レギュラーシーズンでの活躍度では、シモンズがミッチェルを僅かに上回っていると考えています。
よって、2018年の新人王はシモンズと予想。
「そもそもシモンズは新人なのか」という論争は未だに根強いですが、そこは一旦スルーで。⇒【新人王議論】ルーキーの定義を主張し続けるドノバン・ミッチェル
「新人王」というタイトルは、レギュラーシーズンでの活躍のみにスポットを当てたものです。
今回は、プレーオフだけのパフォーマンスを観ればどちらが新人王に相応しいか見ていきみます。
新人王発表のタイミング的に、どうしてもファンからすればプレーオフの活躍も込みで一番の新人を選びたくなるものですよね。
未熟さを露呈したプレーオフでのシモンズ
レギュラーシーズンでは安定した活躍をみせていたシモンズ。「2年目だから…」と言われたりもするけど、2年目にしてもあの完成度は凄いよ。
プレーオフに入り、1stラウンドでは新人王候補NO.1に恥じないパフォーマンスを披露しましたが、セミファイナルからは歯車が狂いました。
戦力分析をすれば、地力で勝るのは76ersだったはずですが、セルティックス相手に予想外の惨敗をくらいました。その戦犯はシモンズかも。
初戦を落とした後の第2戦では、FG0/4で痛恨の1得点を記録。+/-では-23という数字をたたき出してしまいました。
2連敗後、絶対に勝っておきたかったホームでの第3戦では、第4Qにオープンのダンクを外す致命的なミス。
結果的にこの試合はオーバタイムに突入し、3点差で76ersが敗れています。これでシリーズは0-3になりました。
あそこで決めておけば‥と悔やまれざるを得ないミスでしたね。
シリーズワーストの+/-
シモンズのこのシリーズでのトータルの+/-が話題になりました。
Ben Simmons had the worst +/- of any player in the Celtics/Sixers series. pic.twitter.com/LcTI5ppyNq
— SportsCenter (@SportsCenter) 2018年5月10日
敗戦したシリーズなので、マイナスが過多になるのは自然なことではありますが、シモンズがベンチにいた方がチームの流れが良くなっているのはマズい。
このシリーズに限っては、シモンズよりも同じく新人のジェイソン・テイタムの方が優れたパフォーマンスをみせていました。
セルティックスファンの2人への対称的なヤジはなかなかの傑作。
⇒【NOT A ROOKIE】セルティックスファンにもヤジられるベンシモンズ
単純に1年目の選手としてみれば上出来でも、9割型新人王が確定しているスーパールーキーとしては、どうしても物足りなさの残るプレーオフデビューとなりました。
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プレーオフでさらにハネたミッチェル
シーズン後半戦から頭角を現したミッチェルは、プレーオフに入ってからさらにそのギアを上げました。
レギュラーシーズンとプレーオフでのスタッツを比較してみると、その凄さが分かります。
レギュラーシーズン | 20.5得点 3.7リバウンド 3.7アシスト FG43.7% |
---|---|
プレーオフ | 24.4得点 5.9リバウンド 4.2アシスト FG42.0% |
ここまでくると、ルーキーの枠を超えて「スター」のレベルですね。
スタッツが凄いのはもちろんのこと、ミッチェルのバスケは「エモい」んですよね。
プレーオフに入ってからは特に、ハイライト製造機と化していました。
ジャズの試合を観てなくとも、Twitter等で拡散されたことで、ミッチェルのプレーは何度も目にすることに。
セミファイナルのロケッツ戦では、さすがにフルボッコにされてしまいましたが。
ミッチェルはシュート確率で苦戦しました。シリーズでのFGは36%です。
ロケッツはディフェンス力でもリーグトップ3に入るチームですからね…。ミッチェルとしては悔しい結果になったでしょうが、平均では19.4得点を記録し、エースとしての務めは果たしました。
「プレーオフ新人王」はミッチェル
プレーオフでの活躍度はハッキリとミッチェルが上ですね。
今のミッチェル熱がアツいこの流れで、シモンズの新人王確定ニュースが出れば、結構なブーイングが巻き起こってしまうんじゃないでしょうか。
でも、新人王はレギュラーシーズンのみが対象期間なので。そういうものなので。
より長い期間のレギュラーシーズンで優れた個人成績を収めたシモンズも賞賛されるべきです。
プレーオフでシモンズは10試合、ミッチェルは11試合の出場でした。
それでも、ミッチェルには「プレーオフでの」新人王という栄冠を授けたい。
…
この記事、新人王がシモンズじゃなかったら書き直します。笑