マヌ・ジノビリが現役引退を正式に発表しました。
来季からはジノビリのプレーがもう見れません。
グレッグ・ポポビッチとの談義の結果、16年のNBA選手生活に別れを告げることを選択。
アルゼンチンの英雄の功績
アルゼンチンの英雄は、間違いなくNBA界でも誰もが認める存在でした。
これまでの栄冠は、4回のNBAチャンピオン、オールスター2回出場、オールルーキー2ndチーム、オールNBA3rdチーム2回選出、6thマン賞など。
デビュー戦
当時から、変態プレーの片鱗を見せつけています。というか、この時点でたいそうな変態です。
この試合の時点では異次元のカーストにいたコービー・ブライアントも、ジノビリの引退に際してリスペクト溢れるメッセージを送っています。
.@manuginobili You are true champion my friend and one of the best I have ever matched up with. Enjoy life after the game hermano. You deserve that and more. pic.twitter.com/g5qtYlsNMA
— Kobe Bryant (@kobebryant) 2018年8月28日
「君は本当のチャンピオンだ。親友であり、僕がこれまでマッチアップした中で最高の選手の一人でもある。引退後の人生を楽しんでくれ、兄弟。」
画像は国際試合の時のものですね。文中の”hermano” は、ジノビリの母国語であるスペイン語で「兄弟」を意味しています。
ついにスパーズの三銃士がいなくなった
1997年4月20日。
これが、ダンカン・パーカー・ジノビリの3人全員がスパーズのロスターに登録されていない最後の日付だったとのこと。
約20年に渡る、一つの歴史が終わりました。
End of an era. pic.twitter.com/TrLBG3CnVg
— SB Nation (@SBNation) 2018年8月27日
僕がNBAを見始めた2004-05シーズンにもこの三銃士が躍動していて、この年スパーズが2年ぶりの優勝を果たしていました。
当時ナッシュ率いるサンズを応援していた自分にとっては、このトリオは悪夢でしたね。
ナッシュvsジノビリのロン毛対決(双方に関して当時に限る)も、この時はジノビリに軍配が。
近年ではスキルフルなプレーで魅せていたジノビリですが、若い頃にはクイックネスも超一流でしたね。ディフェンスを割ってゴール下まで切り込んでいく姿が印象的でした。
キャリアハイの48得点も2005年のサンズ相手から奪っています。
2Q終わりのビハインドパスが変態すぎて震える…
コウモリハンター・ジノビリ
ジノビリの栄華をまとめたこの画像。
Manu hangs it up. pic.twitter.com/vIJ25mDsZI
— StatMuse (@statmuse) 2018年8月27日
4つのトロフィー、オリンピックメダル。さらには、コウモリの勲章を授かっています。
そう、ジノビリは4つのチャンピオンリングだけでは飽き足らず、コウモリハンターの称号までも手中に収めているのです。
何度見てもジワジワくるこのシーン。
意外性のある動きはバスケでのプレーだけでなく、笛が止まっている時にも健在でした。
アルゼンチン代表での活躍
バスケ選手としてのキャリアを終えるのであれば、NBAだけでなくジノビリの国際試合での活躍も語っておかなくては。
「アルゼンチン代表×ジノビリ」でまず僕が思い起こすのは、何と言ってもアテネ五輪でのチームUSAの撃破です。
ジノビリはこの試合で29得点を記録しています。
アメリカが敗れる瞬間までを収めた映像。
これは事件でしたね。
また、このオリンピック初戦で決めた劇的ブザービーターも有名です。
その後、アルゼンチンはこのアテネオリンピックで優勝を飾っています。
NBA優勝・ユーロ優勝・オリンピック優勝の3つを経験した選手はジノビリを含めて歴史上2人しかいません。
メッシからもリスペクト
同じアルゼンチン代表の英雄といえば、サッカー界にはリオネル・メッシという神がいます。
そんなメッシからも、ジノビリへのリスペクト溢れるコメントが。
Lionel Messi: the Manu of football pic.twitter.com/HrEWbp5mbL
— SportsCenter (@SportsCenter) 2018年8月30日
「ジャーナリストが”マヌはバスケ界のメッシだ”と言ってくれるのは誇らしいことだけど、実際 彼らは僕のことを”サッカー界のマヌ”と言うべきだね。」
Thank you manu
ジノビリの魅力はまだまだ語りつくせませんが、語りつくせないからこそジノビリはレジェンドなのです。
NBAでも国際大会でも、長きにわたってその名を馳せたジノビリが表舞台から去るのは、一つの文化が終わるような感じ。
僕としては敵キャラであることが多かったジノビリですが、奇想天外なプレーには大いに楽しませてもらいました。
僕らは、ジノビリの数々の変態プレーを忘れない。