衝撃の移籍が実現しましたね…。
ペリカンズからFAとなっていたデマーカス・カズンズが単年契約でウォリアーズに移籍しました。
この驚愕ニュース、そりゃあサボっていた記事更新も再開するってもんです。
昨日にはレブロンのレイカーズ加入ニュースで大きく沸いたNBA界でしたが、今回もまたとんでもない爆弾投下。
2日連続でNBA関連ワードがトレンド入りすることってあんまりないですよね。
カズンズの新天地が例えばセルティックスとかだったなら、ここまでのニュースにはなっていないんでしょうけどねえ…。
僕のこのニュースの初見は英語ツイートでしたが、”to Warriors”の文字にはさすがに目を疑ってしまいました。自分の目を疑ったあとには、ツイート主のミスタイプを疑った。笑
そんなこと、あるもんかと。
6月下旬頃からのNBA界は、シーズン最中ばりに盛り上がっています。
そういや今、オフシーズンだわ。
サラリーの安さで炎上
単年530万ドルという契約内容。
これにも目を疑ってしまいます。ゼロが一個足りてない?いやそうしたら逆に高すぎか。なんなの「530」って。
しかしこの報道は真実で、スター揃いでどう考えてもサラリーに空きがないウォリアーズに加入するため、カズンズはこの低賃金を飲んだのです。
例えば、レイカーズとの再契約を発表したKCPことケンダビオス・コールドウェル=ポープは単年1200万ドルとなっています。
おそらく、レイカーズファンじゃない方のほとんどはKCPの存在すら認知していないのでは。そんな彼でも、カズンズの倍の給料で契約をしているのです。
いかにカズンズのサラリーが驚愕の低さであるかわかります。
「優勝のために移籍した」と言わてしまうのは当然のこと。
こんな契約が許されてしまえば、NBAが崩壊してしまう!と言う意見ももっともです。
トレンド入りした「カズンズ」の文字をクリックすると、画面が怒号ツイートで溢れかえります。笑
なぜ規制されない?
なぜこの移籍が許されるのか?と問われても、「わからない」としか言いようがありません。
これがアリなら、もはや却下される異動など何もない…。今回のカズンズのウォリアーズ入りは、基準のラインを引き上げるどころか、ラインそのものをなくすような出来事です。
昔は、いくつかの大型トレードがリーグによって却下された、というニュースをちらほら聞いたもんですけどね。
昨今のNBAを見ていると、「選手が移籍したくなったら、好きな時に好きなチームに行けばいい」くらいの概念が植え付けられそうです。
2011年:レイカーズ入りを却下されたクリス・ポール
今回の件が許可されるなら、あの時のあの規制はなんだったのさ!と言いたくなるものが幾つかあります。
その中での代表が、2011年の12月に起きたコービーとクリス・ポールの悲劇です。
2010-11シーズンに57勝25敗と言う成績で、カンファレンスセミファイナル敗退となったレイカーズは、頂点に再び返り咲くため、3チームを交えた大型トレードを企画しました。
そこでのレイカーズのアセットは、ホーネッツ(現:ペリカンズ)からクリス・ポールを獲得できること。
実現していれば、CP3とBLACK MAMBAのコンビ結成で、SHOW TIMEレイカーズの復活…というところでしたが、これをリーグが却下。
トレードは破談となりました。
レイカーズファンとして、これは未だに悔やまれる出来事ですねえ。このトレードが実現していれば、コービーの指におさまるチャンピオンリングの数は、もう一つくらい多いのではないだろうか。
コービーはこの件についてキャリア末期まで恨み節でした。
このトレードで、レイカーズに失うものが何もなかったわけではありません。レイカーズは当時コービーに注ぐ攻撃オプションだったパウ・ガソルの放出を決めていたんです。
つまり、クリス・ポール1人が加入したからといって、そこまで戦力がオーバーヒートしてしまうわけでもなかったんですよね。
チームとしても、前年に納得のいく成績を残せたわけでもないし。
この前例がありながらも、
2連覇した後にリーグトップ3に入るセンターが加入
というケースが今回は受理されたと。
NBAは大きく変わりました。
選手たちのリアクション
これがいかにとんでもない移籍劇であるかを、NBA選手たちのリアクションからも悟ることができます。
CJ・マッカラム
