本日8月17日、日本対アメリカの試合が行われました!
全チームが絶対に避けたいアメリカとの対戦を、トーナメント1回戦で実現させてしまった日本代表。しかし、グループリーグであれだけのバスケを見せてきたハヤブサファイブには、「もしかしたら…!」という期待が持てました。
まず、対戦相手のアメリカの強さをおさらいしておくと。
世界ランクは当然1位。オリンピックでは1996年のアトランタ大会以来5大会連続で金メダルを獲得中。今大会でのグループリーグは当然5連勝で、最小得点差は26点。
男子のアメリカ代表がグループリーグからそこそこな苦戦をみせた一方で、女子チームは圧倒的な強さを誇っています。
女子アメリカ代表がアトランタオリンピックから金メダルを取り続けている一方で、女子日本代表はアトランタ大会以来の決勝トーナメント進出。
もし日本がアメリカに勝つことがあれば、これはもう事件レベルの凄さだったわけです。
前半は互角の戦い
試合前から日本の選手達はリラックスしている様子でした。試合開始直後、吉田選手がアメリカのボールをスティール。
その後、本川選手の切れ味が鋭いドライブでレイアップを決め、これが両チームの初得点。
日本は王者アメリカ相手にまったく物怖じしている感じがありませんでした。グループリーグでも何度も見せてきた、テンポの速い走るバスケが序盤から上手く機能します。
これぞ、日本女子バスケ!というプレーが何度も見れて面白かったです。
しかし、アメリカは高確率のシュートに加えて、リバウンド本数で日本を圧倒。オフェンスリバウンドを何本も取られ、セカンドチャンスをものにされました。インサイドプレイヤーの強さも別格で、ペイントエリア内にボールが入ってしまったらほぼアウト、という感じ。
日本がこれだけ自分たちのバスケができている中で、リードを奪わせないアメリカはやっぱりつええな…と思わされました。1Q目は23‐30の7点ビハインドで終了。
シュート確率は互角だったので、リバウンド本数(日本8本に対してアメリカ15本)がそのまま点差に表れた感じだと思います。
2Q目の序盤ではアメリカが飛び出し、一時12点の差をつけられますが、そこから日本が反撃。バリエーション豊富に得点を重ね、クオーター残り1分半の時点で2点差にまで追いつきました。このときは会場大盛り上がり。
日本の選手が楽しそうにプレーしていたのも印象的でした。ここら辺が、この試合での日本のピークだったかな。
そこからアメリカの8-0のスコアランとなり、前半は46‐56の10点差で終了。
この時点では完全に互角の戦いでした。アメリカにとって、前半での10点リードは今大会で最小らしいです。
前半時点で最もアメリカを追い詰めたチームとなりました。
やっぱりアメリカ強すぎ
日本の見せ場は3Q序盤まで。
それ以降は、アメリカが、アメリカでした。
日本も所々でいいプレーはあったんですが、とにかくアメリカが強かった。インサイドは強いわアウトサイドもバカスカ入るわスピードも当然あるわでどうやったらこんなチーム倒せるんだという感じでした。
この先10年間くらいは負けなし状態が続きそうな気がします。
後半のスコアでは18‐54という大差を付けられ、最終結果は64‐110で46点差の敗北。ハヤブサファイブはこの試合でオリンピック終了となりました。
これだけいいチームが1回戦で消えてしまうもどかしさ。。
ホントに、初戦の相手がアメリカでさえなかったら、メダル獲得もできてましたよ、これ。
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会場には男子アメリカ代表の姿も
会場には、男子チームUSAのメンバーも観戦に訪れていました。
NBA選手達が日本選手のプレーを観ていたと思うとなんだか不思議な気分になります。
2Q終盤で日本が追い上げを見せていた時には、しかめた顔をしたカーメロがアップで抜かれていました。
カーメロの目に日本のバスケはどういう風に映ったんでしょうか。
この経験を東京オリンピックに!
点差的には大差で敗北しましたが、アメリカの選手も日本の健闘を称えています。
こちらはアメリカのPFエンジェル・マコートニーの試合後のツイート。
I really love Japan women’s basketball team! They are definitely preparing for 2020
— Angel McCoughtry (@angel_35) 2016年8月17日
「女子バスケ日本代表が大好き!間違いなく2020年に備えてくるわね」
試合前から、アメリカの選手達は日本のアップテンポなバスケを警戒していたそうです。
試合中は激しくやりあいましたが、試合後には両チームで記念撮影もしていました。
こういう光景は美しい。
今回のリオでベスト8進出という大躍進を遂げましたが、次の東京五輪ではぜひメダルの獲得をしてもらいたいところです。
自国開催のオリンピックでメダル獲得でもしたら、バスケの注目度もグンと上がると思います。
今後のハヤブサファイブの活躍に注目しましょう!