍年チームスタッツ
1998〜2004トロント・ラプターズ23.4得点 5.2リバウンド 3.9アシスト FG44.6% 3P38.3%
2004〜2009ニュージャージー・ネッツ23.6得点 5.8リバウンド 4.7アシスト FG44.7% 3P37.0%
2009〜2010オーランド・マジック16.3得点 3.9リバウンド 3.1アシスト FG43.6% 3P36.3%
2010〜2011フェニックス・サンズ13.5得点 3.6リバウンド 1.6アシスト FG42.2% 3P36.6%
2011〜2014ダラス・マーベリックス12.0得点 3.7リバウンド 2.4アシスト FG41.9% 3P39.2%
2014〜2017メンフィス・グリズリーズ6.9得点 2.5リバウンド 1.3アシスト FG37.2% 3P34.4%
2017〜2018サクラメント・キングス5.4得点 2.6リバウンド 1.2アシスト FG40.2% 3P34.5%
2018〜2019アトランタ・ホークス7.4得点 2.6リバウンド 1.1アシスト FG41.9% 3P38.9%

続いて、カーターの主な受賞歴を。

新人王
オールルーキー1stチーム
スラムダンクコンテスト優勝
オールNBA2ndチーム1回
オールNBA3rdチーム1回
オールスター出場8回

対空時間の長いジャンプショットも武器の一つですが、やっぱりヴィンス・カーターと言えば…ダンクですね。

カーターが優勝した2000年のスラムダンクコンテストでのパフォーマンスは、未来永劫語り継がれるであろう伝説です。

このコンテストでの優勝により、『カーター=ダンク』のイメージが定着したことが、カーターの苦しみの始まりになったとも言われています。

速攻で普通のレイアップをしようものなら、場内からブーイングを浴びせられる始末。

しかし、それほどの期待をされるまでに、全盛期のカーターのダンクは創造的で美しいものでした。

ラストシーズンを迎えるヴィンス・カーター

2018-19シーズンに在籍したアトランタ・ホークスとの契約は単年のみでしたが、カーターは再契約を望んでいます。

チームのメンターとしても心強い存在であるはずのカーターと契約を希望するチームが、きっと名乗りを上げてくれるだろうと思いますね。

未だに余裕のあるダンクも魅せてくれるカーターの、来季のパフォーマンスに期待します。