今季のローズが好調な理由には、間違いなく「3Pシュート力の向上」が挙げられます。
かつてほどの運動能力がなくとも、今のシュート精度があれば、ローズは十分にエリートレベルです。
ガード1位の3P成功率
現地12/4時点で、ローズの3P成功率は驚異の49.4%。
散々話題になりましたが、これはリーグ全体で5位、さらにガード選手に限れば堂々の1位の高確率です。
試投数と成功数が異次元とはいえ、確率だけでいえばステフィン・カリーをも超える精度になっていると。
これまでのローズの3P確率キャリアハイは、MVPを受賞した2010-11シーズンの33.2%でした。
今季のローズがこれから多少調子を落とそうとも、間違いなく自己最高は更新することになりそうです。
さらにはFGも50.5%、 FTも85.9%となっており、あわよくば50-40-90Clubさえも射程圏内という絶好調ぶり。
今オフでのシュート2万本
ローズは3Pについて、
「僕が取り組まなければいけなかったことの一つだった。考えるのはやめて、ただ流れに任せて打つようにしているんだ。この夏には2万本も打ってきから、試合でシュートについて考えることは何もないよ。これをモノにできたのはいいことだ」
と語っています。
2万本って…リアル桜木花道ですやん…
この量のシュートをこなしたことで、シュートを打つときには無我の境地に達することができたと。
カリーも、シュート成功の秘訣は「感覚に身を委ねること」と言っているし、無心でシュートを打つことがどれだけ大切かわかります。
今オフのトレーニングは、ローズのデビュー年からずっとともにしてきたトレーナーと一緒に行ったそうで、過去幾度となく怪我に苦しんできたローズは、これまでのオフはリハビリを兼ねたトレーニングが主でしたが、今季はスキルアップに注力できたと。
ローズが3Pを得意としているイメージはほとんどなかっただけに、「相手は、俺がこの夏でずっと取り組んできたシュートを打たせてくれる」というローズのコメントはもっともです。
さすがにもうローズの3Pは警戒されるようになってくるだろうし、そうとなれば今度は得意のドライブがさらに光るようになってきますね。
今季は最高のローズイヤー
先日行われたセルティックス対ウルブズの一戦では、カイリーとローズのマッチアップに見応えがありました。
ウルブズは負けましたが、ローズ個人としてはカイリーにも負けていませんね。
この日のローズは、FG11/18・3P2/3の高確率で26点の大活躍。出場時間は29分だけ。
やはりアウトサイドとドライブ両方に武器を持つローズは強いです。
ちなみに、カイリーはFG6/15・3P2/8で21得点というスタッツでした。
結局はチームの勝ったもん勝ちですけど、今をときめくカイリーとこれだけのやり合いができていると思うと、嬉しくなりますね。
今季はローズについて語ることがたくさんあって楽しいです。
まだシーズンは1/4が経過したくらいだけど、すでに過去4シーズン分くらい以上にはローズネタが生まれてきた気がします。
6thマン候補として有力なローズですけど、ファン投票でのオールスター出場も夢じゃないですよね。
とっくに全盛期がすぎていたアイバーソンも、衰え知らずの人気で09-10シーズンにはスターターに選出されていたし(結局NBAを離れて出場とはならなかったけど)、今季のローズの抜擢も十分ありえますよ。
引き続き、輝けるローズのプレーを楽しんで参ります。