渡邊雄太が契約したことで話題のメンフィス・グリズリーズが、開幕ダッシュに成功しています。
現地11/19までに4連勝を飾り、シーズン成績は12勝5敗に。
カリー故障離脱中のウォリアーズを上回り、ウエスタンカンファレンス首位となりました。
まだ一時的な順位とはいえ、昨季はカンファレンス14位に沈んでいたことを考えれば、間違いなく躍進と言えます。
そしてここでふと思い出したのが、1人目の日本人NBAプレイヤーである田臥勇太が加入した時のフェニックスサンズも、同じく躍進を遂げていたな、と。
“Yuta”が勝利を運んでくる?
ちなみに、サンズで田臥が開幕数試合で解雇されてしまったことや、渡邊がGリーグとの2way契約状態であることからもわかるように、お世辞にも「二人がチームを好成績に導いている」、というわけではありません。
ただ、勝利の女神を連れてきた節はあるので。
二人の在籍チームの成績を、前年のものと比較していきます。
革命を起こした04-05シーズンのサンズ
今のウォリアーズのオフェンスシステムの基盤となっていることでも有名な、当時のサンズ。
とにかく見ていて面白いチームでした。
NBAでプレーしたということで、有名なスタッツ管理サイトである『BASKETBALL REFFERENCE』にも田臥の記録は残されています。
https://www.basketball-reference.com/players/t/tabusyu01.html
トータルで7得点 3アシスト 2リバウンド 1ターンオーバー 1ファウルの数字を残し、4試合で解雇されてしまいました。
ここで注目すべきは、この4試合でのサンズの得失点差です。
1試合目:+30
2試合目:+32
3試合目:+21
4試合目:+22
とにかく、相手をボッコボコにしていたのであります。
前年カンファレンス13位に沈んでいたチームが、このシーズンから2年連続でMVPを受賞することになるスティーブ・ナッシュ一人の加入によって、全くの別チームに生まれ変わったのでした。
チーム(年) | シーズン成績(C順位) | 前年シーズン成績(C順位) |
フェニックス・サンズ(04-05) | 62勝20敗(1位) | 29勝53敗(13位) |
クリッパーズも躍進を遂げていた
これはちょっとオマケ的なネタなのですが、田臥勇太が開幕出場間近の所までたどり着けていた、ロサンゼルス・クリッパーズも当時躍進を遂げています。
田臥はクリッパーズの一員としてプレシーズンには7試合の出場を果たし、開幕ロスター入りも確実かと思っていたんですが。
開幕戦を二日後に控えていた中、10月31日に無念の解雇を受けました。
しかしここでまた田臥効果(?)が発動され、クリッパーズは躍進を遂げます。
チーム(年) | シーズン成績(C順位) | 前年シーズン成績(C順位) |
ロサンゼルス・クリッパーズ(05-06) | 47勝35敗(6位) | 37勝45敗(10位) |
9シーズン振りのプレーオフ進出に加え、この年のクリッパーズは球団史上初の『プレーオフ成績レイカーズ超え』を成し遂げました。
強豪売れっ子チームであったレイカーズに対して、クリッパーズには万年ドアマットのイメージがついていたので、この年の『クリッパーズ>レイカーズ』の構図は雑誌等でよくフィーチャーされていたことを覚えています。
今季絶好調のグリズリーズ
そして時は戻り、渡邊雄太所属のメンフィス・グリズリーズ。
近年ではプレーオフ常連チームとしての地位を築いていましたが、昨季は07-08シーズン以来の低成績に沈みました。
プレシーズンでもしっかりと爪痕を残し、開幕ロスターを勝ち取ったYuta Watanabeは、11/21時点で2試合に出場しています。
Gリーグで所蔵するメンフィス・ハッスルでは32得点をあげる活躍を見せており、アピールは上出来です。
シーズン経過とともに、グリズリーズでの出場機会が増えていくことにも期待したい。
そんなYutaのいるグリズリーズは、冒頭でも述べた通り、目覚ましいスタートダッシュに成功中です。
チーム(年) | シーズン成績(C順位) | 前年シーズン成績(C順位) |
メンフィス・グリズリーズ(18-19) | 12勝5敗(1位)※ | 22勝60敗(14位) |
※現地11/21時点での成績
ちなみに、渡邊が出場した2試合両方でグリズリーズは白星をあげています。
今後もグリズリーズが好調を維持するとして、チームの勝利がYuta Watanabeの活躍によって生まれたりしたら、最高ですね。