もし自分がNBA選手だとしたら、是非とも経験してみたい境遇。
17-18シーズンのデッドライン直前の電撃トレードで、レイカーズからキャブズ移籍したジョーダン・クラークソン。
2巡目でレイカーズに指名された当初からずっとクラークソンのプレーを観ていた身としては、生え抜き選手の退団は心にズッシリとくるものがあります。
ただ、よくわからんチーム方針のプレーオフ圏外チームから、優勝を狙える強豪チームに移籍できたことを喜ばしく思う親心みたいなものがあるのも事実。
そして、現在キャブズで活躍中のクラークソンは、同じくレイカーズを退団したラリー・ナンスjrと共に、コービー・ブライアントとレブロン・ジェームズという2大レジェンドとのプレーを経験した稀有なプレイヤーとなったんですよね。
コービーとレブロンは共に時代を象徴するスーパースターでありながら、2人のキャラクターにまったく被る要素がないのが面白いところです。
コービーとクラークソン
僕らが目にしてきたのは主に試合中にコービーとクラークソンが絡んでいるところだけでしたけど、実際には練習のときやら移動のときやらでたくさんの時を共にしていたわけですよね。
試合から少し離れた、日常でのコービーの空気感を味わえたのはチームメイトの特権というほかない。
こちらはルーキーイヤーのクラークソンが練習中、マンバにマンバされるシーン。
なんとも贅沢。
もちろん、公式戦で同じコートに立った回数も多数。
相変わらず試合に負けているのは置いておくとして、永久欠番二つ男と同じチームでプレーしたという経験は、クラークソンにとってかけがえのないものになっているはずです。
レブロンとクラークソン
クラークソンらが加入したこのトレードについて、「チームの若返りに成功した」と発言しているレブロンは、新加入の選手達に対してウェルカムかつフレンドリーな姿勢を貫いています。
最近は特に、レブロンの懐の深さに感心させられることが多い。
キャブズデビュー戦となったセルティックス戦での、このシーンにはかなりホッコリさせられました。
移籍後のクラークソンのプレーを観ていても、萎縮している感じはまったくなく、むしろ移籍前よりも伸び伸びとやっている気がします。あと、キャブズのユニフォームが凄い似合ってる。
ケビン・ラブが欠場してどうのこうのという騒動があったのはまだ記憶に新しいですが、キャブズ自体の雰囲気もいいカンジに見えますね。
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一緒にプレーしたからこそ分かる2大レジェンドの違い
正直、クラークソンに解説されなくても、この2人の違いは分かります。
チームメイトの接し方とかの違いも、なんとなく想像ができる。2人のドキュメンタリーをいろいろとみてきたからというのもあるけど。
最近のインタビューで、NBA史に残る2大レジェンドとプレーしたクラークソンが、二人の違いについて語りました。
クラークソン:
“僕のルーキーイヤーには、コービーはいつも僕の近くにいてくれたんだ。
朝早い時間から彼とジムに行き、シュート練習をした。
彼がコートに立っているときは、レブロンほど声を上げてチームメイトを鼓舞しようとはしていなかったね。
コービーは、独特の方法でチームメイトたちのモチベーションを挙げようとしていたんだ。
それでも、彼らのやり方には何処か似たものがあったけどね。
…
彼らは、違うタイプのリーダーシップを持っていた。
レブロンは、みんなを励ますことでチームメイトをまとめようとしてくれる。
一方でコービーは、常に僕らを試していて、僕らが彼に何を与えられるのかを観察していた。
時には、罵声を浴びせられたり、悪口を言われたり。
彼は彼のやり方で、リーダーとしてチームを率いていたんだ。
彼らを間近で見ることができるのは、ただただ光栄なことだよ”
選手のメンタリティを陰と陽でカテゴライズするなら、コービーが「陰」、レブロンが「陽」というイメージ。
コービーは、普通であれば人が目を背けたくなるような「怒り」や「嫉妬」や「悔しさ」といった負の要素をエネルギーに変えることが大切だと説いていた人です。
そして、それをチームメイトにも伝えたかった、とドキュメンタリーで言っているのを見たことがあります。
多分、どっちの上司に就きたいかと言われたらレブロン側に行く人が大多数なんだろうけど、クラークソンが言うように「独特な」コービーのリーダーシップも興味深いです。
自分がコービーの下で、コービーの罵声に耐える精神力を持っている自信は皆無だけどw
2人のレジェンドと同じ空気を吸いまくったクラークソンとナンスjrの健闘を祈る!