ジェームス・ハーデン

意見が割れるフロッピングとファールの境界線【ジェームズ・ハーデン】

1戦1戦の重みが違うプレーオフでは、一つの審判のコールが尾を引いたりします。

数年間、ウエスタンカンファレンスでのライバル関係が続くウォリアーズvsロケッツのセミファイナルは現在白熱中。

白熱に加えて、レフェリーのコールが炎上中。

ロケッツのファールが吹かれない?

現時点で、ウォリアーズvsロケッツのカンファレンスセミファイナルは第1戦を消化したのみですが、この試合に言及するコメントは結構な数に登っています。

主に、レフェリーのコールが争点となっていますね。

ロケッツがウォリアーズディフェンスのファールを中々コールしてもらえず、試合がウォリアーズに有利なように働いたのではないか、というもの。

試合結果が104-100で、ウォリアーズの僅差での勝利だったものだから、ロケッツファンの不満は募ります。

こういう時には必ず作られる、この試合でのレフェリーのハイライト動画をご覧いただきましょう。

この動画では、ロケッツとウォリアーズでお互いに微妙な判定だったものが取り上げられています。

なので、このハイライトを見て「今回の審判はヒドかった」とコメントしている人全員が、ロケッツを擁護しているというわけでもなさそう。

ロケッツ陣の3Pラインでのファールアピール

ポイントはここですね。

ハーデンをはじめ、クリス・ポールらの3Pラインでの接触プレーは、ファールが吹かれるべきであったかどうか。

この試合でも表情筋の稼働が目まぐるしかった、ロケッツのマイク・ダントーニHCは以下のコメント。

レフェリーは4つのファールを見逃した。
これはフリースロー12本分だ。

ダントーニの言う通り3Pラインでの接触全てがファールに妥当するものだったとしたら、12本ものフリースローが与えられ、試合結果は簡単にひっくり返っていました。

レギュラーシーズン通りのファールコールがもらえなかったハーデンも、レフェリーに苦言。

公平なチャンスがほしい。
吹かれるべきファールが吹かれれば、結果にも納得できる。

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ハーデンのファールアピールは報われるべきだった?

見たところ、今回の試合に関しては、「ハーデンが不憫だった」という意見の方が多いんでしょうかね。

これは、ロケッツ派かウォリアーズ派かによって大きく見解が変わるところだとは思いますが。

まず前提として、基本的に3Pラインでのファールというものは、シューターが接触のアピールをしないと成立しない場合が多いと思っています。

アピール自体は全く問題のある行為ではないと思っていますが、後に炎上しやすいのは、オフェンスが自らディフェンスに当たりにいってファールを引き出すパターンです。

フェイクで相手を飛ばせて、ディフェンスが着地するタイミングに合わせて接触し、ファールをもらうプレーは一つの技術だというのが、共通認識になっている気がしますが、

シュートチェックにいったディフェンスの領域へ、自ら滑り込んで接触を狙いにいくのが、普段のハーデンのスタイル。

これにファールコールが伴うべきかどうか、というのはずっと意見が分かれているところですね。

例えば、これです。

正直、ぼくはこれがドレイモンドのファールになるべきだとは思わないですね。

あえて言うなら、足を着地の場所に差し込んだという点で、ハーデンのファールになってもいいと思うくらい。

ただ、レギュラーシーズンではこういったハーデンのトライにもフリースローが与えられていたかな、という印象もあります。

なんでウォリアーズ戦では吹かれないんだ、というロケッツファンがいるのも、理解できなくはない。

 

一方で、このシーンはクレイのファールになってなるべきだったかなと。

クレイが肩から入り込んでしまっていますからね。

 

あと、NBAでのファールコールに言及するのであれば、自分の肌に染み込んでいる日本バスケで培った感覚は、完全に除去するべきですね。

これまでのNBAでのファールの基準を考えると、今回の試合では、ややロケッツが不利な判定を受けていたかと思います。

レフェリーが誤審を発表

NBAには、試合後にハイライトプレー検証を通して、誤審の有無を白状するシステムがあります。

今回のウォリアーズvsロケッツ戦に関しても、微妙な判定だった箇所へのレビューが行われました。

そのいくつかを動画付きツイートで紹介します。

まず、ハーデンがバイオレーションを吹かれ、その後カリーが挑発的なライン指しポーズを見せたシーン。

バイオレーション前に、本来カリーのファールがコールされるべきだった、という発表です。

ロケッツ5点ビハインドで残り1分、結構シリアスな場面でした。

この時すでにファウル数はボーナスとなっているので、コールが成されていれば、ハーデンのフリースローになっていました。

 

お次は、まとめて3点。

クリス・ポールのデュラントからのスティールはファールではなく、ドレイモンドのハーデンへのシュートチェックもファールではなかった。

しかし、その後のカリーとエリック・ゴードンがボール争いをした場面では、本来カリーのファールが吹かれるべきだったと。

その後、溜まりに溜まったフラストレーションが爆発したクリポがテクニカルファールを犯して退場し、ここでほぼ勝負が決していました。

そう考えても、ここでのカリーのファールが見逃されたのは、ロケッツとして納得できるものではないはず。

全体的に冴えない判断が多かったレフェリーですが、やはり今回の被害者はロケッツと言えます。

今後のウォリアーズvsロケッツ

尾を引く試合となった後のインタビューにて、スティーブ・カーHCのアクション。

試合内容にかけ、取材陣へフロッピングをかましてきました。

このスティーブ・カーを見てお茶目だと思うのは、多分ウォリアーズファンだけ?笑

ウォリアーズvsロケッツの今後のシリーズは、かなりアツいものになりそうです。