2014‐15シーズン以降、ウォリアーズの王朝が続いています。
16年のNBAファイナルではキャブズ相手に不覚を取りましたが、あれはスーパーイレギュラーな事態だったと強がっておくとして。
あの年のキャブズの逆転優勝が感動的だったのも、ウォリアーズが”勝って当たり前の最強チーム”という前提があったからです。
カリーが初優勝を経験してからの2年間、ウォリアーズが挑戦を「受ける側」の立場だったことは間違いありません。
でも、今年のプレーオフでは違う。
カンファレンス内で躓いてしまう可能性も十分に考えられます。
立ちはだかるヒューストン・ロケッツ
王者と言えどもレギュラーシーズンは長いので、シーズン対戦成績で何チームかに負け越してしまうことはチラホラとあります。
それでも、ウォリアーズは昨年まで3年連続でカンファレンス1位の成績でレギュラーシーズンをフィニッシュしていました。この順位さえあれば、王者のメンツは保てる。
しかし、今季のカンファレンス1位はヒューストン・ロケッツ。65勝17敗のシーズン成績を記録しています。
58勝24敗だったウォリアーズは、久しぶりに首位の座を譲ることに。
オマケに、ウォリアーズはレギュラーシーズン中の対決でロケッツに1勝2敗で負け越しています。
ウォリアーズ過去4年間のプレーオフにおいて、
・シーズン順位で相手の方が上位
・シーズン直接対決で負け越し
という2拍子が揃ったチームと対決するのは初めて。
プレーオフでのチームスタッツを比較
レギュラーシーズンでは、確実にロケッツの方が優れたチームでした。
では、直近のプレーオフでのパフォーマンスはどうでしょうか。
両チームの主要スタッツを比較してみました。
得点
チーム | 得点 | 被得点 | 得失点差 |
---|---|---|---|
ウォリアーズ | 110.3 | 101.6 | 8.7 |
ロケッツ | 109.5 | 100.1 | 9.4 |
得点面は互角です。
得点でリーグ1位のウォリアーズと同3位のロケッツの対決になります。ウォリアーズは、ファーストラウンドでカリーを欠きながらもこの数字を残しているのがすごい。
リーグ最高峰のオフェンシブ対決が観られることになるでしょう。
一方の被得点でも、ロケッツはリーグ2位、ウォリアーズが同4位という好成績です。
オフェンスもできてディフェンスもできるからこその、両チームの強さ。
スポンサーリンク
シュート成功率
チーム | FG% | 3P% | FT% |
---|---|---|---|
ウォリアーズ | 46.9 | 32.9 | 81.6 |
ロケッツ | 44.6 | 35.3 | 79.5 |
注目すべきは3P%ですね。
今やリーグ最強の3Pチームはロケッツです。セミファイナル終了時点で、ロケッツはリーグ1位となる141本の3Pを沈めています。
カリー不在の影響もあってか、ウォリアーズは現在リーグワースト2位の3P確率に落ち込んでいます。
カンファレンスでは、両チームのスリーポイントの出来が一つのカギになるんじゃないでしょうか。
その他
チーム | AST | RPG | STG | BPG | TOG |
---|---|---|---|---|---|
ウォリアーズ | 28.9 | 48.5 | 8.0 | 5.4 | 13.4 |
ロケッツ | 20.6 | 43.8 | 8.4 | 6.7 | 9.7 |
AST…平均アシスト RPG…平均リバウンド STG…平均スティール BPG…平均ブロック TOG…平均ターンオーバー
ウォリアーズのアシストの多さはさすが。ここではロケッツに大きな差がついています。
逆に、アシストがそれほど多くないのに、リーグ3位の平均得点を誇るロケッツもすごい。得点王ハーデンの1on1はウォリアーズにも通用するはずです。
ロケッツは、ターンオーバーの本数がリーグで唯一1ケタに収まっています。
ウォリアーズ史上最もスリリングな対戦
カンファレンスファイナルの第一戦は、ロケッツのホームで行われるんですよね。この時点で違和感。
このシリーズでホームコートアドバンテージを持つのはロケッツです。
ここからのウォリアーズは、もはやチャレンジャー。
「どっちにしろ最後はウォリアーズが勝つ」という概念はもう通用しなくなるのです。
できる限りリアルタイムで視聴して、これまでとは違う緊張感を味わいたいですね。
ウエスタンカンファレンスのティップオフは日本時間5月15日(火)の10時です。最高に楽しみだ。
両チームのレギュラーシーズン中の対戦は、こちらの記事にまとめています。
⇒【頂上決戦】ウォリアーズとロケッツはどちらが上?今季の対戦成績は…