ケビン・デュラント

絶対にスイッチしたいハーデンvsDFが誰でも関係ないデュラント

イースタンの方はキャブズ優位が予想できましたが(とか言って初戦ボロ負けだったけど)、こっちの方は行方がわかりません。

王者ウォリアーズが、チャレンジャーポジションで挑む、今回のウエスタンカンファレンスです。⇒“勝って当たり前”のウォリアーズじゃなくなる日【vsロケッツ】

現地5月14日に行われた初戦は、ウォリアーズが119-106で快勝。

個人的にはCP3vsカリーの頂上PG対決に期待していましたが、今回はハーデンvsKDの元チームメイト対決が最大の見どころになりました。

2人は得点面で爆発をみせましたが、スコアの取り方はかなり対照的。

ロケッツによる執拗なスイッチ攻撃

ハーデンの正規のマッチアップ相手はデュラントでしたが、あれだけのスイッチプレーが繰り出されれば、もはや初期設定は関係がありません。

序盤では、ウォリアーズのルーニーがハーデンのマンツーマンを強いられる形となりました。スピードのミスマッチを作るのがロケッツの狙いですね。

ここで発動するハーデンの強みは、ミスマッチができたときの攻撃パターンに、カットインに加えて強烈ステップバックからのスリーが用意されていること。

“いやそれが入るなら誰がディフェンスでも関係なくね”シュートを次々と成功させ、MVP候補筆頭に相応しいスキルを見せつけました。

そしてルーニーがベンチにいるときにスイッチ攻撃の餌食になったのは、ステフィン・カリー。

楽天NBAでも解説されていましたが、つまりは

ルーニーの次点でディフェンスができない選手⇒カリー

というロケッツ側の判断です。

ミスマッチをついたハーデンが、”いやだから誰がついても止められないんだってば”シュートを沈め、カリーは徹底的にいじめられました。

個人ハイライトがコチラ。

最終スタッツは

35分出場 41得点(FG14/24 3P5/9 FT8/10) 4リバウンド 7アシスト 4ターンオーバー 

 DF無視で決めるデュラント

ハーデンとは真逆ともいえる得点の取り方をしていたのがデュラントです。

誰がディフェンスでもお構いなしに、理不尽ジャンプシュートをお見舞い。

さすがディフェンスのいいロケッツは、各選手がフットワーク的にもハンズアップ的にもデュラントの動きに反応できてはいるんだけど。視界が遮られ、多少カタチが崩れようとも、まったく関係ないらしい。

オフボールのデュラントに対し、ロケッツディフェンスが2人でディナイしにいく場面がもみられました。それでも、ウィングスパンのあるデュラントにはボールが簡単に入ってしまうんですよね。

対策が浮かびません。

個人ハイライトを観ておきましょう。

デュラントのスタッツは

40分出場 37(FG14/27 3P3/6 FT6/6) 3リバウンド 1アシスト 1ターンオーバー

スポンサーリンク



割と”楽に勝てた”ウォリアーズ

ハーデンの個人技の凄さはさることながら、効率よく得点を重ねていたのは明らかにKDの方です。

ウォリアーズからすれば、楽に点を取れていました。

カリーが18得点とおとなしい結果に終わっていますが、これはむしろ「力半分でロケッツに勝つことができた」とポジティブに捉えるべきところです。3Pこそ1本しか決まっていませんが、FGは8/15と悪くない。

序盤から動きはキレていたし、仕掛けさえすればいつでもゴールまでたどり着ける雰囲気がありました。

今回は、クレイの援護射撃だけで十分。クレイは要所でのアウトサイドシュートで28得点を稼ぎました。

これが勝負を決した説のある、クレイのノーコールだったバックコートバイオレーション、からの3P。

これは完全なるバックコート…。スローのハイライトで観れば明らかでした、こういうこともありますね、と楽観的にいられるのは自分がウォリアーズファンだからだ…笑

今回のポイントとしては、今日のデュラントが格別に絶好調だった、というわけではないところですね。作戦上、試投数が多くなり、結果として高得点になりましたが。

先ほども紹介した通り、FG14/27で51.8%というのは、デュラントとしては至って平常運転です。その気になれば、今回程度のパフォーマンスはいつでも発揮できるはず。ロケッツは、デュラントの不調を願うのみか。

個人的には、これからディフェンスで何か特別なことをしようとはせず、得点効率をもっと上げることで、オフェンスのガチンコ勝負で対抗するのがロケッツが取るべき策だと思いますね。

ここまでプレーオフ平均109.5点を挙げている自慢のオフェンスでしたが、今回は102点に終っています。

ファンとしても、オフェンスのやり合いをする両チームが観たいですよね。

次戦、ロケッツはどれだけ修正してこれるでしょうか。