ドラフト2位指名でNBA入りしたロンゾ・ボールですが、シーズン1年目には期待通りのパフォーマンスをみせることができませんでした。
巷ではベン・シモンズとドノバン・ミッチェルのどちらが新人王に相応しいかで盛り上がっています。ロンゾは候補にさえ上がらないのが悲しい。
そんなロンゾが、2017-18シーズンでのパフォーマンスに自己評価を下しました。
“B”評価
以下、ロンゾのコメントの和訳です。今季の自身とチームメイトについて。
自分には”B”評価を与えるよ。
プレーオフに進出することはできなかったけど、今季はたくさんのことを学べたね。僕にとっては、これが1年目のシーズン。とてもよくできたとはいえないけど、悪くはなかったと思うね。
僕らは昨季よりも勝ち数を増やすことができた。これは、プラスポイントだ。さらに、チームメイトも成長しているしね。
僕もクズ(カイル・クズマ)も成長中だし、BI(ブランドン・イングラム)も大きく進化した。ジュリアス(ランドル)も、シーズンを通してよくやっていたよね。
みんなが次のステップに進めていると思うから、将来的に、何か特別なことを起こせるんじゃないかな。
ロンゾの楽観的な性格がうかがえるコメントです。今季の自分の活躍について、割とシビアにとらえているのではないかと思っていましたが、案外そうではありませんでした。
父親のように、「ステフィン・カリーを倒せる」とほざくような非現実思考というわけではありませんが、割と楽観的に現状を見据えているようです。
レイカーズファンとしての評価
シーズンを通してロンゾを観ていたものとしては、B評価は高すぎるという意見です。
ぼくが採点者なら、”C”のハンコを押しますね。
まず、17-18シーズンのロンゾのスタッツを見てみます。
⇒10.2得点 6.9リバウンド 7.2アシスト FG36.0% 3P30.5%
マルチに活躍できる選手ということはわかりましたが、散々話題になった通り、シュートが入らなすぎです。シーズン後半にはアウトサイドシュートの好調ぶりが同じくニュースにもなりましたが、終盤戦でもやはり波がありました。
元々は高確率のシュートも売りの一つだった選手なだけに、この結果にはガッカリです。
ロンゾがいることでオフェンスの流れがスムーズになっていたのは間違いないし、随所でスター性を感じていたのも事実ですが、今季のパフォーマンスはしっかりと反省しておくべき。
コービーからの啓発
シーズン中、コービーがロンゾについてコメントしたものを一部抜粋して紹介します。
彼は、今すぐに改善するべきだ。
僕らは決して、「オッケー、4年以内に勝てるようになろう」だなんて思わなかった。自分を追い込み続けることで、成長してきたんだ。
辛い期間を乗り越えてこそ、成長がある。
生半可な気持ちで臨んでいては、決してたどり着くことはできない。
このコービーのメッセージには、選手として成長するための本質が込められています。
いつか成長すればいい、ではなく、今この瞬間から取り組み始めろと。
この精神でバスケという競技に向き合っていたコービーですから、先に紹介したロンゾのコメントには首をかしげることでしょう。
コービーはルーキーイヤーの時点で、プレーオフの大事な局面で先輩を差し置いてボールを独占し、エアーボールを連発してもシュートを打ち続けるような男でした。
それくらいの主体的な姿勢が備わったロンゾのことを観てみたい気持ちがあります。
コービーよりもレブロン派であることを公言しているロンゾですが、レイカーズの伝説の一匹狼が掲げたメンタリティからも学びを得てほしい。