LEGEND

ウィルト・チェンバレンって結局のところ何者なのさ

1試合100得点した人!

と言ってしまえばそこまでなので、もうちょっと掘り下げてみましょう。

現役選手が得点やリバウンドで記録をつくったときには、

NBAの記事で「ウィルト・チェンバレンに次いで…」とか「ウィルト・チェンバレン以来〇〇人目となる…」というフレーズを度々見かけます。

それくらい、NBAの記録はチェンバレンに埋め尽くされているんですよね。

シーズン平均50得点を記録した怪物

23歳から36歳までNBAでプレーしたチェンバレンは、身長216センチ、体重125kgの大男。

1999年に、63歳で他界している人物です。

キャリア通算スタッツ(1959年~1973年)は、

30.1得点,22.9リバウンド,4.4アシスト,FG54%

となっています。

22.9リバウンドってよくわからん。キャリア平均30得点20リバウンド以上を記録したのは、NBAの歴史上チェンバレンだけです。ていうか、ほかにもこんな怪物がいたら困る。

得点王に7回、リバウンド王に11回なっているんですが、さりげなく、1968年には一度だけアシスト王にもなっています。2度の優勝、4度のシーズンMVP、オールスター13回出場…etc

経歴をあげていけばキリがないのでございます。

しかし、いろんな大記録の中でも、やっぱり一番有名なのは「1試合100得点」です。当時はまだ3Pラインもなく、多くの球団がチーム平均で100得点もいってなかった時代だったので、相当に浮世離れした数字でした。

こちらが、100点を記録したときの映像。

白黒映像な上に画質も悪いですが、一人チートなやつがいることは十分にわかりますね。史上2位の81得点を記録したコービーも、チェンバレンの100得点については「考えられないよ。考えるだけで疲れる」とコメントしています。

1シーズンに限定したスタッツで言うと、1962-63シーズンが圧巻でした。

平均50.1得点,25.7リバウンド,2.4アシストという壊れた数字をたたき出しています。

平均50点オーバーってなんやねん…

これが、例えば5試合限定のスタッツだとすれば、全盛期のコービーとか、試合にフル出場してスリーを打ちまくったカリーも達成できそうな気がしますが。

チェンバレンはこのシーズン、しっかりと80試合に出場しているという。

当時から「ブロック」が記録されていれば…

チェンバレンのキャリアスタッツを一覧で観ていて気付くことなんですが、「ブロック」の欄が全て空白になっているんです。

この当時は、まだブロックがスタッツとして記録されていなかったんですよね。

チェンバレンはキャリアで78回のトリプルダブルを記録しているんですが、当時からブロックもスタッツとして考慮されていれば、 さらにトリプルダブルの数を伸ばしていただろうとよく言われています。

さらに、得点・アシスト・リバウンド・ブロックの4項目での2桁記録も夢じゃない。俗にいう「クアドルプル・ダブル」というやつです。

【トリプルダブルの上】クアドルプルダブル達成者現る!クアドルプルダブルというのは、スタッツ4項目で2ケタの数字を記録すること。 トリプルダブルよりもさらにもう一段階凄いヤツ、と考えれ...

チェンバレンにとっては、1試合10ブロックもそれほど高いハードルではなかったはず。

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 フリースローがニガテ。ファウルは少ない。

プレースタイルの詳細については説明不要だと思います。さっきの100点試合の映像の通り、とにかくゴール下を無双します。

センターあるあるとして、フリースローは大の苦手でした。キャリアでのフリースロー成功率は51.1%となっているんですが、これはNBA歴代ワースト3位の記録。

一方で、センターとしては珍しく、個人ファールはかなり少なめな選手。なんと、キャリアで一度もファールアウトをしたことがないんですって。キャリアでの平均ファール数が「2つ」という衝撃の少なさ。

超絶プレイボーイとしても有名

バスケのレジェンドという顔を持つ一方で、激しい性生活を送っていたことでも有名なチェンバレン。

10日間で23人の女性と関係をもったという伝説を持っています。1試合100得点にも劣らない大記録やでえ。

チェンバレンは、「バスケと同じように、女性と関係を持つことも、自分の人生においてかけがえのないものだった。だから私は独身を貫いたんだ」とインタビューで語っています。

すごいエネルギーを持っていた人だったんですね!(適当)

チェンバレンの記録は生き続ける

不滅の記録を多数所持しているチェンバレンの名前は、これからも度々聞くことになると思います。

1試合100得点の記録を塗り替える選手は、この先現れるのかなあ。