史上屈指のスーパースターであるアレン・アイバーソン。
特にデビューから移籍を経験するまでの76ers時代のアイバーソンは、他の追随を許さないレベルの輝きを放っていました。
選手としての功績は文句なしであるアイバーソンの、引退から現在に至るまでの経歴を掘り下げてみます。
引退後のアレン・アイバーソンの経歴
アレン・アイバーソン引退直前の様子はこちらの記事をご覧ください。
アイバーソンは2013年に現役引退を発表し、2014年に76ersで着用していた「3番」が永久欠番になりました。
さらに、2016年には当然のように殿堂入り。
引退後の受賞歴も含め、「優勝」以外のNBA選手として獲得できる名誉は、ほとんど全て経験したと言えると思います。
アイバーソンが3on3リーグ「BIG3」に参戦
今となればこれも過去の話となりますが、一番直近でときめいたアイバーソンの話題は、「BIG3」への参戦が決定した時ですね。
これは2017年初めの出来事。
「BIG3」とは、主に現役を引退した元NBA選手が集められる3on3リーグのことです。
この舞台で、“THE ANSWER”のプレーがまた見れることに。
たまに76ersの試合に顔を見せて会場のファンを沸かせたり、インタビューで現役時代を改装するアイバーソンもいいけど、やっぱりこのカリスマがバスケをしているところをもう一度観たかった。
このアイバーソン参戦ニュースは、バスケ界全体としてもかなりのニュースバリューとして報じられていた記憶がありますね。
当時の盛り上がりぶりから、アイバーソンの圧倒的な人気を再確認しました。
BIG3に向けて練習をするアイバーソンを見るだけでワクワク。
かなりの注目を集めていたアイバーソンのプレー。
しかし正直なところ、期待通りの活躍を見せることはできませんでした。
さらに試合への「無断欠席」をするなど、相変わらずの問題児ぶりも露呈。
NBA時代には練習を軽視する発言がおなじみでしたけど、ここにきて試合をも無断で欠席してしまったと。
その後は選手としてではなく、コーチとしてBIG3に携わったりしていますが、アイバーソンファンが当初期待していたほどのエンターテイメントにはなりませんでしたね。
引退後は金銭問題に苦しめられたアレン・アイバーソン
多くのNBA選手が現役引退後に破産してしまうことはよく聞きますが、これはアイバーソンも例外ではなく。
特にギャンブルが大好きで豪遊するキャラクターのアイバーソンは、借金地獄にハマり、自宅の差し押さえまでくらっています。
アイバーソンは奥さんから離婚を告げられ、さらに離婚裁判での弁護費用を滞納していたということで、弁護士にまで訴訟を起こされる始末。
かなり痛々しい。
アイバーソンにとっての好材料は、現役時代にリーボックと生涯契約を結んでいる点ですね。
現役の頃はリーボックのツアーで来日したこともあるアイバーソンは、リーボックのプロモーションにおいてかなりの重要な役割を果たしてきたキーパーソンです。
現役時代のアイバーソンの圧倒的人気の恩恵が、年齢を重ねた今のアイバーソンに返ってくることになっています。
リーボックと生涯契約を結んでいるアイバーソンは毎年約9000万円を受け取っているとされており、さらに55歳になる2030年には約36億円が報酬として支払われる契約内容。
普通に考えればこれだけでもう何の不自由もなく生きていけるような額ですが、一般人とはお金の基準が大きく違うであろうアイバーソンにとっては、気を抜くと一気に使い切ってしまうようなものなのかもしれないですね。
いずれにせよ、僕たち一般人からすると考えられない贅沢な待遇です。
これもアイバーソンが現役時代に積み上げてきたものが生き続けている、と捉えるべきですね。
ご意見番としての注目度は抜群
今でも、アイバーソンのインタビュー内容などはよく耳にすることが多いですね。
現役の各選手へのコメントなど、アイバーソンの発言は重宝されることが多いように思えます。
2018年12月には、アイバーソン考案の歴代トップ5が話題になりました。
I respect and love everyone that has their own opinion but this is how I feel about who i rock with the most!!! pic.twitter.com/0kb5sW7LvT
— Allen Iverson (@alleniverson) 2018年12月8日
結構話題になったこの選考、まずPGにステフィン・カリーを選んだことにアイバーソンのオリジナリティが見られます。
ここではマジック・ジョンソンのような往年の名プレイヤーが選ばれることが多いですよね。
インタビューではカリーのハイレベルなスキルを賞賛するコメントも目立つアイバーソンは、相当カリーのことを買っている様子。
もう一つとして、SGにマイケル・ジョーダンを選んでいるにもかかわらず、さらにコービーをSFとして抜擢しているところもレアです。
アイバーソンが共に96年ドラフト組であるコービーをチョイスしてくるところにグッときます。
チャールズ・バークレーやシャックがたまにするような、引退したレジェンド目線の現代バスケへの批判節なコメントが好きじゃないんですけど、アイバーソンは一貫してポジティブな意見を発しています。
挑戦的だった現役時代とは打って変わって、新しい文化を純粋に楽しんでいるような。
コメンテイターとして意見を発するアイバーソンには今後も期待したいところです。
これからのアレン・アイバーソン
現在のアイバーソンは、キャンプで子供達にバスケを教える活動もしているそうです。
今でもアイバーソンの人気は健在なので、どんな場所に登場しても盛り上がる存在であることは間違いなし。
MLBのフィラデルフィア・フィリーズの試合に、地元のレジェンドとして登場することもあったり。
本日のフィリーズの始球式にフィラデルフィアの伝説のスター選手アレン・アイバーソン氏が登場!#エピソード pic.twitter.com/ec0Z0zJI1J
— MLB Japan (@MLBJapan) 2019年4月7日
これだけのスターになると、「人気」がそのままビジネスになりますね。
過去には自己破産するなど、自業自得が招いた大変な時期もありましたが、またよほどの豪遊やギャンブルにでも走らない限りは、悠々自適な生活を送れるんじゃないかと。
今後のアイバーソンのニュースが全て、ポジティブなものであって欲しい。