デリック・ローズにとって2018-19シーズンは大復活の年となりましたね。
開幕早々の50得点ゲームから始まり、故障離脱してしまうまでは、6thマン賞獲得も十分にありえるパフォーマンスでした。
過去数年はハラハラした気持ちでローズのプレーを見守る状態が続いていましたが、今季のローズは抜群のセンスでマジカルなプレーを魅せてくれる、かつての姿を取り戻していましたよね。
そして、未だに非凡な選手であることを見せつけたローズに、古巣シカゴ・ブルズへ復帰の可能性が?
健在ぶりをアピールした18-19シーズンのデリック・ローズ
まずは、もう少しローズの今季の活躍を掘り下げていきます。
何度も言いたいアピールポイントとしては、やっぱり現地10月31日に生まれた伝説の「50得点ゲーム」ですね。これなしには、今季のローズは語れない。
長年故障続き、そして18-19シーズンを30歳という年齢で迎えたローズが、MVPシーズンをも超えるキャリアハイの得点を叩き出したんですからね。
この件に関しては、当時の熱量で書いたこちらの記事を読んでいただきたいです↓
そして、これは僕の意見ですが、シーズン経過ごとにローズのクイックネスはさらに全盛期に近いものになっていったように思えます。
徐々に体の重りが外されていったような感じ。
現地3月9日に行われたこの試合なんて、まさに「デリック・ローズここにあり」というパフォーマンスです。
まだまだ1級プレイヤー。
6thマン賞をルー・ウィリアムズとデリック・ローズのどちらが獲得するかの予想も、シーズン途中の見所の一つとなっていました。
正直、ローズの故障離脱がなかったとしても、今季の6thマン賞はルーが勝ち取るのではないかと思うところではあるけども。
ローズが6thマン賞に輝く上では、今後もルー・ウィリアムズという壁が立ちはだかることになりそうですね。
ここは純粋に、6thマン賞獲得を夢見させてくれるまでに復調したことを喜んでおきます。
そんなデリック・ローズの18-19シーズンのスタッツがこちら。
51試合出場 18.0得点 2.7リバウンド 4.3アシスト FG48.2% 3P37.0% FT85.6% |
平均得点はキャリアで4番目タイの多さ、そして3P成功率ではキャリアハイを記録しました。
今季のアウトサイドの好調は偶然の産物ではなく、オフシーズンにローズが意識的に取り組んできた部分です。
一時期はガード1位の成功率を残していたレベル。
クイックネスも復調、さらにアウトサイドも身につけたとなれば、やはりローズの存在は相手にとって脅威であるに違いありません。
あとは、1シーズンを完走できるように健康体を維持して欲しいですね。シンプルに、ローズの試合をたくさん見たいのもあるし。
来季は、出場試合数の部分でも今季の数字を更新して欲しいです。
デリック・ローズの代理人がシカゴ・ブルズに関して発言
近頃デリック・ローズのシカゴブルズ復帰が噂されているのは、ローズの代理人の発言によるものです。
D-Rose’s agent says he’d be open to returning to the Bulls this summer: “There’s no doubt that in his heart, Chicago will always be there”
(via @670TheScore) pic.twitter.com/ssamajl7LI
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2019年4月9日
ちなみに、ローズの代理人はジョーダン時代のブルズに在籍していたことで有名なBJ・アームストロングだったんですね。
話題となったBJの発言内容を和訳します。今季終了後にFAとなるローズはどうするのか、という主旨です。
僕らはすべての可能性を見ていこうと思っているよ。
何も行動を起こさないことはありえない。
ローズはまだ、とても有能なプレイヤーだからね。
ブルズについても考えるだろう。隠し事も疑いようもなく、ローズの心の中には常にシカゴがあるんだ。
ブルズ側がどう考えているかはわからないけど、もし興味を示すのであれば、僕らは交渉することにオープンだ。
現時点でブルズ側がローズ獲得に関して何かを言及しているわけではないですが、本人側がこういう発信をすることは有効な気がしますね。
これで、ブルズのオプションにローズ獲得の可能性が少しでも浮上すれば。
ローズファンとしては、役割も出場時間も十分に与えられているティンバー・ウルブズにはなんの不満もないですが、やはりローズとシカゴブルズには特別な関係性がありますからね。
それこそ、ウェイドとマイアミヒートのようなものです。
今季ブルズファンがローズに送った「MVPチャント」には感動的なものがありました。
ローズの微笑む表情がなんともね…。
6thマン賞候補になり得る個人能力をもち、若手のメンターとしても存在意義を発揮してくれるであろうローズの獲得は、ブルズにとってもプラス因子となることは間違い無いはず。
18-19シーズンのシカゴブルズのロスター
ローズ獲得の実現に大きく影響する、現ブルズのガード選手のロスターをまとめておきます。
選手(ポジション) | 主要スタッツ |
クリス・ダン(PG) | 11.3得点 4.1リバウンド 6.0アシスト FG42.5% 3P35.4% |
ライアン・アーチディアコノ(PG) | 6.5得点 2.6リバウンド 3.3アシスト FG44.8% 3P37.4% |
シャキール・ハリソン(PG) | 6.3得点 3.0リバウンド 1.9アシスト FG43.1% 3P27.1% |
ウォルト・レモンjr(PG) | 14.3得点 4.3リバウンド 6.0アシスト FG44.1% 3P0% |
ザック・ラビーン(SG) | 23.7得点 4.7リバウンド 4.5アシスト FG46.7% 3P37.4% |
ブランドン・サンプソン(SG) | 4.2得点 1.2リバウンド 0.8アシスト FG44.4% 3P31.8% |
ローリー・アルキンズ(SG) | 3.8得点 2.9リバウンド 1.4アシスト FG31.3% 3P27.3% |
アントニオ・ブレイクニー(SG) | 7.3得点 1.9リバウンド 0.7アシスト FG41.8% 3P40.0% |
ウェイン・セルデン(SG) | 6.8得点 2.3リバウンド 1.4アシスト FG40.7% 3P31.7% |
尚、ローリー・アルキンズとブランドン・サンプソンは渡邊雄太と同じ「2way契約」の選手です。
こうしてブルズガード陣のロスターをみると、SGにはザック・ラビーンという最大の目玉選手がいるものの、選手層が充実しているとは言えない状況だとわかりますね。
加入となれば、ローズはスタメンとしてコートに立つこともありえそうです。
来季開幕時にローズが着るジャージは、何色になっているでしょうか。