ドウェイン・ケイシー

【なぜ?】カンファレンス1位でも解雇された哀しきHCたち

アイキャッチ画像:Photo by Keith Allison

プレーオフも終盤に差し掛かったこのタイミングで、17-18シーズンの各アワードの最終候補が発表となりました。

最優秀コーチ賞のファイナリストはこの3人。

リストには、”元”ラプターズHCのドウェイン・ケイシーの名前も。

レギュラーシーズンでイースタン1位のチームを指揮していたことを考えれば、至って順当な選出です。

この発表を受け、トロント・ラプターズの公式Twitterが反応。

“おめでとうコーチ!”

ですって。

公式twitterの中の人と、ケイシーの首を切った人がまったくの別人だとはわかっていても、それにしても「どの面下げて?」と突っ込まずにはいられない。

ラプターズを強豪にしたのは誰だった?

今からケイシーの解任について語るのはトレンドに乗り遅れすぎ感がありますが、今一度彼のラプターズでの功績をおさらいしておきます。

レギュラーシーズンとプレーオフでのチーム成績をまとめておけば分かりやすいですかね。以下、ケイシーが就任していた期間中のラプターズの記録です。

シーズン勝敗順位プレーオフ
11-1223勝46敗11位不進出
12-1334勝48敗10位不進出
13-1448勝34敗3位1回戦敗退
14-1549勝33敗4位1回戦敗退
15-1656勝26敗2位CF敗退
16-1751勝31敗3位セミファイナル敗退
17-1859勝23敗1位セミファイナル敗退

※CF…カンファレンスファイナル

順位はイースタンカンファレンスでのものです。

ケイシーのラプターズでの就任期間は7年。こうしてみると、プレーオフにも出れなかった弱小チームが、カンファレンス1位になるまでのストーリーが垣間見えてきますね。その間、チームを指揮し続けたのがケイシーです。

それでも、優勝には導けない指揮者だと判断すれば、即切り捨ての世界…

ラプターズのこの決断が正しかったとは到底思えません。

キャバリアーズを指揮したマイク・ブラウン

さて、時代はさかのぼり、今度は2009-10シーズン後のマイク・ブラウンHCの解任劇を取り上げます。

こちらも、ブラウンがキャブズに就任していた期間のチーム成績を見ただけでは、解任理由が不可解です。

シーズン勝敗順位プレーオフ
05-0650勝32敗4位セミファイナル敗退
06-0750勝32敗2位ファイナル敗退
07-0845勝37敗4位セミファイナル敗退
08-0966勝16敗1位CF敗退
09-1061勝21敗1位セミファイナル敗退
13-1433勝49敗10位不進出

就任初年の05-06シーズンというのは、レブロンがキャリア3年目にして初めてプレーオフ進出を果たしたときでした。

今ではプレーオフ請負人どころかファイナル請負人にまでなったレブロンも、最初の2年間はポストシーズンすら経験できていなかったんですよね。

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この期間中のキャブズのチーム成績はスーパーエリート。チーム史上最高勝率を記録した08-09と翌09-10では、リーグ全体でも1位のシーズン成績になっています。

しかしご存知の通り、優勝回数はゼロ。レギュラーシーズンでいい結果を残しておきながらもプレーオフで勝ちきれないというのは、今季のラプターズに通ずるものがあります。

となれば待っているのは…そう、マイク・ブラウンの解雇です。

08-09シーズンには最優秀コーチ賞を受賞し、2年連続でリーグ1位の成績を残しながらのクビ宣告でした。なんというシビアな世界…笑

勝てなければ、”振り切った変化”が求められる

2010年のマイク・ブラウンの解雇が、意味を成したのかは不明です。

この年のオフには、レブロンもチームを出たことでまったくの別チームとなっているので。翌10-11シーズンのキャブズは、19勝63敗でカンファレンス最下位という悲惨なものでした。

チーム作りをする上層部の人間からすれば、「優勝できなきゃ意味ない」という基本線がまずあるんでしょうね。そして、上位ポジションにいたとしても、くすぶりを続けているのであれば、振り切って変化をさせよう、という思考回路なのだと思います。

理解できないけど、そういうもんなんだと割り切っておこう。いちいちムシャクシャさせられるのも癪だし。笑

先のマイク・ブラウンのキャブズでの例とは違い、来季のラプターズには主要選手の入れ替わりはないのではないかと思います。

ケイシーの解任が吉と出るか凶と出るか、見極めてやりましょうぞ。