アンドリュー・バイナムがNBAへのカムバックを目指しトレーニング中です。
久々に聞いた名前ですが、実はバイナムはまだ30歳。
学年的には、ステフィン・カリーと同い年であるということに驚きました。バイナムの活躍していた時期が早すぎて、カリーとのタメ感は全くないですね。
普通に考えればまだ選手として輝ける年齢のバイナムですが、現在は5年以上のブランクがある状態です。
輝いていたレイカーズ時代
僕の場合、バイナムのことを回顧した時の脳内イメージでは、バイナムは確実にゴールド&パープルのジャージを着ています。
18歳の時にNBA入りしたバイナムは、デビュー年である05-06シーズンから11-12シーズンまでレイカーズに在籍し、この間に2度のNBAチャンピオンを経験。
1年目のベストハイライトはこれ。
10代の小僧が大魔王シャックに挑んでいったシーン。8番のコービーが、当時まだ関係を修復できていないシャックを止めにかかるのも含め、懐かしい場面です。
レイカーズラストシーズンには平均18.7得点 11.8リバウンドというエリートスタッツを記録。この年にはオールスターにも初出場していますね。
強豪であったこの時期のレイカーズにはコービーの存在だけでなく、バイナムとパウ・ガソルで結成したツインタワーの威力が不可欠でした。
個々の能力としては昨年まで実現していたペリカンズのアンソニー・デイビス&デマーカス・カズンズの方が上だと思いますが、よく機能していたのはバイナム&ガソルの二人だったと思いますね。
レイカーズを退団した時点で、バイナムはまだ25歳という若さでした。
新天地の76ersでの飛躍を期待されたのは当然のことです。
怪我と素行不良によってキャリアエンド
バイナムの明るいキャリアはレイカーズ時代で終焉しました。
レイカーズを出た11-12シーズン以降は、バイナムに関してロクなニュースが入ってこなかったですね。
新天地に移り、勝負の年であった12-13シーズンは膝の怪我によって1試合も出場できず。
シーズン絶望とまでの大怪我ではなかったにもかかわらず、リハビリ期間中にボウリングをしたことにより症状を悪化させたというプロ失格エピソードをかましました。
これにより、NBAファン全員が以降バイナムに対して「アカンわコイツ」という視線を送ることに。
その後はキャブズとペイサーズを渡りましたが、なんの功績も残すことなく終わっています。
期待どおりのキャリアを送れなかった主な原因は故障によるものでしょうが、特に同情の余地もないというのが大多数の意見なはずです。
NBA復帰に向け、トレーニングに励むバイナム
そんなバイナムが、今はNBA復帰を目指してトレーニングに励んでいると。
このトレーニング映像からは、3Pシュートを練習する姿も確認できますね。
先ほど名前をあげたアンソニー・デイビスとカズンズの2人も3Pを武器として習得しているし、今のNBAにおいて3Pを打てるセンターは珍しくなくなってきています。
インサイドで圧倒的な支配力を発揮することは難しいバイナムにとって、シュートレンジを大幅に広げるためのこの練習は超有効ですね。
復帰に向けて新たに代理人を雇ったというバイナムですが、獲得に乗り出すチームは現れるでしょうか。
かなりハードルの高い目標であることは間違いないですが、三十路バイナムの挑戦を見届けることにしましょうかね。