スティーブ・カー

【ウォリアーズの要】ユーモア溢れる名将・スティーブカーHCの魅力

スーパースターを揃えているとは言え、ウォリアーズの強さの秘訣の一つには、間違いなくスティーブ・カーの存在があります。

スティーブ・カーのコーチとしての優秀さは、ウォリアーズの試合を観戦しているだけで伝わってくるものですが、ユーモア溢れるキャラクターもまた彼の魅力です。

ユーモアと知性を融合させたナイスガイ

頭の回転が早く、機転の利いたコメントを発するのがうまいんですよね。記者会見では毎度取材陣を笑わせてくれています。

スポーツライター・宮地陽子さんも言っている通り。

記者会見での絶妙なジョーク

NBA FINALの第1戦後の記者会見では、取材陣がレブロンに対してJRスミスのポカに関して執拗に質問しまくり、これに痺れを切らしたキングが途中で席を立ち去るという場面がありました。

去り際には、指をさして”Be better tommorow(明日はもっとマシな質問をしてくれ)” と言い放っています。

そこからの、ファイナル第2戦後の記者会見。スティーブ・カーの振る舞いを見てみましょう。

勝利後ということもあり、穏やかな雰囲気で進んでいた会見。

そんな中での最後の一言。

“You guys are much better today,good job”

「今日はよくやったよ、グッジョブ」

お分かりの通り、これはレブロンの“Be better tomorrow”を踏まえたものですね。笑

さすがの頭の回転です。

こういうところに、カーの人間的魅力が表れています。
頭の回転が早く、機転の利いたコメントを発するのがうまいんですよね。記者会見では毎度取材陣を笑わせてくれています。

スポーツライター・宮地陽子さんも言っている通り。

個人技連発のデュラントをクールに諭す

ウエスタン・カンファレンス第5戦、個人技が目立っていたデュラントに対し、カーはタイムアウト中にこんなことを語っています。

アタックし続けることは構わないとしつつも、チームメイトのことも信頼して欲しいとデュラントに話すカー。

その中にはこんな発言も。

「フィル・ジャクソンは言った。“誰がオープンだと思う?ジョン・パクソンだ”

これは、1993年のシカゴ・ブルズとフェニックス・サンズのNBA FINALでの超有名な場面を引用しているわけです。

第4Q残り14秒、2点ビハインドのブルズボールからでスローイン。

このクオーターの得点は全てマイケル・ジョーダンが記録しており、最後のオプションも当然ジョーダンだろうという局面の中で。

サンズDFはジョーダン一人に集中し、ジョン・パクソンが完全にフリー。

パクソンが見事このスリーを沈め、ブルズの勝利&優勝となった試合です。

カーがブルズに加入したのはこの次の年ですが、黄金期のブルズメンバーの一員として、ほぼ当事者と言っていい人物から語られるこのエピソードには重みがあります。

カー本人も、ジョーダンからのアシストを受けて”Championship Winner Shoot”を決めたこともあります。

この時のように、デュラントにも個人技だけにこだわらず、周りのチームメイトのことも信頼して欲しい、というメッセージですね。

カーならではと言える、クールなコーチングです。

ロケッツのマイク・ダントーニのように、常に何かに怒っているプンプン丸もいれば、カーのようにリラックスした姿勢でポジティブにチームを率いる人もいたりと、NBAのHCのキャラクターはさまざまですね。

自分がNBAチームに所属するなら、HCはポポさんかスティーブ・カーがいい。