カズンズのウォリアーズ移籍が「NBAに規制がなくなった日」だとすれば、レブロンのレイカーズ移籍は「ファンタジーが現実になった日」と言ったところしょうか。
IT’S HAPPENING. pic.twitter.com/TCRpV36qm8
— SportsCenter (@SportsCenter) 2018年7月2日
2017年12月に書いた記事(レブロン・ジェームズのレイカーズ移籍でありがちなこと)では、起こるかもしれないレブロンのレイカーズ移籍をほとんどネタとして綴りましたが、実際にこの移籍劇が実現するだなんて、当時は1,2%くらいしか思ってなかったですね。
まずキャブズを出るかどうかも微妙なところでした。
しかし、特にプレーオフに入ってからの極端なレブロンの孤軍奮闘ぶりと、優勝を果たせなかったと言うシーズン結果により、これはまあ移籍になるだろうと。
結果レイカーズに決まり、浮き足立つ日々が続くレイカーたち。
しかし、本当の見所はここからだと思うのです。
レブロナイズが始まった
意外と多いのが、レブロンのレイカーズ入りに反対派だった人たち。
何を隠そう、僕もそのうちの一人でした。
レブロンが嫌いだからじゃないです。コービー派として昔は嫌いだったけど、今はそれよりもリスペクトの方が大きく勝ります。
それでもレブロンに来てほしくなかったのはズバリ、レイカーズのロールプレイング要素がゼロになるからなんですよね。
スーパースター1人の加入によって一気に戦力が跳ね上がってしまうこともそうですが、何よりレブロンと引き換えにお気に入りのレイカーズ選手たちが放出されていくのがイヤすぎて…
強くなったとしても、残ったのが「ロサンゼルス・レイカーズ」という看板だけなのだとしたら、それはもう意味がないでしょうと。
前から散々こんなことを言いながらも、オフシーズン特有の「シーズンが終わってつまらんから何でもいいから面白いこと起きないかな」精神も相まって、レブロンのレイカーズ入りのニュースには正直舞い上がってしまいました。
今もまだ高揚感があります。
しかし、ここからさらにレイカーズがレブロナイズされていくことを考えると、そろそろ浮かれていられる時間も終了かもしれません。
コービー時代を知るレイカーが絶滅
ランドルーーーー!
Julius Randle has agreed to a two-year, $18M deal with the Pelicans, per @wojespn pic.twitter.com/1SsSNyURqi
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年7月2日
ディアンジェロ・ラッセル、ジョーダン・クラークソン、ラリー・ナンスjr、そしてジュリアス・ランドル。
みんなみんな、いなくなってしまった…
Julius Randle was the last Laker to have ever played alongside Kobe..#JuliusRandle #LakeShow #Lakers #Lakers4Life #LakerNation pic.twitter.com/uwu9JRg1sN
— Los Angeles Lakers UK (@LALakers_UK) 2018年7月3日
ランドルのペリカンズ移籍により、コービーと共にプレーした若者はゼロになりました。
悲しすぎます。
ランドルの猪突猛進なプレースタイルにはイライラさせられることもありましたが、いなくなってしまうとなるとやっぱり切ないなあ。
幾つかのニュースをみる限り、ランドルにはレイカーズに残りたいという意思があったと思われます。
それでも、放出は不可避でした。
改革はすでに始まっているのです。
カワイ・レナードは結構です
レナードが来ればそりゃあチーム力はさらに跳ね上がることでしょう。
でも、大丈夫です。
見返りとして渡せる選手がうちにはもういません。
噂によれば、スパーズさんはブランドン・イングラム+カイル・クズマ+ドラフトロッタリーを求めていると言うじゃないですか。
ロッタリーはいくらでも差し上げますが、この二人の放出だけはもう勘弁してくださいよ。
こうなりゃ意地でもレイカーズ推しを貫いてやろうという心づもりですが、さすがにイングラムとクズマの損失はトドメの一撃になりかねません。
今のレイカーズで親近感を持てる選手はもうこの二人だけなんですよね。
ロンゾも好きだし、プレーをたくさん観ていたいという気持ちはあるんだけど、なぜか「外の人」感がある。なんでだろう、ラバーがうるさいからかな。
とにかく、レナードがくるとなれば、ポジション的に考えてもイングラムとクズマの椅子が残らない可能性はかなり高いです。
選手個人のことを考えても、キャリア初期のこの時期に移籍するのはよくないですね。
パープル&ゴールドを着た二人がオールスター選手になる過程を見届けたいんだ。
まだレイカーズファンでいさせて!
こんな記事を書いている間にも、また一つトレードが決まってしまうかもしれません。
特にレナードの去就にはビクビクしますね。
望んでいなかったレブロンの加入は実現しましたが、今のロスターであればギリギリで、本当に辛うじて、僕の知っているレイカーズの形は残っています。
来季からは、主人公レブロン率いるレイカーズが、悪役ウォリアーズに立ち向かっていく__みたいな構図になると思うんですよね。
そんなレイカーズのことを応援できるのはアツいです。
世間的にも、レイカーズの人気は高まっていくことでしょう。
とはいえ、これ以上メンバーが変わってしまうと、古株のレイカーズファンにとってはいまいち感情移入ができないチームになってしまいます。
今のロスターがギリです。
来季も、応援したいと思えるレイカーズでありますように。