伝説エピソードが生まれた時の裏側では、その伝説の被害者になる存在もあるわけでございます。
今回は、ユタ・ジャズの「被」伝説エピソード3選をお送りします。
『被』伝説エピソード3選
MJの”The Last Shot”
NBA史上最も有名な試合の一つであろう1998年NBA FINAL第6戦。
マイケル・ジョーダンが自身6度目の優勝を決定づけたミドルシュートは、“The Last Shot”と呼ばれていますね。このシュートに関しては「史上最も有名なシュート」と言って過言ではないかも。
ユタ・ジャズは、この神の技の餌食になり、またも優勝のチャンスを逃したわけです。
当時のジャズには、ご存知ストックトン&マローンの二人が君臨していました。
通算アシスト歴代1位のストックトンと通算得点歴代2位のカール・マローンという最強コンビでも、優勝を果たすことはできなかったと。2人とも優勝経験なしで引退しています。
2年連続でNBAファイナルの舞台でブルズと対戦したということもあり、ブルズ時代終盤のジョーダンを追えば、結果的に当時のジャズについても詳しくなれるという。
ジャズの歴史上、カンファレンスファイナル以上に進出したのは、二人が在籍した91-92、93-94、95-96〜97-98シーズンを除けば06-07シーズンの1回だけです。
間違いなくこの頃がジャズの黄金期でしたが、当時の東のチームの一つにバスケの神がいたという不運。
コービーの『引退試合で60点』
コービー・ブライアントは歴代3位となる通算33,643得点を残し、コートを去っています。そのうち最後の60得点はユタ・ジャズ相手に稼いだものです。
60点以上をあげた選手が過去に数人いても、引退試合でこれをやってのける男は今後も出てくるかどうか。
そもそも、60点取れるなら引退しないでよくない?って話ですよ、マンバさん。
この引退試合での奇跡の裏側にも、被害者「ユタ・ジャズさん」の存在があるのです。
当時プレーオフ進出争いをしていたジャズは、この試合開始前の他チームの試合結果によって、ポストシーズンへの道を立たれていました。
さらにステイプルズセンターはコービームード一色の状態。この時のジャズ選手はどんな気持ちでプレーしていたのか…。
コービー最後のFTでは、60得点達成を後押ししようと、ヘイワードがわざとラインを踏み、決定打を外した時のために保険をかけていたのではないか、とも言われていました。
フリースロー2投目の場面↓
当時のジャズ選手たちにとっては、この日の事は良き思い出として残っているかもしれませんね。この日のパフォーマンス以前に、存在自体が伝説である選手の最期に立ち会えたということで。
デリック・ローズの50得点
最新版です。
18-19シーズン開幕1ヶ月以内にして、早くもベストパフォーマンスが出てしまった感のある、デリック・ローズ圧巻の50得点。
⇒【キャリアハイ】時空を超えたデリック・ローズが50得点を記録
ちなみに、ローズは昨季キャブズからジャズに移籍したあとに解雇されているんですよね。そこでウルブズが引き取り、これが50得点の伝説につながったわけです。
よく考えてみれば、一度解雇された選手がその後50得点以上をあげた例ってこれまでにあるんだろうか。おそらく、ローズだけなんじゃないかと。
ジャズのローズ解雇の判断は、双方にとって合意の上だったとされているので、特別ローズがジャズに感情を抱いたりしていたことはないはずです。
⇒【完全版】デリック・ローズの2017‐18シーズンまとめ【激動】
これが、現時点で最新のジャズの「被」伝説エピソード。
…
最新のローズを含め、誰もが知るMJとコービーの伝説の試合も、そういえばジャズ戦で生まれているなあ、と。
Twitterのタイムラインからヒントを得た、思いつきの記事でした!