この人がリーグにいるかいないかで、NBAの面白さが大きく変わる、という人はたくさんいるはず。
個人能力の高さはもちろんのこと、僕がNBAを見始めてから唯一プレーオフ進出を一度も逃したことのないことでお馴染みの強豪・スパーズのエースであるというところも、彼の影響力が大きい理由の一つ。
どの時代のNBAでも、スパーズブランドは輝きを放っています。
この離脱期間中には、正直それほどカワイ・レナードについての明るいニュースは聞きませんでしたね。
「レナードがスパーズ退団を望んでいる」との報道もありました。
1月13日を最後に離脱中
そもそも、何の怪我によって離脱していたかという話。
近頃のレナードは怪我に悩まされて続けています。
17年のプレーオフ、ロケッツとのシリーズで足首を負傷。
その後、ウォリアーズとのシリーズで、シュート後の着地時に、誰だったか名前は忘れたけど相手選手と接触し、再び足首を負傷。
まずここで、レナードの16‐17シーズンは幕を閉じました。
17-18シーズンは、右大腿四頭筋の負傷によって12月12日のダラスマーベリックス戦が初プレイ。
時間のリミットを設けてプレーしていたものの、1月5日のサンズ戦で今度は肩を負傷。
そして、1月13日に再び復帰を果たしますが、右大腿四頭筋の怪我を再発させ、現時点ではこれが今季最後のプレーとなっています。
今シーズンはここまで9試合のみの出場で、16.2得点 4.7リバウンド 2.3アシストというスタッツ。
出場していた試合では、動きには遜色がないように見えました。
レナードの欠場により、スパーズも中々調子が上がらず、1997-98以来初めてシーズン50勝を下回ってしまうかもしれないという危機に陥っています。
ポポHCはそんな記録気にしないだろうけど、プレーオフ進出さえ危うい状況となれば、さすがに焦らざるを得ないはず。
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スパーズとの関係について語る
スパーズからは”無期限の離脱”と発表されていたレナ―ド。
無期限だなんて言うもんだから、今季中の復帰中は無理なんだろうなあと考えるのが普通だと思うんですが、どうもそうでもないらしい。
最新のインタビューにて、リハビリの進捗具合が好調であることを示唆しています。
レナード:
“(復帰日に関して)具体的なことは今すぐには言えないけど、怪我の回復具合はかなりいい感じなんだ。
痛みは消えてきている。
説明するのは難しいんだけど、間違いなくいい感じだ。気分もだいぶ良くなっている”
3月末の復帰を望んでいるとの報道があったんですが、それに関しての真意を問われると、「その通りだ」と答えています。
まさか、レギュラーシーズン中の復帰が実現するかもしれないとは。
そして、怪我が治るにしても、スパーズとの現在の関係性も大事なところです。
冒頭でも言いましたが、レナードとスパーズがそれほど上手くいっていないと度々報道されていました。
今回のインタビューではこの大事な問題にも触れられています。
“スパーズとしてキャリアを終えたいか?”
という直球の質問に、
“Yes,for sure(ああ、間違いないね)”
と回答。
【速報】カワイ・レナード、生涯スパーズ宣言
これはめでたい。
この離脱期間中にも、ポポを含めたチーム関係者とはコンタクトを取り続けていたそうです。
レナード:
“ポポビッチとは、毎日会話をしているよ。
彼は、(離脱期間中に)僕がどんなことをしてきたのかをすべて知っている。
…
(チームメイトたちは)とてもよくやっているよ。
彼らには感謝している。
彼らは、僕の現在の状況を理解してくれている。
彼らと合流したいが、不健康な状態で復帰することはできない”
レナードの希望である3月中の復帰を果たせるかどうかはまだ不透明ですが、前向きな気持ちで「スパーズへの」カムバックのために尽力しているという時点で、間違いなく朗報です。
特別その選手やチームのファンでなくても、特にフランチャイズプレイヤーの移籍ニュースには、なぜか心に重くのしかかるものがあるんですよね。
「フランチャイズプレイヤー」というブランドが絶滅危惧である昨今のNBAの中で、レナードには最後までスパーズの選手としてキャリアを終えてほしいと思います。
スパーズのユニフォームを纏ったレナードを見れる日は近い。