数あるジョーダン伝説の中の一つ。
“プレーしたことのないチームで永久欠番”
永久欠番と言えば、そのチームで活躍したレジェンドを称え、リスペクトとしてその選手の背番号を今後そのチームで着用することができないようにするもの。
各NBAチームのホームアリーナには、天井付近に永久欠番された選手のユニフォームが飾られています。マイケル・ジョーダンがプレーしたチームは、シカゴ・ブルズとワシントン・ウィザーズのみ。
ブルズがNo.23を永久欠番にしているのは当然ですよね。逆に欠番になっていなかったら大事件。
晩年に2シーズンしかプレーしていないウィザーズでは、No.23は永久欠番となってはいません。
しかし、ここで伏兵現る。
マイアミ・ヒートも、NO.23を永久欠番にしているのです。
えっ、なんで?ヒートには23番を付けたレジェンドが他にいたの?
いや、いない。
この23は、ジョーダンのための23です。
ヒートでの永久欠番
ウィザーズに在籍して2年目のシーズン終盤、マイアミ・ヒートとのキャリア最終戦前に、不思議な永久欠番セレモニーが行われました。
ここが、ヒートのホームコートだというのがね。さすがバスケの神様、特別待遇度MAXです。
吊るされたジャージは、ブルズとウィザーズのミックスバージョンになっています。
以下、当時のヒートHC、パット・ライリーの祝辞の要約です。
君の偉大さ、そして君がバスケの試合で成し遂げてきた全てのことを祝福させてくれ。
NBA界だけにとどまらず、世界中のファンに影響を与えてきた。
君を称え、23番のジャージを吊るします。
これで、ヒートでは誰も23番のユニフォームを着ることができなくなった。
君がベストだ。
敵将にここまで言わしめるジョーダン。
キャリアを通してヒートとは38度対戦し、30.1得点というアベレージを記録しています。しかしジョーダンとしては、取り立てて高い数字というわけでもない。
とりあえず、ジョーダンは規格外だということを改めて感じるエピソードでした。
参考:mentalfloss.com/11 Jersey Numbers Retired for Unconventional Reasons