ヒューストン・ロケッツ

ブランドン・ナイト獲得|ロケッツのトレードが上手すぎる

2017-18シーズンにはわずかにウォリアーズに及びませんでしたが、フルメンバー同士の対決であれば昨季時点でもロケッツの方が戦力では勝っていたと思っています。

デマーカス・カズンズ獲得という理不尽な補強を行ったウォリアーズに負けず、ロケッツもこのオフシーズンに着実な戦力補強に成功中です。

ブランドン・ナイトを獲得

ロケッツとサンズの間でトレードが成立しました。

お互いの放出選手は以下の通りです。

【ロケッツ】

・ライアン・アンダーソン

・デアンソニー・メルトン

【サンズ】

・ブランドン・ナイト

・マーキース・クリス

このトレード内容だと、一方的にロケッツが得をしたと考えるのが普通です。

肝としては、ライアン・アンダーソンとブランドン・ナイトを交換できたことですね。

昨季アンダーソンはレギューラーシーズンで平均9.3得点(10-11シーズン以来最低)、プレーオフで1.7得点(キャリアワースト)という個人成績でした。

30歳という年齢に加えて、残り2年間で約4600万円のサラリーを残していることもネガポイントです。

であれば、比較的年齢が若く実力のある選手とトレードしようという今回のロケッツの意図だったと思います。

昨季を全休しているナイト

ロケッツにもある程度のリスクはあります。

ブランドン・ナイトは左膝前十字靭帯断裂の大怪我により昨シーズンを全休しており、今季のトレーニングキャンプの時期にもまだ完治はしない見込みとのこと。

シーズン開幕には間に合うとされていますが、復帰当初からベストコンディションでプレーできるかは微妙です。

とはいえ、自分のペースを取り戻すことができれば、ナイトは2ndユニットとして十分な役割を果たせるはず。20数分の出場時間でも2ケタ得点は可能です。

16-17シーズンには、平均21分間の出場で11.0得点をあげています。

ナイトの26歳という若さと、残り2年間のサラリーがアンダーソンより1000万円以上少ない約3300万円であることを考えれば、ロケッツの一人勝ちトレードであることは間違いありません。

スポンサーリンク


直近2年のロケッツの補強

ロケッツのフロント陣は有能すぎますね。

大胆な補強と堅実な補強の協奏により、戦力を向上させ続けています。

17-18シーズン前にクリス・ポールを獲得した時には、見返りとしてパトリック・ビバリー、サム・デッカー、カイル・ウィルジャーモントレズ・ハレル、ダレン・ヒリアード、ディアンドレ・リギンズ、ルー・ウィリアムズ、ドラフト1巡目指名権を放出しきるという大技を繰り出しました。

数でいえば不均衡極まりないこのトレードも、価値を考えればロケッツが大きく得をした取引です。

そう思わせるクリス・ポールと、獲得を実現させたロケッツがすごい。

プレーオフでのポールの負傷離脱もあり、あと一歩のところでウォリアーズには及ばなかったという昨季を経て、次にロケッツが獲得したビッグネームはカーメロ・アンソニー。

ロケッツ移籍のカーメロアンソニーは復活できるか【ホークスから解雇】

サンダーでの不調、引き取り先のホークスから解雇というモヤついた状況だったカーメロを、ロケッツはベテランミニマムで雇うことができました。

来季平均15得点でも取れれば、サラリー分を優に超えた活躍と言えるはずです。ロケッツからすれば、最高にコスパのいい取引でした。

さらに今回のブランドン・ナイト獲得もあり、ロケッツの戦力は昨季以上に。

ウォリアーズとの勝負

で、問題はウォリアーズに勝てるかどうかです。

僕の考えでは、昨季のロスターの両チームがフルメンバーでプレーオフを戦っていれば、勝者はロケッツでした。

ただ、ウォリアーズのカズンズ獲得によってまた話はわからなくなったと。

現在リハビリ中のカズンズは早くても年内の復帰と言われているので、少なくともレギュラーシーズン序盤ではロケッツがリーグ最強の戦力を見せつけると思います。

お互いの新加入選手が、これまで両チームが築き上げてきた戦術にどこまで対応できるか。