こんな時代がやってくるんですねえ。
2004-05シーズンから本格的にNBAを観ていた自分としては、実に感慨深い。
入団3年目の05-06シーズンには初優勝を経験し、キャリア初期はレブロンやカーメロよりも一歩抜きんでた存在だった印象のウェイド。
そんなウェイドも35歳となり、ロールプレイヤーとしての役割を受け入れ始める時期になりました。
同期ではあるものの、高卒でNBA入りしたレブロンはまだ32歳です。
自ら控えポジションを志願したウェイド
ウェイドがキャブスに加入し、レブロンと再タッグを組むと聞いた時には大興奮。しかし、プレシーズンから中々調子の上がらないウェイドのパフォーマンスには少々のガッカリ感。
開幕から3試合までのスタッツは、
5.7得点 3.3アシスト 2.0リバウンド FG28%
というかなり寂しいものでした。
まだチームに馴染み切れていなかったにしても、ウェイドらしさは欠片も感じないスタッツです。
ちなみに昨季のブルズでのスタッツは
18.3得点 3.8アシスト 4.5リバウンド FG45.7%
という、ウェイドの年齢を考えれば立派なもの。
↓昨季のTOP10プレー
まさかこれまでのウェイドはもう見られないのかー?と不安な気分になったのも致し方ないってもんです。
キャブズでの開幕3試合を消化後に、ウェイドの方からベンチスタートの意向をHCであるルーに伝えたとの報道。エゴを出さず、チームの事を考えた懸命な判断でした。
「キャブズに来た理由はたった一つだ。
20本シュートを打って、平均20得点するためではないよ。
勝利に貢献し、チームのために自分ができることをするだけさ。」
と語ったウェイド。
これぞ、プロフェッショナルですね。
そうは言っても”FLASH”の活躍がみたいんです
ベンチスタートになってからは、ウェイドらしいプレーが増えてきました。
現地11月5日には、シーズンハイの25得点を記録。
そうそう、これが観たかったんだよ!!
シーズンスタッツだけで選手の価値は測れませんね。
動きはまだまだ1級品です。
この歳でもガンガンリングに突っ込んでいってます。
古巣との対決になったヒート戦では、17得点の活躍で勝利に貢献。
2ケタ得点を記録する試合が多くなってきました。
髪型を変えた(というか元に戻した)のが良かったんじゃないか説。
20試合消化時点でのスタッツは、
23.5分出場 10.8得点 4.0アシスト 4.0リバウンド FG44.4%
最近の試合を見ている感じでは、最終的には平均15得点前後くらいまでは伸びそうな気もします。
こんな選手をベテランミニマムで獲得できたとは。チームからすれば最高のコスパです。
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渦中のローズにもコメント
引退してしまうのではとも囁かれているローズについて、NBAで長くプレーしてきたベテランらしいコメントをしています。
ウェイドもローズと同じく、たくさんの怪我に悩まされてきた選手でした。
以下、NBA.comより引用です。
「彼が悩んでいることを理解できるなんて言えないけれど、わかる気がする」
「数年前の話だけれど、引退について考えた瞬間があった。けがが続くと、精神的にまいってしまうものなんだ。この競技は、自分に喜びを与えてくれる反面、そうではないことだってある。最高潮に導いてくれる瞬間もあれば、どん底に落ちてしまうことだってある。精神的に安定していなければ、家族、日々の生活にも影響を及ぼす。それだけ辛いんだ。辛いとフラストレーションも溜まるし、競技から離れたいとも考えるようになってしまう。僕はそう考えた。辞めなくて良かったけれどね」。
「バスケットボールは仕事。もし誰かがいなくなれば、ステップアップする選手が現れる。そういう部分を除いて僕たちが考えていることは、デリックの幸せでしかない。どういう決断を下すにしても、彼には自信を持ってもらいたい。僕たちは彼を支えるためにいる。そこは彼にも知っておいてもらいたい」
やはりプロにとっても、「怪我」というのは精神的に相当タフなものなんですね。
引退せず、ウェイドのプレーをまだ見ることができて、本当に良かった。
ビンテージ・ウェイドに期待!
ウェイドの試合を観れる回数も、もうそう多くはないはず。
レブロンと同じく「生きる伝説」と言っても過言ではないウェイドのプレーをありがたみをもって楽しみたいと思います。
また、レブロンと一緒にNBAファイナルの舞台に立つ姿が観たい!