キャリア13年目にして、やっと呪縛が解けました。
選手としての総合力はともかく、ゲームメイクをしていく純粋なPGとしては、クリスポールはステフィン・カリーよりも優れた存在であるはずです。
しかし、カリーにとっては今回が4年連続4回目のカンファレンスファイナル進出になる一方で、クリスポールはこれが初めてのカンファレンスファイナルになります。
セミファイナル止まりの13年間
プレーオフに縁がないわけではないんですよね。
13年間のうち、ポストシーズンを経験したのは10回です。比較的高頻度。
そして、プレーオフに入ると急にクリスポールが不調に陥るというわけでもないし。個人のパフォーマンスには問題が見当たりません。
過去10回のプレーオフでの個人スタッツと、チーム成績をまとめておきます。
シーズン | チーム | スタッツ | チーム成績 |
---|---|---|---|
2007-08 | NOH | 24.1得点 4.9リバウンド 11.3アシスト 2.3スティール | 準決勝敗退 |
2008-09 | NOH | 16.6得点 4.4リバウンド 10.4アシスト 1.6スティール | 1回戦敗退 |
2010-11 | NOH | 22.0得点 6.7リバウンド 11.5アシスト 1.8スティール | 1回戦敗退 |
2011-12 | LAC | 17.6得点 5.1リバウンド 7.9アシスト 2.7スティール | 準決勝敗退 |
2012-13 | LAC | 22.8得点 4.0リバウンド 6.3アシスト 1.8スティール | 1回戦敗退 |
2013-14 | LAC | 19.8得点 4.2リバウンド 10.3アシスト 2.8スティール | 1回戦敗退 |
2014-15 | LAC | 22.1得点 4.4リバウンド 8.8アシスト 1.8スティール | 準決勝敗退 |
2015-16 | LAC | 23.8得点 4.0リバウンド 7.3アシスト 2.3スティール | 1回戦敗退 |
2016-17 | LAC | 25.3得点 5.0リバウンド 9.9アシスト 1.7スティール | 1回戦敗退 |
2017-18 | HOU | 19.7得点 5.3リバウンド 6.0アシスト 2.2スティール | ??? |
黒字のスタッツはその年のプレーオフでのリーグ1位を表しています。
個人としては申し分のない活躍ができているのに、どうしてもカンファレンスファイナルまでは辿り着けなかったこれまでのクリスポールでした。
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初進出を手繰り寄せたセミファイナル第5戦
ロケッツの主役を1人だけ決めるのならハーデンになるでしょうが、カンファレンスファイナル進出を決定づけたのはクリスポールの活躍でした。
3勝1敗のリードで迎えたジャズとの第5戦。
クリスポールはプレーオフキャリア最高級の活躍を見せます。
41得点(FG59.1%) 7リバウンド 10アシストというスタッツ。41得点はプレーオフキャリアハイの数字です。
10本中8本を沈めた3Pが強烈でしたね。
ゲームメイク能力とディフェンスを背負う形で狙うお得意のミドルショットに、このアウトサイドシュートが加わればもうお手上げです。
自身初のカンファレンスファイナルは自らの手でつかみ取りきました。
カリーとのPG頂上決戦
ハーデンvsデュラントの元チームメイト対決もアツいですが、一番楽しみなのはポールとカリーのポイントガード頂上決戦ですかね。
たった3つの有名なハイライトによって、ポールがカリーをニガテとしているイメージがついてしまっています。
さて、今回の対決ではどうなるでしょうか。