32歳と33歳。
スーパーマンとキング。
レブロンがキャリア最高級の活躍を見せる中、ドワイト・ハワードもここ数年でベストと言えるシーズンを送っていますね。
感覚が麻痺したせいか、33歳のレブロンが未だ圧倒的支配力を持っていることにはもはや新鮮さすら感じなくなってきてしまいましたが、ハワードがここにきて再び輝いているのは嬉しいニュース。
そんな二人が、同じ日に強烈なスタッツを残して話題になっているわけでございます。
ベテラン二人の健在っぷりは素直に喜んでおくとして、この二人のスタッツのどちらにより価値があるのか興味があります。
ハワード:32得点30リバウンド
試合終了前の段階でボックススコアを見たとき、30得点は既にクリアしていて、リバウンド数が29でした。
この時点でぶっ飛んだ数字だったけど、きっちりと達成しましたね。
ネッツ戦で、怪物スタッツを記録したハワード。
これ、試合自体も相当アツかったんですね。
一時は20点差以上を付けられていましたが、ハワードの活躍もあって見事逆転しています。
そして、この試合のラストプレーが、ハワードの30個目のリバウンドだったと。
この試合でのハワードのスタッツは
32得点(FG10/17) 30リバウンド 1アシスト 6ターンオーバー
特筆すべきは、リバウンドの内訳が「OFF:11 DFF:19」であることですよね。
このオフェンスリバウンドの数が、30リバウンドという数字の価値をさらに底上げしています。
ターンオーバーの数は、この後のレブロンと比較するためにあえて載せておきました。
レブロン:37得点&17アシスト&0ターンオーバー
お次はレブロン。
今季のトップ10プレーがどう考えてもキャリアトップ10クオリティだと話題のレブロン。
日本時間22日に行われたラプターズ戦でも、ハイライトプレー満載。
作戦名「レブロン」フル稼働です。
復帰したてのケビン・ラブも上手く巻き込まれていていい感じですね。
そして、こちらも中々の逆転勝利演出。こりゃホームも盛り上がるわ。
レブロンのスタッツは、
35得点(FG11/19) 7リバウンド 17アシスト 0ターンオーバー
39分の出場時間、そしてあれだけのボール保持時間の長さでターンオーバー0はありえないでしょ。。
ターンオーバーにつながりやすい「パス」をアシストという形で17回成功させながらも、ミス0。
35・7・17なんて記録してたら、ターンオーバーが5つあったところで誰も文句を言わないだろうに。完璧な活躍でした。
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Game Scoreで比較してみよう
「エースが活躍して、チームを勝利に導いた」という事実だけで十分なんでしょうが、スタッツマニアとして、二人の数字の価値についてもうちょっと深堀してみます。
PER値・EFF値等と同じく、スタッツの効率を知る数値の一つであるGame Score(以下GmSc)というもので考えてみましょう。
選手のスタッツを紹介してくれるサイト「BASKETBALL REFERENCE」によると、ホーネッツ戦でのハワードのGmScは、27.4。
一方、ラプターズ戦でのレブロンの同値は39.9となっています。
結構な差がついた形となりましたが、ハワードの数値がそれほど高くないのは、ズバリ「フリースローの外しすぎ」と「ターンオーバーの数が問題」ですね。
この日のフリースローは、21本中12本の成功という、いつも通りの低確率。
そして、このGmScの計算方法だと、ターンオーバーの数はそのままトータルの数値から引かれることになるので、これもデカい。
実際、スタッツのインパクトとしてはこの試合を下回るものでも、フリースローが比較的高確率&ターンオーバー控えめだった時の試合では、GmScが高くなっています。
今季のハワードは、GmScが「27.7」よりも高かった試合が3回。
一方のレブロンは、これが今季2番目の数字です。
ちなみに、今季最高のスコアは57得点11リバウンド7アシストを記録したとき。このときのGmScは驚異の53.2。。
インパクトではハワードが上
計算上ではミスの少なかったレブロンのスコアが勝るようですが、個人的にはハワードのスタッツがより度肝を抜くものかなあと思います。
32&30っていう数字の並びのインパクトたるやハンパないです。
近年はなんとなく沈み気味に思えたハワードが再びスーパーマンっぷりを見せてくれたのが単純に嬉しいっていうのもあるかな。
ってことで、個人的にはハワードに軍配です。
【”元”スーパーマン】ドワイト・ハワードのキャリア分岐点! – NBA ROOM !