18-19シーズンも最後の最後、ウェイドやノビツキーの感動的な引退試合があった中で、レイカーズファンは「マジック・ジョンソン電撃辞任」という事実に向き合わなくてはならなくなりました。
今季のレイカーズが望ましくない方向に進んでしまっており、ルーク・ウォルトンらコーチ陣が一掃されてしまうのは予想がつきましたが、球団社長のマジック退任はあまりにも唐突。
マジック・ジョンソンがレイカーズ球団社長を突然の辞任
なんの脈絡もなかったマジックの辞任。
Breaking: Magic Johnson says he is stepping down as president of basketball operations for the Lakers. pic.twitter.com/qTOieiTUgQ
— SportsCenter (@SportsCenter) 2019年4月10日
日本ではそこまで話題にならないことでしょうが、アメリカでは完全にトップニュースレベルのショッキングな出来事です。
マジックは辞任することをオーナーのジニー・バスにも伝えていなかったと言うからビックリ。
直接ジーニーに話したらお互い泣きながら結局辞めないことになっちゃうから、説得されないためにメディアに先に言ったとのこと。お、おう。 https://t.co/scXr2Zwx0t
— 大西玲央 Reo Onishi (@ReoOnishi) 2019年4月10日
辞任発表後に記者たちに向けたコメントを超簡潔にまとめてみると。
- 今の地位にいる自分は、本当の自分ではなくなってしまった
- 昔の自分に戻りたい
- 立場上、他チームの選手を公に祝福できないのがツラい
- 辞任を発表した今は気分がいい
など。
聞いたところ、今のレイカーズの不調に責任を取る、というようなニュアンスの発言はなく、むしろレイカーズの現状は難しいものではないと。
レイカーズが正しい方向に進んでいることも辞任を決めた理由のひとつ。自分も役職がないほうがリーグの選手たちのビッグブラザーとして話したり、ワークアウトできる。そのほうがハッピー。
— Yoko Miyaji (@yokomiyaji) 2019年4月10日
そして、「昔の自分に戻りたい」というような、自分自身に向かったコメントが多いように思えます。
こういう発言をしたことで、どうしても「職務放棄かよ」という主旨のリアクションも多くなってしまっていますね。
一方で、レブロンをレイカーズに連れてきてくれてありがとう、というような声も。
マジックは2017年2月21日にレイカーズの球団社長となり、2年間と少しの任期で役割を終えたことになります。
マジックといえば、持ち前の笑顔とチャーミングなキャラクターで魅力を放つ人物だったので、球団社長のように責任問題を何かと問われるシリアスなビジネスには不向きだったのかもしれません。
役職的に言って、どうしてもポジティブなものよりも、ネガティブな評価の方が集まりやすいポジションではありますよね。
辞任発表後、マジックは感謝のツイートをしています。
Thank you to Lakers owner Jeanie Buss, General Manager Rob Pelinka, Coach Luke Walton, the Lakers players & the entire basketball operations staff for the tremendous opportunity to serve as the President of Basketball Operations for the @Lakers. I will always be a Laker for life.
— Earvin Magic Johnson (@MagicJohnson) 2019年4月10日
レイカーズオーナーのジニー・バス、GMのロブ・ペリンカ、コーチのルーク・ウォルトン、レイカーズの選手たち、すべてのスタッフたち、レイカーズの球団社長としてとてつもない経験をさせてくれてありがとう。人生において、僕はいつでもレイカーであり続けるよ。
辞任を知らされていなかったジニー・バスも、マジックに感謝のコメント。
Earvin, I loved working side by side with you. You’ve brought us a long way. We will continue the journey. We love you 💜💛 https://t.co/ofmQl6BtBz
— Jeanie Buss (@JeanieBuss) 2019年4月10日
アービン(マジックのミドルネーム)、あなたのそばで共に働けることが喜びでした。あたなは私たちに長い道のりを用意してくれた。私たちは旅を続けます。大好きです。
おそらくジニーがこのツイートをしている時点では、まだマジックと直接会話をしているわけではないのではないかと思います。
マジックは「元レイカーズ選手」の立場として、レイカーズの助けになることがあれば手伝うつもり、と示しています。
役職として行うよりも、元スーパースターのレジェンドとしてチームをサポートする方が、マジックにはあっている気がしますね。
これからのレイカーズはどうなる
ディアンジェロ・ラッセルを見限ってロンゾ・ボールを指名するところから始まり、レブロン・ジェームズという一人でリーグの勢力図をも書き換えるビッグネームを獲得するなど、今のレイカーズメンバーはマジックが主体となって構成されたものです。
このマジックが去ったことによって、レイカーズ内部はどんな影響を受けるでしょうか。
レブロンのレイカーズ加入の決め手として、マジックの存在がとてつもなく大きかったと言われており、そんなマジックが去ってしまってはレブロンもレイカーズを去ってしまうのではないか、とも言われています。
そもそも、今季の結果を受けてレブロン獲得が失敗だった、と主張する人も結構いるし。
これもあり、レブロンのトレードが早々に実現するのでは、という声が。
さすがにそれは非現実的かなとは思いますが、今後決まる新しい球団社長によっては、来季のレイカーズ次第で、新しいチーム作りに切り替えることはあり得るかなとも。
僕はレブロン主体で結果を出すレイカーズが見たいですけど、やはり今季飛躍できなかったダメージは大きいですよね。
現在のチームの核を壊さずに今後数シーズンを送るためには、来季のレイカーズはシーズンの早い時期から、戦力の充実を実感させる結果が必要になってきますね。