自分の中での「シューター御三家」は、レジー・ミラー、レイ・アレン、ステフィン・カリーの3人。
2017-18シーズン終了時点で、通算3P成功数はレイ・アレンが1位、ミラーが2位、カリーが10位となっています。
3Pを武器としている共通点はあるものの、実際のこの3人のプレースタイルには結構な違いがあり、全く別種類の選手と言えます。
今回は来日に便乗して、レイ・アレンの話題を。
他の二人にはなく、レイ・アレンにだけ備わっているものは「ダンクで魅せられる」という点だと思っています。
ミラーもカリーもダンクができることはわかっているけど、ファンを魅了できるレベルではないですね。
来日が決まったレイ・アレンのイベントには、「史上最高のシューター、来たる」的なキャッチコピーがついていますが、あえて「ダンク」を切り口としてレイ・アレンの魅力を振り返ってみましょう。
ダンクセンスも一流だったレイ・アレン
最大の武器が3Pであることに異論はなく、実際レイ・アレンのハイライト動画は基本的に3Pで埋め尽くされています。
特に30代半ばあたりからはスポットシューターとしての役割が主になり、キャリア後半のレイしか知らない人にとっては「超正統派のシューター」である印象が強いはずです。コート内での稼働範囲はそれほど広くないようにも思えます。
確かにシューティング能力だけを切り取ってもレイは十分に魅力的な選手ですが、時折見せていたダンクのハイライトも同時に抑えておくべき。
ダンクコンテスト出場経験もあり
レイはアイバーソン、コービー、ナッシュらと同年の1996年ドラフトでNBA入りを果たしています。改めて、この年のドラフトメンツは神がかり的な豪華さ。
で、このルーキーイヤーにはスラムダンクコンテストへの出場も果たしているのです。
短めのハイライト動画がありました。
「お、おう…」という反応になってしまっているかもですが、3P歴代1位記録保持者がここまでアスレチックなダンクをできるのは結構すごいことだと思いますね。
ちなみに、この年のコンテスト優勝者は同じく1年目だったコービー。
2001年のスリーポイントコンテストで優勝を果たしているレイは、ダンクコンテストと3Pコンテスト両方への出場経験がある希少な選手でもあります。
ゲームタイムダンクも数知れず
試合中にエモいダンクを決められてこそ真のダンカーなので、レイのゲームタイム中のダンクも見ていきます。
身体能力の高かったバックス、ソニックス時代だけでなく、セルティックスとヒート在籍時代にも破壊力高めのダンクをかましていたことに驚きます。特に、ヒートにいた頃にはもう40手前の年齢だったのに。
僕がダンカーの品定めをするときには「ダンク後のモーション」がかなり重要な項目になっているんですが、レイのダンク後の動きはなかなかにクールです。
ダンカーとしてもカースト上位にいると思いますね。
…
ここまでの通り、レイ・アレンの魅力は3Pだけでなくダンクにもあると思うんですが、いかがでしょうか。
現役時代のレイ・アレンの記憶が3Pで埋め尽くされている方の脳内に、若干のダンクメモリーを差し込むことができれば幸いです。