新人王を獲得した17-18シーズン、ベン・シモンズの3P成功数は「ゼロ」でした。
そもそも打った本数が11本のみで、シモンズのオフェンスオプションからは3Pが完全に排除されています。
基本インサイド一辺倒の攻めパターンでシーズン平均15.8得点を記録したのは逆にすごいことですが、このシモンズが3Pという武器を手にしたらどうなるのかは興味がありますよね。
3Pをそこそこの高確率で決めることができるようになれば、ディフェンスが高い位置からシモンズにくっつかざるをえなくなり、得点効率アップ・さらにアシストの本数も増やせるでしょう。
すでに圧倒的なマルチ能力が備わっているシモンズが、外角シュートを習得すれば…
シモンズが3Pを決めればもはや珍現象
シモンズが3Pを武器にできれば鬼に金棒ですが、現時点ではシモンズが1本3Pを決めるだけで大ニュースになるレベルです。それだけ、シモンズと3Pは無縁。
こちらは17-18シーズンのシモンズのシュートチャートを元にしたヒートマップです。
NBAsavant.comより引用。
わかりやすく、台形の外のエリアが冷え切っています。シモンズの得点エリアがかなり限定されていることが可視化されますね。
こちらは、最近話題となったシモンズの3P動画。
ディスり要素が強め。笑
😂😂😂 Sorry Ben!
(Via DunkTrey/IG) pic.twitter.com/mNSCf6mGme
— Ballislife.com (@Ballislife) 2018年9月14日
シモンズのシューティングの映像自体は、今年の3月頃に世に出たものです。
そこに、別のプレーにリアクションする選手たちの様子を時系列バラバラにはめ込んだわけですが、シモンズが3Pを決めることの希少さが面白おかしく表されてます。
世間的なシモンズと3Pのイメージはこんな感じ。
学生時代から3Pとは無縁
遡って学生時代のシモンズのスタッツを確認してみても、やはりシモンズは3Pと無縁です。
1年間のみプレーした大学では33試合に出場し、3Pは3本打って1本のみの成功。
33.3%という確率に騙されてはいけない。この頃から試投数自体が極端な少なさです。
さらに遡り高校時代。
高校ラストイヤーでは51本打って15本成功の29%という確率でした。この年は28試合に出場しており、やはり武器にしているとは言い難い数字です。
シモンズの3Pがみたい
イースト首位の座を狙える76ersの自力は、シモンズ一人のパフォーマンスに大きく左右されるので。
3Pインフレの現在のNBAにおいてシモンズの存在には希少価値がありますが、 さらにアンストッパブルな選手となるには3Pの会得がマストです。
シモンズが3P習得にどこまで本気なのかは不透明ですが、ぜひとも今のうちから取り組んでほしい課題ですね。