サムネイル画像: Michael Tipton by CC PHOTO
2016年NBAドラフトにて、レイカーズは予想通りブランドン・イングラムを2位指名しました。
イングラムはノースカロライナ州のキンストン高校を卒業後、バスケの強豪校デューク大に進学していた選手です。
大学に1年在籍した後に、NBAへのアーリーエントリーを発表しました。
レイカーズ期待の新生
彼の大学時代のハイライト動画がこちら。
最初の数プレーを見た時点で、ケビン・デュラントに似ていると言われる理由がわかりますね。まず目につくのはサイズの大きさとウィングスパンの長さです。
身体的な利点を存分に生かしたプレースタイル、という印象を受けます。アウトサイドあり、ペネトレイトからのダンクありのディフェンスが厄介な選手です。ディフェンスでのブロックもインパクト大です。彼の大学でのスタッツは、
【17.3得点、6.8リバウンド、2.0アシスト、1.4ブロック、FG44%、3P41%】
となっています。この数字が上級生に混じった中での1年生が残したスタッツであるということにも注目です。
これだけリングにアタックしていけるスタイルでありながら3Pも40%越えの確率で決められるというのは大きな武器ですね。プレーの幅が広いです。”オールラウンダー”と言えると思います。
ウィークポイントを挙げるなら、まだ体の軸が安定していないということでしょうか。18歳なので無理もないかと思いますが。ただ、この課題はNBAに入ってからのフィジカルトレーニングで解決可能。
今では常人の2人分くらいのサイズがありそうなレブロン・ジェームズも、NBAデビュー前は今と比べればだいぶ線が細かったですよね。
来シーズンのレイカーズはどうなるか
ここ3年連続でドラフト上位指名権を獲得しているレイカーズ。
2014年には7位でジュリアス・ランドル、昨年は2位でディアンジェロ・ラッセル、そして今年は2位指名でブランドン・イングラムを指名。
さらには2015年のオールルーキー1stチームに輝いたジョーダン・クラークソンもいて、期待できるフレッシュな顔ぶれがそろっていますね。
昨シーズンにコービーが引退したことで、チームのブランド力はガクッと落ちてしまったと思います。「レイカーズが好き=コービーが好き」っていうところがあったと思うので。
昨シーズンのレイカーズは、コービーのラストゲームでの「60得点試合」によって、シーズン中のすべてのマイナスファクターを忘れさせた感がありますが、最終的なチーム成績は17勝65敗のカンファレンス最下位。ちなみに2年連続でレイカーズのレギュラーシーズンワースト勝率を更新しています。まさに、衰退の限りを尽くしているような状況。
僕がNBAを見始めた2004‐05シーズンにもちょうどレイカーズがプレーオフ進出を逃しているんですが、その時はもう大変なニュースになったものでした。しかし、今ではプレーオフを逃してもニュースにもなりませんね。みんな弱いレイカーズに慣れてしまいました。
そろそろ、強いレイカーズが見たいですよね。
レイカーズのフロント陣はこのオフシーズンはかなり積極的に補強を行っています。
まず、新HCにはルーク・ウォルトンを起用。昨シーズンまではウォリアーズのACであり、選手としてはレイカーズのOBでもあります。コービーと一緒に優勝も経験しました。
キャバリアーズからはティモフェイ・モズコフを4年6400万ドルで獲得。彼の昨シーズンのスタッツは、6.3得点、4.4リバウンド、4アシスト、FG56.5%。ルーク・ウォルトンのお気に入り選手だそう。
昨シーズンはあまり目立った活躍ができませんでしたが、2015年のウォリアーズとのNBA FINALでは怪我で離脱していたケビン・ラブの代役として起用され、なかなかの活躍をしていました。
しかし、多くの指摘があるように、平均得点1ケタの選手に年棒1600万ドルは払い過ぎだと思われます。年棒に見合った選手になるため、来シーズンは最低でも平均15得点、10リバウンド弱くらいの活躍をしてもらいたい。
次にマイアミ・ヒートからルオル・デンを4年7200万ドルで獲得。年棒にして1800万ドル。
これまた思い切った契約です。昨シーズンのスタッツは12.3得点、6.0リバウンド、1.9アシスト、FG45.5%。とにかく年棒に見合った活躍を期待するしかないです。イングラムの控えとして起用されると思われます。
来シーズン予想スタメン
イングラムの指名とデンの獲得によってフォワードの人員が充実したため、ニック・ヤングの退団が濃厚のようです。一時期はレイカーズを大いに盛り上げてくれました。ちょっと寂しいな。
(※追記:ヤングはレイカーズに残留しました!)
⇒完全復活!!ニック・ヤングが絶賛Swaggy中。 – NBA ROOM
では、来期のスターティングメンバーを予想してみます。昨シーズンのスタッツも一緒に。※イングラムのスタッツは大学時代のもの。
PG:ディアンジェロ・ラッセル(13.2得点、3.3アシスト、3.4リバウンド)
SG:ジョーダン・クラークソン(15.5得点、2.4アシスト、4リバウンド)
SF:ブランドン・イングラム (17.3得点、2.0アシスト、6.8リバウンド)
PF:ジュリアス・ランドル (11.3得点、1.8アシスト、10.2リバウンド)
C:ティモフェイ・モズコフ (6.3得点、4アシスト、4.4リバウンド)
個人的には、結構いい布陣になっているように思えます。控えにもルー・ウィリアムスやウェルタスがいるし。メンバーの若さも魅力ですね。コービーが引退したことで完全に新しい時代が始まった、という感じ。
PGのラッセルはドラフト2位指名の鳴り物入りでNBAしながらも、昨シーズンは期待ほどの活躍ができませんでした。でも、何も気にすることはないと思います。
今では伝説となったコービーでさえ、一年目の成績は7.6得点、1.3アシスト 、1.9リバウンド。ほとんどがベンチスタートだったとはいえ、です。当時のレイカーズファン誰もがハズレくじを引いたと思ったことでしょう。
ラッセル自身も昨シーズンの自分のパフォーマンスにはまったく満足していない様子。この悔しさをバネにした来シーズンの活躍に期待ですね!
来シーズンは、プレーオフ進出を最大の目標にして頑張ってほしいです。名門復活に向け、着実に力をつけていってほしい。
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以上、ブランドン・イングラムと来シーズンのレイカーズについて考えてみました。
NBAについて考えれば考えるほど、来シーズンが待ち遠しい!!