ウォリアーズ対ロケッツによるカンファレンスファイナルにて、アンドレ・イグダーラは故障によりゲーム4以降の欠場を余儀なくされました。
スティーブ・カーHCは、イグダーラの欠場について、「(彼がいないと)全てが変わってしまう」とコメントしています。
それだけ、ウォリアーズにとってイグダーラは不可欠な存在なのです。
身体能力の高いマルチなプレイヤー
特に若かった頃には、抜群の身体能力を生かした豪快なダンクが目立っていました。
シクサーズ時代には、チームメイトだったアレン・アイバーソンをアシスト役にしてスラムダンクコンテストにも出場したことがあります。
アイバーソンと並んだ「もう一人のAI」として話題を集めていたのがこの頃。
ポスタライズダンクをしまくっていたイグダーラもまた懐かしいですね。
シクサーズ(2004~2012)→ナゲッツ(2013)と渡って、2013-14シーズンからウォリアーズの一員としてプレーしているイグダーラ。
ウォリアーズ在籍2年目の14-15シーズンから、6thマンとしての役割が主になりました。
6thマンによるファイナルMVP
カリー時代になって初の優勝となった14-15シーズン、この年のファイナルMVPを手にしたのは、ご存知の通りイグダーラでした。
今ではよく、「レブロンを抑えてファイナルMVPを獲得した」なんて言われてますよね。ディフェンス力にも定評のあるイグダーラです。
このシリーズで35.8得点 13.3リバウンド 8.8リバウンドを記録していたレブロンの事を完全に抑えることができたと言うのには無理があっても、確かに要所でのDFは冴え渡っていました。
この時のレブロンのFGは39.8%となっており、イグダーラのDFが効いていたのは間違いないです。
勝負どころでの得点も際立ち、結果的に16.3得点 5.8リバウンドという平凡なスタッツでFINAL MVPを受賞したのでした。
記録だけをみれば疑問を抱いてしまうかもしれないこのMVP選出も、当時の試合をリアルタイムで観ていた人にとっては大納得のものですよね。
いぶし銀的な活躍というか、わかりやすく華やかなパフォーマンスではないものの、チームの勝利のために堅実な仕事をこなしてくれる選手です。
メンターとしての存在感
34歳のイグダーラは、現在のウォリアーズロスターの中で、デイビット・ウエストに次ぐ年長者となっています。
豊富な経験を持つベテランがチームにいることは、若いスター選手たちにとっても心強いことであるはずです。
FINAL第3戦の終了直後には、この日3Pを10本中9本失敗するというキャリア最低級の確率に終わったカリーに対し、イグダーラが何かを語りかけていました。
Always there for each other. 🙏🏾 pic.twitter.com/FEYmYxZg63
— Warriors on NBCS (@NBCSWarriors) 2018年6月7日
この時の内容について、カリーは「今夜のディナーについて話してただけ」と茶化していましたが、イグダーラ自身がカリーのシュートミスについて励ましていたと明かしています。
波が多いカリーにとって、こういう兄貴分的な選手の存在はものすごく大きいんじゃないですかね。
もちろん、コート上での存在感も健在です。
ゲーム3でのこのダンクは、ホームであれば大歓声となっていたはず。
コート内外において、必要不可欠なプレイヤーであることは間違いありません。