ウォリアーズ対ペリカンズの第4戦は、118-92でウォリアーズが圧勝する結果となりました。
第3戦では19点差で大敗してイヤなムードになりかけていただけに、ウォリアーズにとっては大きな勝利です。ケビン・デュラントの38得点の活躍がウォリアーズを立ち直らせることになりました。
第3戦では積極性を欠いたデュラントを奮起させた舞台裏には、ドレイモンド・グリーンの存在があります。
徹夜でゲーム3を研究したグリーン
大敗した第三戦では、22得点に落ち込んだデュラント。これは、今プレーオフで自己ワーストの数字でした。シュート試投数も18本のみで、35分以上出場した試合の中では最も少なくなっています。
敗戦後、徹夜で試合のビデオを見直したというドレイモンド・グリーンは、デュラントの積極性のなさを再確認することに。
グリーンからすると、第1戦から第3戦の全てにおいて、デュラントの消極的なプレーが気がかりだったそうです。
このままではイカンということで、グリーンはデュラントにテキストメッセージを送りました。
グリーンからの喝
気になるメッセージの内容とは。
以下、グリーンのコメントです。
俺はただ、彼(デュラント)がどうあるべきかを伝えたんだ。どうしても伝えなくちゃいけなかった。
彼は、俺たちが望むようなアグレッシブさを見せていなかった。だから、黙っているわけにはいかなくてね。
もし何かうまくいっていないことがあれば、俺は自分の意見を発していかなくてはいけないんだ。そこに、まったく抵抗はないよ。
ただ、試合に勝つためにトライしていくだけさ。
グリーンのアツい気持ちに応えるように、デュラントはゲーム4で見事なパフォーマンスをみせました。
ちなみに、グリーンのテキストに対するデュラントの返信は、
“I got you”
でした。
こんなにかっこいいコミュニケーションが存在していいのか…。
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ゲーム4の後、デュラントはこう語っています。
(グリーンからのメッセージは)簡単に言うと、「心配するな。君はただ、力強く積極的にプレーすればいい」っていうことだったね。
そして、今日僕は最大限に積極的であるように努めたよ。
ゲーム3で僕がアグレッシブじゃなかったのは、自分でもわかっていたんだ。
チームメイトからアドバイスをもらえるのはいいことだね。
彼からメッセージを貰えてよかった。
そんな、アグレッシブ・デュラントのパフォーマンスを観ておきましょう。
グリーンもこのパフォーマンスには大満足。
今日の彼こそが、俺らが求めていたものだ。
彼はコートのあらゆる場所から得点を重ねていた。彼が、試合の流れを変えていたんだ。
彼がアグレッシブになったときには、これだけのインパクトが起こるんだよ。
俺が観ていて大好きなものだ。
…
ただの観戦者としては、王者ウォリアーズが1敗したくらいでは別に気になりません。
しかし、当事者である選手達は、1戦1戦にもの凄い熱量で向き合っているということがわかるエピソードでした。