奇跡は起きた…!
⇒【再戦】ウォリアーズとキャバリアーズは”3%”の壁を破れるか?
キャブズが最終戦でセルティックスを破ることはある程度予想できても、このGSW対HOUのシリーズは本当に結末が見えませんでした。
願望として、ウォリアーズのファイナル進出への期待度はMAXだったのだけれど。
昨季はウエスタンカンファレンスを16勝0敗という無傷で終えたウォリアーズでしたから、ファイナルに行く前にこれだけのスリルを経験できたのは、シリーズを終えた今では良かったことと思えています。
でもこの第7戦が終わるまでは、とてもそんな余裕はなかった。
これぞウォリアーズのバスケット
まずは、試合のフルハイライトを。
ロケッツについては、後から触れておくとして。
挑戦者ウォリアーズは前回の第6戦に続き、主力4人が見事に躍動しました。
デュラント | 34得点 5リバウンド 5アシスト 3ブロック |
---|---|
カリー | 27得点 9リバウンド 10アシスト 4スティール |
クレイ | 19得点 3リバウンド 1アシスト 2スティール |
グリーン | 10得点 13リバウンド 5アシスト |
KDとカリーが得点でリード、クレイがサブ的に20点前後を記録、そしてグリーンがマルチに活躍。これぞ、ファンが観たかったウォリアーズのバスケット。
あわやトリプルダブルだったカリーは、やっと敵地のトヨタセンターでもらしいバスケをしてくれましたね。最初の敵地2連戦で3Pを13本中11本ミスしたときはどうなるもんかと思いましたよ。
今回は7/15で3P46.7%の高確率。それも、チームを流れに乗せる場面で上手く沈めてきました。
💦SPLASH💦
The @warriors have booked a trip to their fourth straight #NBAFinals! pic.twitter.com/iEM59S9kOV
— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2018年5月29日
レブロンのように、毎試合で圧倒的な支配力を見せる選手こそが正真正銘のスーパースターだと思う一方、カリーのように波のあるパフォーマンスでファンをヤキモキさせながらも、締めるべき場面ではしっかりと主人公化するというのも、エンターテインメントとしてはアリだと思えます。
でもやっぱ、毎試合でスリーをスプラッシュさせるところが観たいかな。笑
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3Pの神に見放されたロケッツ
最高のシリーズを演出してくれた、対戦相手のロケッツについても触れておきます。
まあ何といっても、勝負の分かれ目は3Pです。それしかありません。
リーグNo.1の3Pを武器にして、リーグNo.1の位置にまで成り上がったチーム。
この好成績により、王者ロケッツからホームコートアドバンテージを奪い、最終戦はホームのトヨタセンターでのプレー。
ロケッツの最強アウトサイド陣が不調に陥る原因はどこにも見当たらないんだけど。
今季最も持ち味を見せるべき場面で、まさかの凡パフォーマンスとなりました。
Live by the three, die by the three. pic.twitter.com/rq5FEz5wlr
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年5月29日
“3Pによって生かされ、3Pによって死す”
ロケッツの3Pの絶不調ぶりを示すのは、27本連続ミスという数字です。
試合観戦しているときには、まさかそこまで連なっているとは思いませんでしたね。これは、プレーオフにおける史上最悪の記録とのこと。歴史的な瞬間を目撃してしまった。
27連続ミスすべてをまとめた動画がありました。
ロケッツファンからすればムナクソ映像でしかないことでしょう。
2Q残り6分の場面でのシュートミスから始まり、やっと決まるのが4Q残り6分という…。3Qは丸々1本も入ってなかったのか。さすがにここまでだったとは。
ロケッツ主要選手1人1人を見てみても、
ハーデン:2/13(15.4%)
アリーザ:0/9(0%)
ゴードン:2/12(16.7%)
タッカー:2/5(40%)
やはり悲惨。
タッカーが神に思えてきてしまうほどの、他メンバーの絶望的確率です。
一方のウォリアーズは、グリーンの成功はなかったものの、
デュラント:5/11(45.5%)
カリー:7/15(46.7%)
クレイ:3/7(42.9%)
と極めて対照的な数字。
チームで比較しても、
ロケッツが15.9%
ウォリアーズが41%
という3P%の差です。
繰り返しになりますが、ロケッツはリーグ最強の3Pを武器にしてレギュラーシーズンを駆け抜けたチームです。今回の試合だけを見て、「やっぱり3Pはウォリアーズ」という結論にするのは軽過ぎかな。
歴代最高レベルの3Pを持ったチームがプレーオフ史上最悪の3P記録を出すという、理解不能な事態でした。
クリス・ポールの欠場以上に、アウトサイドシュートの悲惨さが敗因と言えます。
お互いフルメンバーだったときにどちらが優れたチームであるか、という議論は保留ですね。
あと、クリス・ポールの欠場がロケッツにとって計り知れない損失だとは言え、こちらとてイグダーラの存在価値は大きいのです。
いずれにせよ、昨季はオールスイープでカンファレンスを終えたウォリアーズが、1つのチームに3敗を喫するのだなんて、これまでは考えられなかったこと。最高のシリーズになりました。
来季、同じメンバー・且つフルメンバーでの再戦を期待しましょう。
そしてレブロン。
待っててね。
“Warriors again?” pic.twitter.com/LEeBL6A5C3
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2018年5月29日