気づいた時には、ドレイモンド・グリーンは仕事人として名を馳せていました。
僕がグリーンの存在を認知したのは、ウォリアーズが初優勝を果たした2014-15シーズンでしたね。
ドラフト2巡目指名でプロ入りした、いわゆる「這い上がってきた選手」というくらいの印象はありましたが、デビューから数年のドレイモンドのことは全くといいほど知らんのです。
キャリア初期のドレイモンドは世間的にもあまり浸透していないと思うので、そのあたりを掘り下げていきましょう。
初期のドレイモンド・グリーン
カリーはルーキーシーズンの頃から割と有名だったし、NBA好きの一般常識的にクレイのことも知っていました。しかし、グリーンを知るまでには少し時間がかかりましたね。
カリーは7位、クレイは11位という指名順位の中で、グリーンは2巡目35位でのウォリアーズへ入団しました。
カリーがシーズンMVPを受賞する選手にまで成長したのは、言うまでもなくとてつもないサクセスストーリーですが、2巡目指名のグリーンがチャンピオンチームの心臓と言えるほどのキーマンになったのも相当な物語ですよね。
1年目はスタメン出場1試合のみ
2012年にNBAデビューを果たしたグリーン。
若きグリーンのサマーリーグ時代の映像がありました。
今のグリーンは、性格は御察しの通りの超情熱タイプながら、オンコート時にはチームメイトを仕切るまとめ役として、熟練の振る舞いを見せることが多い印象。
しかし、このサマーリーグではNBAで生き残るためのアピールとして、若手らしくガツガツとプレーしていますね。なかなかのレア映像だと思います。
この年のレギュラーシーズンでは、79試合の中でスタメン出場は1試合のみでした。
スタッツは、
13.4分出場 2.9得点 3.3リバウンド 0.7アシスト 0.5スティール 0.3ブロック
続く2年目では82試合出場で12回のスタメン。スタッツは以下の通りです。
21.9分出場 6.2得点 5.0リバウンド 1.9アシスト 1.2スティール 0.9ブロック
改めてこの個人成績を見ると、やっぱりこの当時のグリーンを認知するのは難しかったと思わされますね。この頃のウォリアーズが弱小だったこともあって、注目度も低かったので。
この当時のグリーンのハイライト動画はyoutubeを徘徊していても中々見つからないです。
14-15シーズンが転機に
グリーンの存在が知れ渡ったのは14-15シーズンのはず。
この年からウォリアーズの指揮官がスティーブ・カーに代わり、グリーンは新体制の下、出場した81試合全てでスタメンを務めました。
出場時間の増加により、スタッツも急成長。
31.5分出場 11.7得点 8.2リバウンド 3.7アシスト 1.6スティール 1.3ブロック
この才能を発掘したウォリアーズの大勝利です。
今になって、14-15シーズンがグリーンにとってキャリア3年目だったということに少し驚きました。
この時にはすでにキャラが立ちまくっていたし、若手感は皆無でしたね。
ウォリアーズが誇るフランチャイズプレイヤーに
グリーンの活躍ナシには、これまでのウォリアーズの栄光はありませんでした。
グリーン・カリー・クレイの3人には、このままフランチャイズプレイヤーとしてウォリアーズに残り続けて欲しいです。
そもそも、僕がウォリアーズがウォリアーズを好きになったのも、生え抜きのメンバーを核として、弱小から強豪チームにのし上がる過程に魅せられたからでした。今となっては、スターを外注しまくるチームになってしまいましたがね。
グリーンの契約は、来季終了後に期限を迎えますが、本人はどんな決断を下すでしょうか。ウォリアーズに戻ってくるのか。
ここで再契約となれば、ウォリアーズ一筋でキャリアを終えることも見えてきます。
以下、自身の去就についてドレイモンドのコメントです。
Draymond Green is due for a new contract after next season. It’ll be tough for the Warriors to honor his loyalty. pic.twitter.com/nkdnPaXxyK
— Warriors Nation (@SFWarriorNation) 2018年10月11日
「是非ウォリアーズに戻ってきたいね。
今リーグを見渡した時、何人の選手が1つのチームだけを貫いただろう?コービー、ダーク、ダンカン、マヌ。
自分もそうなれば、素晴らしいことだ」
普通に考えて、全てが揃っているウォリアーズを退団する理由は全く思い当たらないですけど、どうなるかはわからないもんです。
グリーンには、ウォリアーズ一筋でキャリアを終えて欲しい。