プレーオフに入ってから、レイジョン・ロンドはあらゆる面で注目され続けています。
まずは、ポジティブな話題から。
完全プレーオフモードに突入したロンドは、現地5月4日のプレーオフで驚異の21アシストを記録しました。直近10年間のプレーオフで、20アシスト以上を記録したのはロンドのみです。
シュート本数が少ないため、得点には波があるものの(平均11.4点)、プレーオフでは毎試合アシストを量産し、5月4日時点では平均13.9本となっています。これは、リーグ1位の成績。
21アシストもプレーオフでのキャリアハイの数字だったし、32歳のロンドがここまでの存在感をみせてくるとは思ってもみなかったですね。
ロンドの株価が高騰している中で、試合中にとったある行動が波紋を呼んでいます。
闘争心の強いロンド
トラッシュトークを仕掛けられると、絶対に黙っていられないタイプ。レイジョン・ロンドは鼻っ柱の強い選手です。
これまでに何度も相手選手とひと悶着を起こしてきました。
全盛期コービーが相手でもお構いなし。
このシーンは今から9年以上前のものですが、ロンドの闘争本能はまったく衰えていません。
今プレーオフでは、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンと競演中。
基本誰とでもいざこざを起こすグリーンとロンドが同じコートに立って、何も起こらないはずがなかったのです。真剣勝負の世界において、こういったやり合いは醍醐味ともいえますね。
これは一種の”プレー”です。
これだけエキサイトしていたグリーンも、ロンドのバスケスキルに関してはかなりのリスペクトを示しています。
以下、ロンドについて語ったドレイモンドグリーンのインタビューを抜粋。
彼も僕も競争者だ。
ロンドは、バスケIQに関して僕がリスペクトできる数少ない選手のうちの一人。
ロンドのようなゲームヴィジョンをもった選手は、リーグにもそうそういないよ。
彼は、いつだって相手を驚かせてくる。
こういうリスペクトを持ったうえでコート上で激しくやり合うのは、むしろ美しい光景に思えます。
あくまでも、彼らはプロの競争者。
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パチュリアしてしまったロンド
ただし一線を超えてしまうと、ただ「競争心の強い選手だから」という言葉では済まされなくなります。
こちらは、ウォリアーズ対ペリカンズのゲーム3での一場面。
物議を醸しているのは、目の前でジャンプシュートを放ったカリーの足元に、ロンドが足を差し込んだところです。
ロンドの意図したことはわかりませんが、足を引くタイミングが遅れていれば、カリーは着地に失敗していたかもしれません。
約1か月ぶりに復帰して間もないカリーが、またリハビリ生活に逆戻りするところでした。本当に勘弁してくれ。
そして、相手選手の着地点に足を入れるプレーで真っ先に思い出されるのは、今回は被害者側のウォリアーズに所属するザザ・パチュリアです。
カリーファンとして、パチュリアの足入れによって犠牲になったカワイ・レナ―ドのファンの心境をほんの少し理解できた気がします。今回、カリーは全くの無傷だったわけですが。
⇒【故意?】選手からも批判の声!パチュリアがまたやらかした…
スティーブ・カーも危険視
まとめとして、スティーブ・カーのコメントを。
ロンドは競争者だ。
だから、グリーンとロンドはやり合っている。それに関しては、まったく悪いことだとは思わない。
でも、相手選手のシュート中に、足をステップさせるなんてことは絶対にやっちゃだめだ。危険すぎるよ。
これが、全NBAファンの意見でもあるでしょうね。
選手たちが勝利のために激しく衝突しあうのはいい。でも、一線を越えちゃあイカンと。
エキサイトの果てが選手の怪我だなんて、興ざめどころではありません。