怪我のため、一足先にシーズンエンドを迎えていたレブロン。
コート上での役割がひとまず休止となった今、今度はオフシーズンに向けて「スカウトマン・レブロン」が発動します。
そこらへんのスカウトを本職とするフロント陣よりも結集力のあるレブロンの能力は、レイカーズでも発揮されるか。
レブロン・ジェームズのプレーオフ不進出はもはや史実
まずは今季のレブロンとレイカーズについて振り返っていきましょう。
レギュラーシーズンの試合が全て終了したわけではないので暫定になりますが、今季のレイカーズはウエスト10位に沈んでいます。というか8位以内じゃない時点でも何位だろうが関係ない
あと1試合を残した時点で、シーズン成績は37勝44敗。
プレーオフを逃すとは思っていなかったし、あろうことか負け越しでシーズンエンドになるとは夢にも思わなかったですね。
なんとか昨季のシーズン成績「35勝47敗」を上回れたという程度。
レブロン加入効果が白星2,3個程度のものになるという未来を予想できる人など、いるはずがあるまい…
レイカーズのプレーオフ不進出にはもう免疫がついたとしても、レブロンのいないポストシーズンが始まると思うと辛みがありますね。
Last time LeBron missed the playoffs was in 2005
That year…
▪️ Netflix was delivering DVDs
▪️ Apple didn’t have an iPhone
▪️ YouTube was founded
▪️ Aubrey Graham wasn’t Drake yet, he was Jimmy Brooks on Degrassi pic.twitter.com/Yi20zF9I5Z— Bleacher Report (@BleacherReport) 2019年3月23日
レブロンが最後にプレーオフを逃したのは2005年。
そしてこの年には、
- ネットフリックスがDVDを配っていた
- アップルにiPhoneがなかった
- Youtubeが設立された
- 人気ラッパードレイクが改名前
個人的に最後のドレイク改名はあまりピンとこないですけど、それ以外の史実と今とを比べると、確かにとてつもなく長い年月を感じます。
レブロン・ジェームズ個人のパフォーマンスは依然見事
ただ、今季レイカーズがプレーオフを逃したのはレブロンの不調によるものじゃない。それは確かです。
どうしてもチームに負けが続いたため、昨季までのレブロンの圧倒的な支配力を感じる回数は激減しましたが、個人成績では依然リーグ屈指の数字を残しています。
18-19シーズンのレブロンの個人スタッツがこちら。
55試合出場 27.4得点 8.5リバウンド 8.3アシスト FG51.0% 3P33.9% FT66.5% |
終わってみれば、結果レブロンなんですよね。
並みの選手がこんなスタッツを残したら拍手喝采ですが、この場合は「レブロンがレブロンしてる」としか思いません。
ウエストブルックのトリプルダブルへの感動が薄まってしまったのと同じで。ある種、この粋まで達した選手への名誉みたいなものですね。
キャリア最低のFT確率66.5%からは、集中力の切れを思わせる部分もありますが、主要3項目のキャリア平均「27.2得点 7.4リバウンド 7.2アシスト」を35歳の今季に上回っている時点で化け物認定です。
各スタッツの総合的な指数であるPER値ではリーグ8位。
チーム成績が振るわなかったことに加えて、出場試合数が少ないことで、2008年から続いていたオールNBA1stチーム入りが絶望的になってしまったことは残念ではありますね。
凄すぎたこれまでと比べると、今季のレブロンに陰りが見えたことは否めないけど、「レブロン伝説」がまだ終わっていないと信じているのは僕だけじゃないはず。
レブロン・ジェームズの2019年FA選手に向けたメッセージ
今季のレイカーズがポテンシャルを発揮し切れずにプレーオフ進出を逃したことは事実ですが、仮にフルパワーを出し切ったところで、NBA FINALにたどり着けるほどの自力は持っていなかったはずです。
コーチ陣を含め、レイカーズには補強が必要な状況。
今の時点で、ルーク・ウォルトンは解任が確実と言われていますね。
次期HC候補の一人としてティロン・ルーの名前が挙がってるけど…それは流石に冗談でしょ?
ともあれ、レイカーズの戦力補強にはレブロン・ジェームズの力が必要になってきます。
そんなスカウトマンモードに入ったレブロンがコメントを残しました。
誰が僕と一緒の車に乗り、頂点を目指す旅に出るのかが楽しみだ。
自分がゲームにもたらすものも、自分のゲームへの情熱も理解している。
僕は決してゲームを軽視したりはしない。
この心構えが、キャリアの中でいつも結果として僕に返ってきた。
僕は「優勝を保証する」とは言わない。
だが、僕の身体と精神は、最後まで優勝を勝ち取る信念を持っている。
キャリア最終章にさしかかかっているレブロンと同じ車に乗り、優勝を目指したいと考える選手は多いのではないでしょうかね。
2019年にFAになる選手一覧
そして、2019年のFA市場は非常に豊作です。
18-19シーズン終了後にFAとなる主要選手を挙げていきます。
ケビン・デュラント |
カワイ・レナード |
カイリー・アービング |
クレイ・トンプソン |
デマーカス・カズンズ |
ジミー・バトラー |
ニコラ・ヨキッチ |
トバイアス・ハリス |
クリスタプス・ポルジンギス |
ディアンジェロ・ラッセル |
マーク・ガソル |
アル・ホーフォード |
ディアンドレ・ジョーダン |
まだまだいますが、とりあえずこんなところです。
この中から、1人2人がレイカーズに加入してくれれば、戦力は格段に上がるんだけど。
レイカーズとしては、このリストから1人でも獲得することができないのなら、優勝候補チームになる上での最低ラインも超えられない状況ですね。
レブロンが見事スカウトしてくれることになるのか、見ものです。
大物を獲得した後に、レブロンの口説きエピソードを後日談として聞き入れたい。