MVP、MIPの他にも、Most Cameback Player(最もカムバックした選手)、通称『MCP賞』があってもよくないですかね。
この賞があるとすれば、今季の受賞候補筆頭は間違いなくデリック・ローズです。
1年前は引退説すら囁かれていたローズ
昨年の11月下旬には、ローズの引退の噂が囁かれていました。
キャブズで新シーズンを迎えるも、期待通りのパフォーマンスとはいかず、さらに故障によって戦線離脱。
相次ぐ怪我により、精神的に衰弱してしまった、という報道がされていましたね。
この記事を書いたのは割と最近のことだと思っていたけど、もう1年前になるのか。
引退はしないことになり、拾われるような形でウルブズと契約を結んでいました。
昨季ウルブズに加入してからは、ローズに全盛期のような活躍を!という気持ちはほとんどなくなり、とにかく健康でいてくれればいい…と思うように。
そして、今季開幕前に無事ウルブズとの再契約を結んだと。
この契約が、ローズ大復活に向けて本当に大切なものになりました。
Nov. 24, 2017: Reports emerged that Derrick Rose was contemplating retirement as injuries took their toll.
A lot can change in one year 🙏 pic.twitter.com/pC0QwSHtEy
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年11月25日
カムバック劇
これほど爽快感に溢れるカムバック劇はそうないでしょう。
現地11/24時点で3試合連続20点オーバー(20,25,22)を達成し、平均得点は19.5点にまで到達しています。
昨季ローズの試合を見た時点では夢物語でしかなかった、『平均20得点』の達成も秒読みと言っていいかと。
ブルズ時代のように、「ローズがボールを持てば何かやってくれるんじゃないか」という感覚が蘇ってきています。
最近はドライブからのバスケットカウントも目立つようになってきましたね。
そして、シューティングは依然としてキャリア最高レベルの好調をキープ。
11月のシュート確率は凄まじいことになっています。
In nine November games, Derrick Rose is shooting 52.4% from the field, 56.8% (21-for-37) from three-point range and 96.6% (28-for-29) from the free-throw line.
— Timberwolves PR (@Twolves_PR) 2018年11月24日
FG:52.4%
3P:56.8%
FT:96.6%
現在のローズはスピードを制御してプレーしているとのことで、この省エネがシュートタッチの良さにつながっているのかもしれません。
アウトサイドが当たっていることでDFの距離も近くなり、結果的に得意のドライブも光りやすくなりますね。
6thマン賞へ!
カムバック賞については僕の脳内でこっそり授賞式を開催することとして、6thマン賞の獲得はかなり現実味のある話になっていると思います。
ローズ自身も、今季の目標が6thマン賞であると公言しているんですよね。
ローズのスタメン出場を望んではいたけど、6thマン賞獲得のために、このままベンチスタートでもいいかなと思えてきました。
実際、出場時間はスタメン並みに与えられているわけだし、そっちの方がオイシイだろうと。
現時点でローズは間違いなく5本指に入る6thマン賞候補だと思います。
最大のライバルとなりそうなのは、昨季同賞に輝いたルー・ウィリアムス。ルーは通算で2度6thマン賞に輝いています。
今のところ、個人成績的にはローズが優勢。
ここで問題となるのは、ツイートにもある通り、過去9人中8人の6thマン賞受賞者がシーズン成績48勝以上のチームに所属している点です。
MVPほどはシビアに勝率は求められないものの、6thマン賞にもチームの勝利が重要になると。
個人成績はこのまま好調をキープできそうなローズにとっては、ここが一番のハードルになるかも。
バトラー退団あたりから、タウンズのスタッツも徐々に上がってきているし、ウルブズのチーム成績がプレーオフレベルになることに期待したい。
ローズの活躍によってウルブズが勝利する試合も多くなってきているので、この調子でローズの6thマン賞&ウルブズのプレーオフ進出が達成されれば最高です。