ポジティブな面だけでなく、ネガティブな部分にスポットを当てたとしても事欠かない試合となったNBA FINALの第1戦です。
いざこざ特集だけで1記事ができてしまいます。
結果勝ったということで、ウォリアーズファンからすれば爽快感のみが残るゲームでしたが、キャブズファンからすればそうではないはず。
今回はゲーム1から波紋を呼んだ場面をピックアップしていきますが、ほとんど全てがキャバリアーズに取って不利に働いているものです。
いざこざまとめ
勝敗としての結果はウォリアーズ有利と言われていた予想通り、しかしゲームの中身としては波乱の幕開けとなったシリーズ初戦での「いざこざ劇」をまとめていきます!
相変わらず炎上するドレイモンド
キャバリアーズファンに限定されず、おそらくはウォリアーズを除いた他球団全てから嫌われていそうなこの男、またも仕事を(?)果たしています。
リアルタイムで見ていた時は特に気にならなかったんですが、このプレーに関し、キャブズファンたちのタイムラインは荒れ気味でしたね。
特に気にならなかったのは、自分がウォリアーズファンだからなのか。
意図はよくわからないけど、とろあえずレブロンに対してリスペクトを欠いたダイナミックジェスチャーを見せていたことは確かです。このプレーが、中々の炎上を見せています。
「ドレイモンドがまたやってらぁ〜」ぐらいにしか思わなかったですが、これに激昂する人は多いのですね。
溜まりに溜まったドレイモンドへのストレスは、キャバリアーズホームでの現地ファンのブーイングが晴らしてくれることでしょう。
チャージング→ディフェンスファール
試合結果に大きく影響することになったこの場面。
一旦はデュラントのチャージングとのコール、床に倒れたレブロンはしてやったり。
コールした時から、レフェリーには判断への迷いが見受けられますね。笛を吹いてからポーズを取るまでに間があります
レブロンの両足はノーチャージエリアからしっかり出ているも、デュラントとの接触時には動きが止まり切っていません。
これ、最初からディフェンスのファールがコールされてれば、特に波紋もなく次の場面に移っていたはずです。
ところがリプレイを確認後、判定は完全にひっくり返ってレブロンのファール、そしてデュラントにフリースローが与えられることになりました。
キャバリアーズが2点リードしていたこの局面で、シューティングマシーンは確実に2本当も沈め、勝負は引き分けに。
キャブズ側からすればあまりにも酷い判定です。この瞬間のためだけにも、ウォリアーズファンでよかったと思えるほど。笑
のちに公式で発表されたレフェリーの見解では、あのコールは覆されるべきではなかったと。
今更そんなことを言っても火に油でしかないですが、この発表は少々興味深いものとなっています。
まず、”チャージングだと思った”レフェリーが、チャージングをコール。この後にリプレイを見ることにしたのは、レブロンがノーチャージエリアに足を踏み入れていなかったかを確認するためだったと。
で、レブロンはしっかりとエリアの外にいたことが判明。
しかしリプレイをしたことで、「レブロンがデュラントを守る位置が適切ではなかった」とわかり、判定が覆りました。
ここで問題視されるのは、ラインを割ったか割ったないか、あるいは誰がボールを触ったかどうか等の事項をリプライで確認することはできても、チャージングだったかorそうでなかったかというあまりにも根本的すぎる判定をリプライで決することがOKなのか、ということです。
それも、一度はチャージングだとコールした後に。
つまりは、「実際に」レブロンがブロッキングファールをしていたというのは今回の場合は重要ではないんですね。
別のことを確認するためのリプレイだったはずが、「ああ、それよりもここがこうだったよね」と面舵いっぱいの切り替えを見せたことが、キャブズのルーHCをはじめとして、多くのキャブズサポーターの怒りを買ってしまいました。
ルール上、このレフェリーの行為は正統であるそうですが、今後も長らく議論されそうな一幕です。
JRスミスのやらかし
あまりにも話題になりすぎていて、この件については説明不要かもしれませんね。
JRの名誉挽回のためには、本人がゲーム2以降で圧倒的な活躍を見せるしかありません。
詳しくはこちらの記事に書いています。
⇒【FINAL封切り】魔王レブロンvs人間界代表の精鋭・ウォリアーズ – NBA ROOM
頭の回転が早く、機転の利いたコメントを発するのがうまいんですよね。記者会見では毎度取材陣を笑わせてくれています。
スポーツライター・宮地陽子さんも言っている通り。
それにしても、相変わらずスティーブ・カーは話が上手。ヘッドコーチにしておくのはもったいないぐらい(笑)
— Yoko Miyaji (@yokomiyaji) 2016年5月10日
レブロンのブロック、からのトラッシュトーク
ウォリアーズの勝利が決定的になったOT残り30秒ちょっとのところで、カリーがカットインからのレイアップ。それをレブロンが豪快にブロック。
被ブロックの直後、なにやら不服そうな表情のカリーがレブロンに絡みにいっています。明らかに談笑ではなく、これはトラッシュトークというやつですな。
カリーからすれば、勝負が決した残り時間わずかの場面で、無理にブロックに行くのはどうなんだよ、ということなんでしょう。
でも、カリーも割とガチトーンでカットインを仕掛けたわけだし、ここはお互い様なんじゃないかね。
オールスター期間中はあんなに仲が良さそう出会った二人も、この舞台ではやはり火花を散らしています。
⇒【ドラフト結果】仲良しカリー&レブロン。なぜテレビ放送されない? – NBA ROOM
とはいえ、後述するトリスタン・トンプソンのファウルリプレイの場面では、お互いに口を隠しながら会話する姿が見られました。
会話内容は全くわからないわけですが、少しだけ見えた表情や振る舞いからは、スポーツマンとしてのそれが感じられました。
荒れ気味となった試合の中で、お互いに何かを確認しあっているような、クールな一幕に思えましたね。
立ち位置から推測するに、話しかけにいったのはレブロンの方です。
この二人は、どれだけ熱くなってもスポーツマンとしての紳士っぷりは失わなそう。だからこそ人気のスーパースターです。
よくわからないトリスタン・トンプソンのフレグラント
試合時間はもうほんの数秒。
荒れた試合もついに終了…かと思いきや、まだゲームはオワッテイナカッタ。
なんか知らんけど笛が吹かれ、その後もみ合い。仕掛け人はグリーンの模様。
ここで試合が止まり、レフェリーが集まりました。
レフェリーは何をリプレイしているのか、リアルタイムでは不透明。
この前のレブロンのチャージング判定とは違って、もう勝負が決まっているこの場面で何にこだわっているのかと。
レフェリーが見ていたのは、トリスタン・トンプソンのヒジでした。
リビングストンの顔にめがけてヒジが突き出されているとして、これがまさかのフレグラント2の判定。
もう試合がほぼ終了していたあの場面で、あそこまで吟味してフレグラントを下す必要があるのかいな、と思えるシーンでした。
フラストレーションが溜まりに溜まったキャブズファンへのダメ押しコールとなりましたね。
激しくも平穏なシリーズを望む
エース同士のトラッシュトークは好物ですが、審判の微妙なコールから生まれる不穏な空気は避けたいものですね。
試合時間中に完結する激しさは大歓迎でも、終了後に物議をかもすような後味の悪さは勘弁!「あの誤審がなければこっちが勝ってた」系が特にイヤです。
This game! #NBAFinals pic.twitter.com/5cz2aTnWQD
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年6月1日
レブロンのこの表情は全キャブズファンを代表してますね。
両チームのファンにとって、試合結果に納得のできるシリーズとなるのが理想です。