ステフィン・カリーが歴代最高のシューターであることに異論がある人はそういないはずです。
そしてシーズン経過ごとに、カリーは自身のパフォーマンスによってこの事実を周囲に知らしめています。
すでに普通のシューターがキャリアを通してやっと達成するような数字をコンプリートし尽くしているカリーは、まだまだ新たな記録を更新中。
怪我がなければ過去最高となっていたかもしれない2018-19シーズン
18-19シーズン開幕当初、カリーは圧倒的なパフォーマンスを見せていました。
推しの大活躍にウキウキしながら記事を書いていた当時↓
シーズン序盤には、満票でMVPを獲得した15-16シーズンを彷彿とさせるような活躍が続いていました。
今季はカリーにとって特別なシーズンになるかもしれないぞ、という予感。
1試合あたりの3P成功数は15-16シーズンより上
18-19のレギュラーシーズン、怪我の影響があり、カリーの出場は69試合に収まっています。
この出場試合数の違いが、15-16シーズンと比べて一番大きい部分かも。
15-16シーズンは402本の3Pを成功させたカリー、18-19シーズンはこれに次ぐ354本を沈めています。
しかし出場試合数を考えれば、少なくとも3Pに関しては15-16シーズンを上回るパフォーマンスだったとも言えなくもないのです。
この2シーズンの3P関連の数字をまとめてみます。
シーズン | 出場試合数 | 3P通算成功数 | 1試合平均成功数 | 3P確率 |
2015-16 | 79 | 402本 | 約5.09本 | 45.4% |
2018-19 | 69 | 354本 | 約5.13本 | 43.7% |
わずかにですが、1試合あたりの平均成功数は18-19シーズンの方が上。
そして1試合で5本決めれているということは、15-16シーズンとの出場試合数の差である10試合をかければ、もう50本は決めれたということに。
この50本があれば、通算成功数で400本を超え、そして過去最高を記録していたかもしれないんですよね。
健康も実力のうちとはいえ、やっぱり惜しいと思ってしまうところ。
2019-20シーズンには3P歴代成功数で2位に浮上することが確実
18-19シーズンに一気に順位を伸ばし、通算3P成功数で歴代3位に浮上したカリー。
今季終了時点での歴代ベスト5は以下のようになっています。
順位 | 選手 | 通算成功数 |
1位 | レイ・アレン | 2973本 |
2位 | レジー・ミラー | 2560本 |
3位 | ステフィン・カリー | 2483本 |
4位 | カイル・コーバー | 2351本 |
5位 | ジェイソン・テリー | 2282本 |
2位のミラーとの差は『77本』となり、カリーがよほどの大怪我でもしない限り、19-20シーズン中に追い越すのは間違いないです。
そして気が早いですが、そのさらに翌年の20-21シーズンが、カリーが歴代1位に君臨する年になると思われます。
プレーオフ通算の3P成功数で歴代1位となったカリー
さっきまではレギュラーシーズンのお話、ここからはプレーオフの話題です。
18-19のプレーオフ初戦、カリーがプレーオフ通算の3P成功数で歴代1位となりました。
この記録に関しても、カリーであればいずれたどり着く領域であることは予想できましたが、注目すべきは成功数に対する試合数の圧倒的少なさです。
Just another 3-point record for Stephen Curry, and it only took him 91 playoff games. pic.twitter.com/wPaEnUbozZ
— Sporting News NBA (@sn_nba) 2019年4月14日
レイ・アレンもレブロンも十分偉大なのに、カリーと横並びになるともれなく不憫。
まだカリーの出場試合数は3ケタにも達していません。
記録を達成したカリーの試合ハイライトがこちら。
記録達成を抜きにしても、素晴らしいパフォーマンスでした。
ウォリアーズの強さが今後も継続していくことになると、カリーのプレーオフ出場試合数もおのずと伸びていきます。
そうなれば、引退までに現時点での成功数を倍にすることもありえますね。
未来のNBAが今よりもさらに3Pが多用されることになったとしても、引退時点でのカリーの通算成功数を超えてくる選手は現れるんでしょうか。
これは不滅の記録になるんじゃないかな。
史上最高になっても尚カリーは記録を伸ばし続ける
近頃では、カリーは実は視力が悪く、これまでクリアな視界でシュートを打てていなかった、という意味不明な新事実が話題になりましたね。
いやそれ3P成功率が10%台とかの選手が言うセリフじゃん、と。
史上最高シューターのあなたがそんな状態だったなんて一体どういうことなの、と。
よほど調子が良かったとしても、15-16シーズンの再現がカリーのMAXだろう、なんて思ってましたが、今後さらにシューターとしての能力をあげてくる可能性もあります。
いつだって予測不能なステフィン・カリーの進化は続く。