2006年の世界バスケでは準決勝でギリシアに敗れて銅メダルに終わったアメリカ代表。
2年後の北京オリンピックでは金メダルを獲得し、バスケ王国としてのメンツを取り戻しましたが、世界選手権の舞台では1994年以来優勝から遠ざかっていました。
北京に続いて今回も優勝を…!という思いの中、まずアメリカはロスター集めに苦戦をします。
当時のスタープレイヤーが相次いで出場を辞退し、なんと北京オリンピックのメンバーは12人全員が不出場の意を表明。
リオオリンピックでもスター選手の辞退が目立って残念でしたが、このときの世界選手権でもかなりのガッカリ感があったはず。
“Bチーム”と評されたロスター
最終的なロスターは以下のとおり。
- チャウンシー・ビラップス(33)
- ケビン・デュラント(21)
- デリック・ローズ(21)
- ラッセル・ウエストブルック(21)
- ルディ・ゲイ(23)
- アンドレ・イグダーラ(26)
- ダニー・グレンジャー(27)
- ステファン・カリー(22)
- エリック・ゴードン(21)
- ケビン・ラブ(21)
- ラマー・オドム(30)
- タイソン・チャンドラー(27)
今でこそ、そこそこに豪華なメンバーがそろっているようにも見えますが、メンバー全体の年齢をみてもわかるように、当時はまだキャリア駆け出しの選手が多かったんです。
メンバーのパッとしなさから、“Bチーム”と評されていました。
実は出場していたステフィン・カリー
恥ずかしながら、ロスターを調べてみて、初めてカリーがこの年のアメリカ代表だったことを知りました。笑
2014年の世界選手権に出場していたのは知ってたけど…
当時のカリーは、この”Bチーム”と評されたメンバーの中でも地味目な存在だったと思います。
実際、この大会では全試合ベンチからの出場で、平均出場時間はわずか10分のみ。
現状を考えると、本当にすさまじい出世ですね。
デュラントのワンマン的活躍により優勝
この大会ではとにかくデュラントの活躍が光りました。
このときのアメリカ代表は、デュラントのワンマンチームだったといっても過言ではありません。
それを物語っているのが、各選手の平均得点です。
デュラントの全8試合での平均得点がチーム1位の22.8得点なんですが、チーム2位の平均得点がビラップスの9.8得点なんです。1位と2位の差が半端じゃない。
平均得点2ケタ越えがデュラントしかいなかったということでもあります。ここまで一人の数字が突出しているチームは中々ないのでは。
アメリカ代表全体の歴史の中でもかなり高めな平均得点でしたが、決して乱発していたわけではなく、フィールドゴール56%、スリーポイント46%、フリースロー91%というめちゃくちゃな高確率でシュートを沈めています。ちゃっかり50-40-90を達成。
チーム自体はグループリーグ3戦目でブラジルに僅か2点差で辛勝するなど、あぶなっかしい場面もありましたが、なんとか優勝。
大会MVPはもちろんデュラントでした。
最後に、チーム全体のハイライト動画を。