シーズン中盤まで、2018年の新人王はベン・シモンズ1択だと思われていましたね。
ウチのクズマも途中までは頑張ってたけど…
しかし終盤に差し掛かり、ドノバン・ミッチェルが疾風のごとくブレイク。
シーズン序盤はベンチから出場する機会も多かったミッチェルですが、後半戦での勢いは止まらず。シーズン終盤に大記録を打ち立てています。
Congratulations to Brewster Academy graduate Donovan Mitchell @spidadmitchell on setting a new #NBA rookie record with 186 made three-point field goals in a season, breaking the record of 185 set by Damian Lillard in 2012-13. pic.twitter.com/x8LjItsS7N
— Jason Smith (@BrewsterHoops) 2018年4月11日
ルーキーイヤーでの3P成功数歴代最多。リラードとカリーを超えてきました。
ちなみに、この3人の成功率はどうだったのかというと。
ミッチェル:34.0%
リラ―ド:36.8%
カリー:43.7%
成功率を掲示することでリラードとカリーをフォローしておきましたが、いずれにせよミッチェルが偉大な記録を打ち立てたことは間違いない。
そして3Pを武器にしているという点が、同じく新人王候補のシモンズと上手く差別化されていて面白いんですよね。
今季、シモンズの3P成功率は“0%”
つまりシーズンを通して1本も決めていないということです。PGとしてはかなりレア。
ミッチェルのフーディーに隠されたメッセージ
話題をになった、ミッチェルのフーディー。
まずは1日目。
I can see both sides of the #RookieOfTheYear debate. @BenSimmons25 did have an extra year with the team but even @spidadmitchell and his hoodie don’t help his point.
It says “playing” something #BenSimmons did none of year 1. Plus #NBA rules are rules. Verdict: Simmons for #ROY. pic.twitter.com/FpakO0QD4f
— Tyler James (@TylerJamesNBA) 2018年4月12日
「ルーキー」の定義がプリントされた服を着用。
文章の部分を訳します。
プロスポーツチームのメンバーとしてプレーした1年目の男性もしくは女性アスリート
つまりは、シモンズがルーキー扱いされ、新人王候補となっていることへの不満を斬新な方法で表現しているわけです。
しかし、画像で”playing”の部分に赤丸がついて指摘されている通り、「シモンズは1年目に”プレー”したわけではないんだから、新人として定義されるのでは」という見方も。
ミッチェルはむしろ自分から、シモンズが新人王獲得の権利があると主張しちゃってるじゃん、と。
ぼくとしてはこの議論に関して、どっちでもいいというスタンス。
あえて議論に参加するなら、
シモンズが「新人」というステータスも持っているとは思わない。でも、「新人王」を獲得する権利は有している
とか主張しますかね。
ミッチェルの攻撃は続く。
Donovan Mitchell has a new hoodie tonight. pic.twitter.com/dMyKKiPiSD
— Good Takes NBA Podcast 🏀 (@GoodTakesNBAPod) 2018年4月11日
“新人?”フーディーでダメ押しです。
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平和的解決法
提案します。
これをやりましょう。
Why can’t Ben Simmons & Donovan Mitchell just split the Rookie of the Year honors?
Grant Hill & Jason Kidd were named ‘Co-Rookies of the Year’ in 1995. pic.twitter.com/M360gQsp4z
— Michael Jordan (@PettyAirJordan) 2018年4月9日
微笑む二人は、左:グラント・ヒル、右:ジェイソン・キッド です。
1995年、二人はダブルで新人王を受賞したのです。
このシーズンでの二人のスタッツはこちら。
グラントヒル
19.9得点6.4リバウンド 5.0アシスト 1.8スティール FG47.7%
ジェイソン・キッド
11.7得点 5.4リバウンド 7.7アシスト 1.9スティール FG38.5%
そして、今季のシモンズとミッチェルのスタッツ。
ベン・シモンズ
15.8得点 8.1リバウンド 8.2アシスト 1.7スティール FG54.5%
ドノバン・ミッチェル
20.5得点 3.7リバウンド 3.7アシスト 1.5スティール FG43.7%
いかがでしょう。
「オールラウンド・シモンズ」と「得点のミッチェル」です。
特にシモンズはミッチェルの”無言の主張”に関するインタビューを受けたりと、明言まではしてなくとも、二人の間にはピリつきが感じられます。
しかし、ダブル受賞となれば。
先ほどのヒルとキッドのように微笑む、今年のスーパールーキー二人が観れるかもしれない。
NBAからの粋な計らいを望みます。