アテネオリンピックでは銅メダルに終わり、失意を味わったアメリカ代表。
2006年の世界バスケは、バスケット王国としての威信を取り戻すための戦いになりました。この世界バスケは日本で開催され、僕自身も埼玉スーパーアリーナでのアメリカ代表の試合を観戦しに行きました。
NBAのスター選手を生で見る初めての機会となり、今でも鮮明に記憶に残っています。
しかし、まさか負けるとはねえ…笑
2003年ドラフト組を主力としたメンバー
まず、ロスターを紹介しておきます。※カッコ内は当時の年齢
G:カーク・ハインリック(25)
G:クリス・ポール(21)
G:ドウェイン・ウェイド(22)
G/F:ジョー・ジョンソン(25)
F:レブロン・ジェームズ(21)
F:カーメロ・アンソニー(22)
F:アントワン・ジェイミソン(33)
F:ショーン・バティエ(27)
F:クリス・ボッシュ(22)
F:エルトン・ブランド(27)
C:ブラッド・ミラー(30)
C:ドワイト・ハワード(20)
アテネオリンピックに引き続き、レブロン・ジェームズ、カーメロ・アンソニー、ドウェイン・ウェイドが選出されています。
この大会ではクリス・ボッシュも新たに加わり、ドラフト2003年組から4人が代表入りすることになりました。
代表メンバー発表時に最も話題を集めたのは、当時のNBA人気No.1とっても過言ではないアレン・アイバーソンが代表に選出されなかったことです。
前回のアテネオリンピックでの失敗を踏まえ、代表のガードにはスコアリング型の選手ではなくパス優先型の選手を選出することにしたそう。
⇒【バスケアメリカ代表】銅メダルに終わったアテネオリンピックでの屈辱
まさかまさかの落選でしたよ…
日本でアイバーソンのプレーが観れると思っていたのに!
また、この大会の前のレギュラーシーズンで1試合81得点という伝説を残したコービー・ブライアントも、足の怪我のため代表に参加できず。当時のNBAの”顔”ともいえる人気選手2人を欠いたメンバー構成となりました。
しかし、それでもアメリカの優勝はゆるぎないものだったはず。
魅せるプレーが盛りだくさんのチーム
当時まだ20代前半だったレブロンやウェイドの身体能力を存分に生かしたプレーは、観客を大いに沸かせました。
次の動画は大会前の韓国との親善試合のハイライト。一部大会本番のメンバーと異なっています。
これぞダンクフェスティバル。特にレブロンがエグい。
大会の最終的な結果がどうであれ、エキサイティングなチームであったことは間違いないです。
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またも屈辱を味わうことに…
グループリーグ時から負けが込んでいたアテネオリンピックとは違い、この大会では全勝でトーナメントに進出。決勝トーナメントでも 1回戦を40点差、2回戦を20点差で圧勝します。
しかし準決勝でのギリシア戦。
問題の、ギリシア戦。
アメリカは序盤からイージーショットのミスや、つまらないターンオーバーが目立ち、ギリシアに終始主導権を握られていました。
8点ビハインドで迎えた残り3分半からのハイライトです。
アメリカはコート上の選手からベンチの監督陣までもれなく大慌て。これだけのスター選手が集まったチームの浮足立った姿はそうそう見られるもんじゃあない。
こうして、あっけなくアメリカ代表は敗退したのでした…。
結局、アメリカ代表の王朝復活は2008年の北京五輪までお預けに。
レブロンとウェイドのスター性は半端なかった
ここからは、実際に生で試合を観戦した感想を少し。
僕が観た試合は、準決勝のギリシア戦です。よりにもよって負けた試合。
当時僕はまだ中学生で、それほどNBAの知識が深かったわけではなく、試合中には「レブロンのダンクすげーーー!」とか「ウェイドはえーーーー!!!」とか、そういうレベルの感想でした。
試合を観る前にはアメリカ代表が負けるなんて微塵も思っていなかったので、残り数分の状況でビハインドしている時点でかなり面食らっていましたねえ。最終的に負けてしまった後は、ショックだったというよりも「ビックリ」という感じ。
しかし、敗戦したことは置いておいても、試合中のレブロンとウェイドの存在感は半端じゃなかったです。(なぜか、カーメロの印象はそんなに残ってない笑)
放っているオーラが違うし、一つ一つの動き全てが”魅せるためのもの”である感じ。
これは、普段のようにテレビ画面を通して試合を観ているときには味わえないものでした。
この二人は生まれつきで「人に魅せる資質」みたいなものを持ち合わせているんだなあと勝手に納得しています。
上手く言葉で言い表せないのがもどかしいですが、スター軍団の中でもこの二人はとにかく別格でした。
一度でも生で観戦することができてよかった!
…
2020年の東京オリンピックでも是非アメリカ代表を生観戦したいです。
今から楽しみだ…。