Just turned my phone on …. @boogiecousins whats goin on bruh? .. hit my line ..we gotta talk about this
— CJ McCollum (@CJMcCollum) 2018年7月3日
「おい、カズンズ何があった?電話をくれ。この件について話をしよう」
ジョエル・エンビード
There’s still time to change your mind lol
— Joel Embiid (@JoelEmbiid) 2018年7月3日
「まだ、決断を変える時間はあるよ(笑)」
ジョー・クラウダー
WHAT ARE WE DOING HERE GUYS.!?? 🤔🤔😂😂😂😂
— JAE CROWDER (@CJC9BOSS) 2018年7月3日
「みんなして何やってんの??」
ラリー・ナンスjr
— Larry Nance Jr (@Larrydn22) 2018年7月3日
ジョーダン・クラークソン
LOVE THE NBA
— Jordan Clarkson (@JordanClarksons) 2018年7月3日
「NBAが大好きだ」
※皮肉
ルー・ウィリアムス
Here comes the new playoff format.
— Lou Williams (@TeamLou23) 2018年7月3日
「プレーオフのフォーマットを変えよう」
…
もはやシーズンもプレーオフも戦う必要がないくらいの戦力を手にしたウォリアーズがいるんだから、プレーオフのシステムも変えようよ、というルーの提案。
実現することはありえないけど、本当にそれくらいの措置は取るべきですね。
NBAファイナルくらいまでは出来レースでしかないですもん。
ウォリアーズ以外のチームがこれまで通りのシステムでシーズンを過ごし、29チームの中でのトップが決まった時点で、ウルトラアルティメットスーパーシードのウォリアーズが出現、みたいな。
エネス・カンター
Adam Silver has agreed to a Mid Level Extension with the Golden State, league sources tell ME. 💣😂 pic.twitter.com/G9uAcVcg6w
— Enes Kanter (@Enes_Kanter) 2018年7月3日
「アダム・シルバーがMid Level Extensionでウォリアーズと契約合意。リーグのソースが俺に言った。」
…
こういう選手ツイートのまとめではオチに使われることが多いカンターですが、とうとうNBAコミッショナーをネタにしてきました。笑
“Mid Level Extension”というのは多分”Mid Level Exception”をもじっています。これはサラリーキャップを超えているチームが、上限オーバーとして一回だけ使える契約オプション名であり、今回ウォリアーズはこれを行使してカズンズを獲得したんですよね。
そのことをネタにしたツイートでした。
こんな理不尽な補強に許可を出したという点でも、シルバーはウォリアーズに加担してると言えるかも。
オールスター回収車と化したウォリアーズ
こちらが来季のスタメン。
All-Star starting 5 🤬 pic.twitter.com/NOMaf746mo
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年7月3日
意味不明で理解不能です。
アキレス腱を断裂しているカズンズの復帰は2019年初め頃になると言われていますが、死のラインナップが揃うカウントダウンはもう始まっています。
5人全員がアクティブなオールスタープレイヤーというのは、調べるまでもなく史上初なのでは。
もしかしてこれは夢?
レブロンのレイカーズ行きも全部幻想?
ついでにKDのウォリアーズ移籍も、?
は〜あ、目が覚めたら14-15シーズン後のウォリアーズ優勝パレードくらいの時期に戻ってないかなあ..
他チームファンのみならず、僕を含めたウォリアーズファンまでもが不快感を感じているこの移籍ですが、来季からの相棒はこの喜びようです。
The 3rd splash Brother 😂😂😂😂😂😂😂. Let’s go @boogiecousins
— Stephen Curry (@StephenCurry30) 2018年7月3日
ステフ…。君のファイナルMVPは、また遠のいたね…。